tsk_201008_013_j 前回ご紹介した慶應大学で出題された正誤問題文の解説をしていきます。問題は、He couldn't face to his boss after making such a fool of himself at the meeting.でした。英文の意味は「彼は会議で馬鹿なことをしでかして物笑いの種になり、上司に顔向けが出来なかった」といったところでしょうか。この文で問題になっているのは、単に彼が顔をどちらに向けているかではなさそうです。たぶん上司は苦虫をかみつぶしたような顔をしていたかもしれませんね。彼の方としてもそんな上司の顔を直視できる気分でもないでしょう。両者には気まずいムードが漂っているのが想像できますね。つまりこの文ではまさに上司と彼とのそんな気まずい関係性が問題になっているわけで、単に自動詞のface to~「~に顔を向ける」動作ではなく、目的語との関係性を述べる他動詞のface~「(嫌なこと)を直視する」が相応しいということになるわけです。文法的には自動詞のface toでも良いわけですが、この文の意味するところには合わないから不適切だということになるわけです。従ってface tofaceにしていきます。このように難関大では、基本的なことを単なる知識としてではなく、本当に理解して使っているのかを問うてきます。基本をしっかり理解することがいかに大事か、ご理解いただけましたでしょうか。次回は自動詞と他動詞という観点から、基本中の基本動詞speak,talk,sat,tellのお話をしていきます。ちなみに、これらの動詞は毎年センター試験から難関国立・早慶にいたるまで毎年のように出題されています。