そろそろ2014年も終わりに近づきました。今年を振り返って,今更ながら日本社会の劣化を痛感させられます。そのことを実感したのは、年末に行われた総選挙の結果です。もともと「大義のない選挙」と言われましたが、大義があろうとなかろうと、安倍首相にとっては、自分のしたいことをするための期間を確保することが必要だったのです。野党の準備が整わないうちに、選挙にうってでて、与党の圧勝を勝ち取ったという点では、安倍首相の作戦勝ち。共産党をのぞく、野党の惨敗ということになります。
当選した議員たちをみると、二代目、三代目なかには四代目までいて、いずれも高学歴のお坊ちゃま、お嬢ちゃまぞろい。戦前、戦後を知っている自民党の長老たちは、こぞって姿を消しました。かつての自民党内には,反戦平和や護憲の方々もいたのですが。
選挙直後の調査によると、当選議員の過半数が、与野党を問わず憲法改正を支持しています。もっとも、人によって、どの部分を変えたいのかはさまざまで、必ずしも9条だけではないことにも留意する必要がありそうです。
選挙期間中、安倍首相はもっぱら景気回復の話ばかりで、憲法改正にはまったく触れませんでしたが、当選したとたんに改正を口にし始めました。憲法改正は、岸信介元首相の悲願でもありましたから、敬愛するおじいちゃんの希望を実現することに邁進するのではないでしょうか。
特定秘密保護法、集団的自衛権、そして憲法改正と続き、自衛隊の海外派兵も始まりそうです。現在の日本を、戦争へと突き進んでいった戦前やナチス登場前夜のようだと言う人も少なくありません。選挙関連報道に関する自民党の介入を見ると、治安維持法とか言論弾圧といった言葉もちらちらします。
暗い時代を知っている世代あるいはそれを見聞きした世代が消滅しつつある現在こそ、過去から学ぶ必要があります。シニアにとっての最後の出番かもしれません。
来年が、少しでもましな年でありますように。
当選した議員たちをみると、二代目、三代目なかには四代目までいて、いずれも高学歴のお坊ちゃま、お嬢ちゃまぞろい。戦前、戦後を知っている自民党の長老たちは、こぞって姿を消しました。かつての自民党内には,反戦平和や護憲の方々もいたのですが。
選挙直後の調査によると、当選議員の過半数が、与野党を問わず憲法改正を支持しています。もっとも、人によって、どの部分を変えたいのかはさまざまで、必ずしも9条だけではないことにも留意する必要がありそうです。
選挙期間中、安倍首相はもっぱら景気回復の話ばかりで、憲法改正にはまったく触れませんでしたが、当選したとたんに改正を口にし始めました。憲法改正は、岸信介元首相の悲願でもありましたから、敬愛するおじいちゃんの希望を実現することに邁進するのではないでしょうか。
特定秘密保護法、集団的自衛権、そして憲法改正と続き、自衛隊の海外派兵も始まりそうです。現在の日本を、戦争へと突き進んでいった戦前やナチス登場前夜のようだと言う人も少なくありません。選挙関連報道に関する自民党の介入を見ると、治安維持法とか言論弾圧といった言葉もちらちらします。
暗い時代を知っている世代あるいはそれを見聞きした世代が消滅しつつある現在こそ、過去から学ぶ必要があります。シニアにとっての最後の出番かもしれません。
来年が、少しでもましな年でありますように。