原発が安全だという主張は、バイクが安全だという主張に似ている。
バイクは二つのタイヤで左右のバランスを保ちながら立ち、走っている。バランスを崩せば当然、転ぶ。

バイクは(大半のモデルで)四輪自動車のようなボディを持たない。万が一のことが起これば、当然、運転手は大きな怪我を負う可能性が高い。

様々な他の交通手段と比べて、構造的な面で格段のリスクを抱えていることは明らかである。


その「危険な」バイクを、いかに安全に運転するか。
運転手の技術と意識でいかにして危険から遠ざけるかが、バイクの楽しさでしょう。


四輪自動車や鉄道に比べて構造的な面で圧倒的な不利を抱えているバイクの危険性を認めないのは盲目なことだし、構造面だけを指摘してバイクは危険だと声高に叫ぶことも同じように無思考。


原発が暴走した際にどれほど危険なことになるか、ということを念頭に、原発は法律で様々な規制がかけられているし、今後さらに厳しくなっていくことが予想される。

それでもやはり危険なものだから原発は全廃しろ、なんていうのは現実を見ない暴論。

一方で同様に、原発を取り巻く環境を見ようとせずに経済性や現状の維持だけを主張の軸に、原発の運転を推し進めようとすることも愚の骨頂。


中庸の徳、とは言いませんが、幅広い視野と真実を追う意識を常に持ちたいものです。