先日の日曜日(2月26日)、テニスが、終わっ帰りに、
権兵衛は、永年勤続した 造船会社に行った。

以前建造していた、先端技術船TSL(TECHNO SUPER LINER)
が今回、引退解体することになり、最後のお別れ の
一般公開が行われていると、テニス仲間に教えられたので、
急遽出かけて行ったのである。

TSL OGASAWARA は、東京の海運会社から
東京〜小笠原間の航行を大幅に短縮するために、
発注されたのであるが、このところの 燃料(軽油)の異状
高騰により、採算がとれないことから、導入を断念した。
長年、造船所で係船していたが、維持費がかさむので、
ついに、引退解体することになったのである。
権兵衛は、建造当時、艦船関係の設計を担当していたので
TSLには、従事していなかったが、先端技術の
駆使したTSL設計の担当者が羨ましかった。

約115億円をかけて建造した、超高速船の解体は
真に残念至極である。


主な要目
 全長:約140M   前幅:約30M
 定員:740     
 主機:航空用ガスタービン
 速力:39ノット(時速約72キロ)

造船所岸壁


















ogasawra























TSL




















新聞に出ていた引退記事。
旅客船でありながら、旅客を全く乗せることは
なかった。唯一の運転活動は、東日本大震災のあと、昨年の5月
石巻港に入港し、被災者の 宿泊施設として
利用してもらったことである。
本船に乗船し、被災者の皆さんが宿泊された、居室を
見学したが、ホテルのような 施設に 一時的では
あるが、くつろいで もっらのではないかと思う。
サロンに入室すると、壁一面に多くの人々からの
感謝の言葉や絵が、掲示されていた。
中には、「有難うございました。また、いつの日か
ここ石巻に入港して下さい。楽しみに待っています」の
言葉を書いてくださった人がいた。切ない思いが
した。
写真は石巻入港時のTSL。

引退記事






















見学を終わって、下船時に、 見学受付け担当者から
乗船の記念に 石巻焼きそば がプレゼントされた。
恐らく石巻からのお礼の品だと思う。

石巻焼きそば




















進水式の思い出。
2004年11月の進水式には、東京都石原知事の
典子夫人が、臨席され 支綱切断された。
休日だったので当時園児だった孫娘に進水を見せて
やった。TSLは、引き取りてがなく、お嫁に
いけなかったが、孫娘(現在中学1年)には、大きくなったら ぜひ、
お嫁さんに 行って 幸せになって貰いたいもの
である。


 孫娘















magob