地元のプールに戻りました

コロナのため、3年近く閉鎖されていたご近所のスポーツ施設が4月から再開されました。これは、大日本印刷が、従業員のための福利厚生の一環であるスポーツ施設を地域住民に開放しているものです。従業員の利用が優先されるので、一般の人が利用できるのは、午前9時から10時15分までと午後6時から9時までです。施設はとても古くて、水回りが故障すると、部品がないので修理に時間がかかります。

運動不足を解消するために、昨年の夏からはJR東日本が経営するスポーツクラブに加入していました。こちらも古いのですが、商業施設だけあってサービスは充実しており、ジャグジーやサウナもついています。朝8時から夜11時まで利用できます。

いつでも利用できるというのは便利ではありますが、利用時間がずれているので、なかなか友人ができません。それに対して、利用時間が限定されていると、いつも同じ顔触れなので、自然に会話がはずみます。コロナ以前には、時々、飲み会などをしていました。

商業施設のもう一つの難点は、家から離れているので、地下鉄に1区間乗らなければならないことです。コロナの最中は、マスクをしていましたが、5類になってマスクをしなくてもよくなると、あまりひどい姿で電車に乗るのには抵抗があります。

そこで、地元の施設に戻ることにいたしました。ジャグジーやサウナはないし、プールは浅くて狭いという欠点はありますが、何よりも家から徒歩10分足らずというのが魅力です。8月の第1週に出かけてみたら、早速、お馴染みさん2人に出会い、「おかえりなさい」と歓迎されました。

大日本印刷が補助をしているので、費用は格安。シニアの場合、趣味を楽しむにも家から近くて安いのが必須であることを実感しております。毎日暑い日が続きますが、月を眺め、虫の声を聞きながら、夜風に吹かれ、歩いて通えることの良さを満喫しています。



戦争の記憶

太平洋戦争の敗戦から78年。戦争を扱ったテレビドラマやドキュメンタリー番組は少なくなりましたが、戦争体験者から若者たちが話を聞くという試みが、いくつか新聞に紹介されているのは、これまでにない動きではないでしょうか。戦地での体験や原爆・空爆の被害について多くを語らなかった祖父母や曽祖父母たちが、孫やひ孫世代に対してやっと口を開き始めたのです。軍事予算が倍増されようとしている今日こそ、戦争の無残さや愚かしさを伝えていく必要があります。

私自身の小さなエピソードを紹介いたします。以前にも書いたように、私は毎朝、靖国神社でラジオ体操をしています。そこで知り合った元看護師の女性から、箱根にある療養所で傷病兵のお世話をした経験があると聞いたのは、つい最近のことです。その療養所は、長年、母がお世話になり、母が他界した後には理事を務めている高齢者施設のすぐ近くにあります。

傷病兵の話から、私の義兄(一番上の姉の夫)が、陸軍の軍医として戸山の陸軍病院(旧国立第二病院、現在の国立病院機構医療センター)に勤務していた話をしました。子どもの頃に聞いた、血膿にまみれた傷病兵が苦しさのあまり絶叫していたという話は、今でも鮮明に記憶しています。

その看護師によると、戦地から送還された兵士は、まず陸軍病院に入院し、その後、脊髄損傷のある者は箱根の療養所(現在は国立病院機構箱根病院)に、精神に異常のある者は国府台の精神病院(現在は国際医療センター国府台病院)に送られたとのことです。

戦後、箱根の療養所は、箱根病院として一般の患者も引き受けるようになりましたが、傷病兵のための病棟は平成20年まであったそうです。その看護師が、お世話をしたのは、8人だったとのこと。家族親族からも見放され、孤独のうちに生涯を終えた傷病兵たちの話には胸を打たれます。

ウクライナ戦争は一向に終わりそうにありません。台湾有事を口実に、日本政府は沖縄の島々にミサイル基地を建設しています。一部の人は戦争によって金儲けができますが、多くの人にとって戦争は命と引き換えの割に合わない事象なのです。

マイナンバーカード騒動

マイナンバーカードをめぐるごたごたが続いています。コンビニで住民票をとったら他人のものが出てきた、他の人の医療情報に紐づけされていた、他人の銀行口座に紐づけされていた、等など枚挙にいとまがありません。

北欧では、生まれたときに与えられるナンバーが、生涯付いて回り、教育も医療も福祉も年金も徴兵もすべてこの番号によって統制されます。アメリカでは、働くために社会保障番号を取得する必要があり、これは税金と年金に使われます。いずれも番号が重要であって、カードそのものは重要ではありません。

私はアメリカで働くために社会保障番号を取得しましたが、ぺらぺらの紙に印刷されていました。勤務先には、この番号を報告しなければならないし、確定申告の際にはこの番号を記入しなければなりません。

ところが日本では、番号よりもICチップを埋め込んだカードが重要なのです。番号そのものはたいして意味がないと霞が関の役人に言われて目が点になりました。ICチップにいろいろな情報を乗せるというのは日本独自の優れたシステムだ、と霞が関の役人は豪語していました。

ICチップが不具合になるといけないので、5年目にチェックして、10年目に更新することになります。その度に、膨大な人手と費用がかかります。新しいカードに対応するためには読み取り機も新しくする必要があるでしょう。いずれにせよ、これで儲ける企業がたくさんあることは確かです。

取得してからあまりよく見ていなかったマイナンバーカードですが、よく見ると、物凄くアナログであることに驚かされます。名前はすべて漢字でフリガナはありません。生年月日は元号で表記されています。住所の表記は自治体によってばらばらとのこと。これらの情報を、自治体や健康保険組合の職員が一人で転記しているのですから、ミスがあるのも仕方がないでしょう。

社会におけるデジタル化の進行は避けられないとは思いますが、マイナンバーカードについては、一度立ち止まって検討することが必要ではないでしょうか。1枚のカードですべてが片付くことの利便性が説かれていますが、たくさんの情報を乗せれば、それだけミスや情報の流出もあるでしょう。少なくとも国民の過半数が納得できるようなシステムを構築すべきです。
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