今更なのだが、おさーんが購入したこのVmax、予期せぬことにパーツてんこ盛りで、かつ好みの仕様にモディファイされていた。やりたいことが既にやってあったので、めちゃめちゃお買い得だったのは過去に書いた通り。

当時、この車両は諸経費コミ約60万ちょい切りで購入したが、ついていたパーツ総額は、今回判明したOHLINSのフロントフォークスプリングも含めると、なんと定価で80万円近く。工賃入れたらいったいいくらお金突っ込んだ車両なのかと考えると、ホントとんでもない車両だったことも昔記載したかと。

外観は手入れが行き届いており、こまめに補修を行った跡も見られた車両。かなり手をかけ、ある一定の方針を以て仕上げられた車両と思われた。

その後おさーん自身で整備をはじめてみると、なにやらどうもおかしい。明確な意志を持った仕上げをされた割に、一部で稚拙と言えばいよいのか、ずさんで低レベルな整備箇所がちょこちょこ出てくる。

なんかこう、全体のレベルは高いのだが、その一方で稚拙で雑な跡もあり、ものすごくちぐはぐなのである。

つまり、誰かが明確な方針で一定の水準を保ち作り上げた車両を、その後低レベルで稚拙なやっつけ作業でぶち壊した奴がいる。
おさーんはこの車両に対し、2つの介在があったことを確信するようになった。

そのなおさーんのVmaxだが、今回ライトアームで基本的な整備をしてもらった結果、その素性が見えてきた。おさーんの車輛はどうやらVMG大原で整備を受けていた車両らしく、ライトアームの矢田さんから当時の状況を教えていただけたのだ。

ライトームの矢田さんによると、車両自体はVMG大原で販売されていたものではないが、平成11年6月(1999年)に新車登録され、次の車検、3年目の2002年からはずっとVMG大原で整備を受けてきた車両らしい。整備担当はライトアームの矢田さんの担当車両ではなかったようで、今となっては内容の詳細は不明だが、2011年か2012年くらいまでVMG大原で整備されていたとのことだった。

きっとVMGで整備されていたんだろうなとは思っていた。何しろ内部で使われているパーツは、かつてのVMGのパーツばかりだ。これだけのパーツ、どれくらいの期間を掛けて装着されたのかは定かではないが、10年近くの期間で仕上げられたものだろうと思われる。その間VMGで整備を受けていたのだとしたら、車体のヤレや消耗が少なかったのも納得できる。VMGで整備を受けていた期間は、まだ経営母体が変わる前と思われ、ちゃんとした整備を受けていた車両と推測できる。

その後2013年に継続車検を取得。2014年10月、おさーんが業者オークションで落札し入手。
つまるところ、ぶち壊されたのは2011年車検整備から2013年の車検整備の3年間の間か。
当時の抹消書類を見ると、2011年に車検を継続検査で取得してから、2013年の車検までは走行距離がゼロ。2013年の車検からおさーんが入手するまで、走行距離はたったの150キロだった。まぁこれも書いたな昔。

ちなみに、おさーんが入手した際、車検証に記載される所有者欄は茨城のバイク屋だった。
このお店がずっと持っていたのか、一時的にそうだったのかは定かではない。また、このお店がそのような整備をしたかどうかもわからないが、まぁいずれにせよ、残念ながらこのバイク屋は、おさーんの中でブラックリスト入りとなった。

なるほどねぇ。合点がいったわ。そういうことだったか。

車両の素性が判明したのはとても喜ばしいことだが、それよりなによりそうした記録がちゃんと取られていたことがちょっと驚き。ここ3年近く、おさーんが惰眠をさせてしまい消耗させてしまったが、一旦最低限の整備はライトアームで施していただいたので、また最初から始めたいと思う。