TSK通信

2020年4月29

 

Ⅰ.新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等の対象となる施設とTSK

4月10日東京都の緊急事態措置の発表がありました。その中で、56日まで休止または協力を要請される施設が発表されました。学習塾事業者にかかわる部分は以下の通りです。(413日現在)。「塾と教育」参照

1.床面積1000㎡(303坪)以上の施設――使用停止および催物の開催の停止要請(特措法249項に基づく要請)

2.床面積100㎡(3坪)~1000㎡の施設――1,000㎡超の施設に対する使用停止及び催物の開催の停止要請(=休業要請)の趣旨に基づき、適切な対応について協力を依頼(特措法によらない協力の要請)

3.床面積100㎡以下の施設――使用停止を要請/協力依頼することはないが、適切な感染防止対策を施した上での営業を求める

なお、上記の「施設」を「塾」に言い換えると、

1.1000㎡以上の塾には休業を「要請」する

2.100㎡以上~1000㎡の塾には「要請」はしないが、「感染防止のためになんとか自粛していただけないか」と「協力を依頼」する

3.100㎡以下の塾は「自粛しなくても結構だが、しっかりとした感染防止策をお願いしたい」の意と受け取ってよいでしょう。

つまり、床面積の合計が1000㎡を超える予備校・塾は「基本的に休校を要請」し、それ以下の予備校・塾は休校協力を依頼する。「ただし、100㎡以下の予備校・塾は、適切な感染予防策を施したうえで授業続行を認める」、ということで、TSKは床面積100㎡以下の施設に相当し、「感染予防策を施したうえでの授業継続が可能」となっています。したがってTSKは都や政府の休業要請に反して授業を継続しているわけではありません。TSKは「特定少人数」であり、しっかりとした感染防止対策を取れるということで授業を継続していますのでご安心ください。

Ⅱ.東京都の緊急臨時措置にたいするTSKの対応について

東京都の緊急事態措置を受けて、TSKでは休校を含めあらゆる選択肢を検討してまいりましたが、「要請」や「協力」の対象外であるということ、「特定極少人数」を対象としているTSKにおいては感染リスクのコントロールは容易だということと学業の重要性とその危機的状況を鑑みて、感染のリスク管理を徹底した上で授業を継続していくという判断に至りました。ちなみに、TSKではコロナ発生以来、細心の注意を払って生徒や講師の健康管理に当たっています。入室の際、手の消毒はしているのか、マスクをきちんとつけているか、体調の変化はないか、教室や自習室で着席する間隔はとれているか、換気はどうかを常時確認し、少しでも咳やクシャミをしている生徒にはその原因や体調を確認し、非接触型の体温計で体温を計測しています。また、少しでも体調に変化がある生徒には、登塾を控えて自宅待機をしてもらい、体調やご家族の様子を電話やラインで問い合わせしてコロナ感染の兆候はないかを確認しています。また、教室や自習室の消毒を定期的に行い、講師やチューターには体調や体温の報告を義務付けています。

 

1.現状認識

まず現状認識として、緊急事態宣言の期限は56日ですが、延長されるという見方が強まっています。現在、都立高校の授業再開は5月11日に延期されています。私立校では5月末まで休校を決めたところもあります。埼玉県では5月末まで全校休校との発表がありました。都内某高校へ出講している講師によると、夏休みまで授業ができないのではないかということで、それに対する対策を検討しているところもあるそうです。また、夏休みを短縮して7月一杯授業に充てるという話も出ています。授業形態も、既にオンライン授業に切り替えたところもあれば、課題を出して提出させるところなど様々です。こうした状況を鑑みると、1学期は、ほとんど授業らしい授業は行われないということになりそうです。9月から新学期という話も出てきています。大手予備校や塾は5月7日から授業開始ということになっています。もし緊急宣言の大幅延長ということになれば、集団で授業を行うのは夏まで事実上無理と思われます。大学入試の実施延期の話も出ていますが、仮に延期となればそれはそれで大問題となりますが、今のところ予定通り実施ということです。

 

2.学業の危機

  政府による非常事態宣言が発せられたのは4月7日ですが、首都圏の学校は3月からすでに休校に入っており、3カ月に渡って授業が行われていません。もちろん大手予備校や大手塾もストップしたままです。5月に行われる模試も会場模試は中止となっています。高校はもちろん、図書館も閉鎖され、自習するスペースもない状態です。オンライン授業も課題レポートもその内容は必要最小限の基本事項のみといってよく、到底大学受験レベルとは言えません。まさに生徒たちは孤立無援の状態に置かれていると言って良いでしょう。特に受験生は長期間の家庭学習を強いられ、事実上の「宅浪生」となっています。これから半年間、状況によっては一年近くこのような状況が続くのではないかと思うとぞっとします。

  さらに、学校の授業の再開の有無も問題ですが、仮に再開された場合、コロナウイルスの校内感染の可能性が最も危惧されるべき問題です。万が一、校内感染が起きれば巨大な感染集団が出現してしまいます。現在、病院内感染とともに家庭内感染も広まっています。また、市中感染が始まっており、無症状感染者が相当数いるものと想定されています。家庭から、無症状感染している生徒から、ウイルスが学校に持ち込まれ、地域に広がっていくのではないか、地域全体が感染集団となるのではないかと考えると不安になります。学校再開に当たって、校内での感染リスク管理はどうなっているのか、是非、明らかにしてほしいところです。

今後の学校授業に関して、時差授業や短縮授業、オンライン授業や課題レポートとの併用などいろいろ検討されているようですが、コロナ以前のような授業はまず無理だと思われます。ここ当分、少なくとも一年余りは、コロナ以前の状態に復帰して従来通りの授業再開という考えは捨てた方が良いと思います。日常生活の中に常にコロナに感染する危険性があるのだという前提のもとに、正しくコロナを恐れ、感染リスクを最小限にとどめながら日常生活を送っていくしかありません。学業も行動変容していくしかありません。各高校からこれからどのように授業を進めていくのか、学校生活はどのように運営していくか説明があると思いますが、それとは別に自分はどのように勉強を進めていくのか、受験勉強を行っていくのか、自分なりの判断と自立した学習態度が今まで以上に強く求められていくと思います。

 

3.TSKの今後の対応

高校や大手予備校・塾の動向が全く不透明な今、規模が小さく中止要請の対象外で、感染リスクをコントロールしやすいTSKが授業を継続していくのは意味があると思います。可能な限りリスクを0に近づける努力をしつつ、通常時とは異なったカリキュラム・日程を組んでいきます。受験生にあっては、可能な限り授業日程を前倒しして早期の学力完成を目指し、高1・2生にあっては、高校の授業のフォローと受験準備の充実を図っていきます。

 

≪感染リスク削減対策≫

1.「3密の防止」

A. 密集・密接の防止

現在の4名教室は2名教室へ、6名教室は3名教室へ、8名教室は4名教室へ、各教室の人数を絞って空間に余裕を持たせ、生徒・講師間の距離を2m前後に保ちます。4階402号室で行っている理系チュートリアルは、3部屋のドアを撤去して広い空間を作り、各生徒を分散して席に着かせるようにします。自習室は席を一つ開けて着席させます。

B. 密閉の防止

   授業中は各教室のドアとガラス戸を開けておきます。自習室もガラス戸とドアを開けておきます。空気清浄器は常時運転し、エアコンを入れる場合には1時間ごとに換気を行います。

 

2.塾内の管理-講師・塾生・チューター全員厳守!

A. ウイルス感染のリスクを避けるため、入室する際は全員手の消毒、特に手洗いを必ずしてもらいます。授業前に各講師が担当クラス全員に確認していきます自習室と502号室、402号室の入り口にアルコール消毒液を、男女各トイレの洗面所と501502号室の台所にそれぞれ消毒用せっけんを置いてありますので、ご利用ください。なお、タオル類は感染防止のため置いていませんのでハンケチ・タオルなどを持参させてください。

B. またいったん入室したら、途中外出を禁止します。お弁当や食事、買い物などの外出は認めませんので、お弁当などご家庭で用意していただくか、塾へ来る前に買ってきてください。どうしても外出する必要がある場合には、目的、場所、時間などを塾長に説明し許可をもらってください。

C. 着席は隣り合わせを避けてください。万が一、くしゃみ、鼻水、咳、微熱等風邪に似た症状や味覚・嗅覚障害が起きた場合、直ちに塾に連絡し、登塾を控えてください。塾内ではマスクを常時つけていてください。忘れてきた場合取りに戻ってもらいます。今までは忘れた生徒には塾からマスクを渡していましたが、マスクの在庫がわずかしかありません。塾に来る際は必ずマスクをつけているか確認をお願いいたします。ただし、塾内で万一マスクが汚れた、破れたなどの場合は申し出てください。塾にある予備のマスクを渡します。

D. 机は消毒液で消毒してから使用してください。使用後は同じく消毒してから席を離れてください。消毒液とキッチンペーパーは各部屋にあります。

 E. 自習室には講師がいて、自習している生徒の健康管理をしていきます。もし体調などに変化があればご家庭に連絡します。

 

3.塾内の消毒

   ドアノブ、洗面所、トイレ、教室の机など定期的に消毒していきます。

 

4.講師・チューターの健康管理

  授業報告書に担当講師の当日の健康状態・体温を記入してもらっています。体温は毎日計測し、塾に来る前にも計測しています。塾に来る前、くしゃみ、鼻水、咳、微熱等風邪に似た症状の有無の確認を行い、少しでも症状があるならば休講(代講)にします。

 

5.塾生の健康管理

  現在家庭内感染が問題になっています。ご家庭では生徒のみならず、他のご家族の方の健康にもご注意ください。本人はもちろんのこと、他のご家族の方に少しでも体調不良の兆候が見られたら、塾に連絡の上休むようにしてくださいTSKの方からご家族の安否を電話でお伺いする場合もあるかと思いますがご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

6.塾生の通っている高校で感染者が出た場合

  直ちにTSKに連絡してください。その塾生には最低2週間自宅待機をしてもらいます。

 明確に感染の恐れがないと判明したのち、復帰してもらいます。その間の授業等のフォローはオンラインで行っていきます。

 

≪今後の指導方針≫

  現時点において、予想されているのは、休校期間の延長夏休みの短縮・消滅推薦・AOの繰り下げです。

  休校期間の延長はおそらく5月一杯休校となるでしょう。現に埼玉県が発表していますので、今後東京都や神奈川県でも近いうちに発表となるはずです。最近9月新学期説が唱えられ始めています。これは少なくとも夏までは満足な授業ができないだろうという見方が増えているということだと思います。現在課題などで授業の代用をしていた公立高校なども、オンラインを利用した授業となるでしょう。ただこの場合、通信器具不足やオンライン授業の準備などに手間取り、本格的なオンライン授業が始まるのは一カ月以上かかるでしょう。夏休みの短縮も少なくとも7月一杯は授業が行われるはずで、場合によっては8月もあると思われます。今年の夏休みはないと思っていた方が良いと思います。そうすると大学受験の天王山ともいわれる夏休みに受験勉強が出来なくなる恐れがあります。推薦・AOの繰り下げは文部大臣の会見で言われましたが、それを受けて各大学で検討に入っているはずです。もし繰り下げとなると、推薦・AOを受ける生徒は、一般入試との間隔が狭まるため、一般入試の準備が出来なくなる可能性があります。推薦・AO入試を考えている生徒は今後の発表に注意してください。

 

  1. 緊急事態宣言・緊急臨時処置期間内は、通常授業は繰り上げて(一部短縮)実施していきます。

    通常週2コマで1915分からの授業は1620分から、日曜日の理系チュートリアルは1時間繰り上げて18時から行っています。週1コマの授業は、時間を繰り上げて隔週2コマとなっています。

     

  2. 土曜演習

    5月6日まで中止としていましたが、5月9日から再開します再開に当たっては3密を防ぐように会場を分散させて行います

     

  3. 8月の通常授業は「ミニ夏期講習」として前倒しで実施していきます。

      夏期講習期間中、午前と午後に講習を、夕方から夜にかけて通常授業を行っていましたが、夏休みが短縮され、従来の日程が困難になることを想定して、今年は講習の時間を夜から夕方に移動させる予定です。そのため、8月の通常授業3週間分を「ミニ夏期講習」として前倒しで実施します。なお、8月の調整休講期間も夏期講習期間に加えていきます。今年は、なるべく前倒しで授業を行い、万が一に備えていくのが方針ですが、これもその一環です。    

 

 4.直前集中授業に関して

      年間予定では例年より2カ月早めて10月からでしたが、9月からスタートします。目標としては年内に受験準備完了を目指します。

 

 5.理系チュートリアルに関して

      チュートリアルは各自の使用している問題集や参考書をテキストに質問や解答、解説をしてきましたが、高校の授業が再開された場合に備えて、現役生は高校の教科書の先取り学習をしていくことになりました。

 

 6.オンライン授業に関して

      zoomを利用してオンライン授業の準備をしています。スマホ、iPadあるいはパソコンにアプリを入れてもらっている最中です。先ずは、質問やお知らせ、欠席した生徒のフォローなどに利用し、通常の授業と併用していく予定です。また、万が一の場合にはオンライン授業を行っていく予定です。

 

 7.4月7日~14日に休講した授業の振替
     5月3日~6日の調整休講期間と休日などを利用してフォローしていきます
 

今や日本国民全員がコロナ感染のリスクを負っていると言ってもいいでしょう。今大事ななことは、正しく恐れながら各自のやるべきことをやっていくということだと思います。我々TSKの講師もそういう覚悟で生徒指導に当たっていくつもりです。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。ご意見やご要望があれば遠慮なくお知らせください。
  

                                TSK東京進学会代表 本多正明