英語民間試験の国立大の活用方針をまとめた記事がありました。 英検、GTECなどの変更点にも触れられています。現時点(126日)までの結果を要領よくまとめてありますので、抜粋して掲載することにします。                (朝日新聞EduAから)

 

 
  主に今の高校2年生が受ける入試で、文部科学省が大学入学共通テストで英語民間試験の活用を見送ったことを受けて、国立大が11月末、対応を発表しましたね。独自に民間試験をどう使うのか、使わないのか、大学によって対応は分かれているようですね。


(増谷)1129日に大学が相次いで対応を発表した件ですね。学部の入試がある82の国立大のうち、2020年度(試験日は2123月)に実施する一般選抜(現在の一般入試)で、民間試験の成績を活用すると発表した大学は16校でした。このうち全学部で活用するとしたのは、東京海洋大、広島大、九州工業大、佐賀大、鹿児島大の5校です。一方、千葉大や金沢大、九州大など11校は一部の学部で活用します。これ以外の東京大や京都大、名古屋大など66校は、活用しない方針を示しました。



国立大学の一般選抜での英語民間試験の活用方針(2019126日現在)


≪全学部で活用する≫

東京海洋、広島、九州工業、佐賀、鹿児島


≪一部の学部で活用する≫

秋田、千葉、茨城、東京芸術、金沢、福井、大阪教育、山口、九州、長崎、宮崎


≪活用をやめる≫

北海道教育、室蘭工業、小樽商科、帯広畜産、旭川医科、北見工業、弘前、岩手、宮城教育、山形、福島、筑波、宇都宮、群馬、埼玉、東京、東京医科歯科、東京外国語、東京学芸、東京農工、東京工業、お茶の水女子、電気通信、一橋、横浜国立、新潟、長岡技術科学、上越教育、山梨、信州、富山、岐阜、静岡、浜松医科、名古屋、愛知教育、名古屋工業、豊橋技術科学、三重、滋賀、滋賀医科、京都、京都教育、大阪、兵庫教育、神戸、奈良教育、奈良女子、和歌山、鳥取、島根、岡山、徳島、鳴門教育、香川、愛媛、高知、福岡教育、熊本、大分、鹿屋体育、琉球


≪もともと活用しない≫

北海道、東北、筑波技術、京都工芸繊維



「活用」とは具体的にどういうことでしょう。


(増谷)「一定水準以上の成績」を出願するための条件とする大学もあれば、「全員に提出は求めないけれども提出してきたら得点換算して評価する」という大学もあります。各大学のホームページで確認し、それでもどのように活用するのかわかりにくい場合は、各大学の入試担当の部署に電話やメールなどで直接、問い合わせることをお勧めします。

 


一般選抜以外での活用は。


(増谷)現在のAO入試にあたる「総合型選抜」、推薦入試にあたる「学校推薦型選抜」などでは、民間試験の成績を活用する大学が多くあります。例えば、筑波大や一橋大、京都大、大阪大などでは、一般選抜では活用しないけれども、それ以外の選抜では活用する学部などがあると発表しています。これも、ホーム
ページをチェックするなどしっかり確認してください。



高校2年生は、どのように対応すればいいですか。


(増谷)文科省が英語民間試験の活用を見送ったことで、受験生の対応が大きく変わるのは3点です。

まず、文科省が対象としていた試験は新型英検やGTECなど7種類でしたが、この限定がなくなり、これまで学校で実施されてきた旧来型の英検や、途中でシステムから離脱したTOEICなども、大学によって、あるいは学部や選抜方法によっては活用できるようになります。また、「高校3年生になった来年4月から12月に受けた2回までの試験」という制限もなくなりました。各大学が、例えば「出願開始日から2年前までの成績」(高校1年生の1月以降の成績)などと有効期間を発表していますので、確認してください。英語が得意な生徒は、3年生になる前に民間試験を受けてある程度の成績を取っておき、その後は別の教科などの勉強に集中するという作戦をとることもできます。また、「共通ID」も不要になりました。



文科省の活用見送りを受けて、民間試験にも変化が出ていますか。


(増谷)日本英語検定協会は、来年4月から予定通り新型英検の「SCBT」を実施するとしたうえで、いくつか新しい発表をしています。例えば以下のような内容です。


(1)すでに「予約申込」を済ませた受験生は12324日の間に必ず「継続受験」か「キャンセル」を選択する


(2)キャンセルした場合は予約金3千円を(手数料を差し引かず)全額返金する


(3)継続受験の場合は特別割引価格(例えば通常価格9800円の準1級は6900円など)で受験できる


(4)現在の高校2年生以上を対象に、特別割引価格で受験できる追加の予約申込を受け付ける

試験日は来年44日~726日の土曜と日曜に設定され、会場を設置するエリアも秋田県横手市や岐阜県高山市、鹿児島県奄美市などが追加され、全都道府県の112エリアで実施されます。2月に予定している「本申込」の際に、試験日や会場を先着順で選ぶ点は変わらないとのことです。

一方、GTECを実施するベネッセコーポレーションは、20年度に4回実施する予定だった「大学入学共通テスト版」を取りやめ、代わりに、各地の高校を会場としてこれまで実施してきた検定版の試験日を増やします。これは、高校単位で申し込むものです。20年度はもともと予定していた6812月に加え、高校3年生向けに718日と103日にも行うと発表しています。

また、ブリティッシュ・カウンシルが実施するIELTSTOEFL-iBTは変更はないとしています。ケンブリッジ英検、IDPが実施するIELTSは会場数を減らして実施する方針です。TEAPTEAP CBTは「未定」としています。


≪英語民間試験の今後の対応≫

ケンブリッジ英語検定

会場数を減らして実施予定

 

英検「S-CBT

 

 

会場数や日程を変更して実施。受験料の特別割引も

 

GTEC

 

 

「大学入学共通テスト版」は取りやめ、代わりに「検定版」の試験日を増やす

 

IELTS(2団体が実施)

 

 

予定通り実施/会場数を減らして実施予定

 

TEAP

 

 

検討中