退院して2週間、何とか日常を取り戻しつつあります。昨日は、久しぶりに詩吟の教室に参加しました。片道、20分弱(以前は12,3分でした)。こんなに長い距離をあるくのは、手術後初めてです。人生初めての入院で、良かったことと困ったことを書いてみます。


良かったこと
1.意外に食事が美味しかったこと
 病院食は冷めていてまずいというのが定評でしたが、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして供されました。感心したのは、毎日、メニューが違っていたこと。和食系で、似たような薄味ですが、同じ煮物でも、大根だったり、蕪だったり、冬瓜だったり、それに合わせるのもがんもどき、厚揚げ、さつま揚げと違っていました。しかし、一月を過ぎたら、同じものが出てきたのでローテーションを組んでいることがわかりました。
 一日に1度くらいしかご飯を食べない私にとって、三食ご飯というのはかなりヘビーなので、朝食はパンにしてもらいました。ジュースやコーヒー、サラダなどを期待したのですが、おかずはやっぱり和食系。味噌汁と煮物、牛乳にパンという妙な取り合わせでした。しかし、慣れてくると起き抜けの味噌汁がとても美味しいと思えるようになりました。
2.看護師やPTが若くて親切なこと
 看護師やPTは、一部の管理職を除いて、とても若く(多分20代前半)、きびきびとよく動き、とても親切でした。女性には美人が、男性にはハンサムが多いような気がしました。一番感激したのは、夜中にトイレに行くためにナースコールを押すと、音もなくただちに駆けつけてくれたこと。歩行が安定するまで、夜間は必ずナースコールを押すようにと言われていましたが、ナースコールを押す人はかなり多いので、多分、仮眠する暇もないだろうと思われます。白衣の天使(もっとも夜勤は上着が黒くなりますが)という感じでした。
3.宮部みゆきをたくさん読めたこと
 最近、宮部みゆきにはまっていますが、彼女の作品は長いので躊躇していました。入院生活のおかげで「模倣犯」や「ソロモンの偽証」などの長編を読むことができました。宮部みゆきの本は、池袋のブックオフで1冊100円で売っていたそうです。退院時には、となりのベッドの人がやはり宮部ファンだというので、彼女の読んでいない本を3冊差し上げ、残りは病棟に寄付してきました。デイルームには、文庫本がたくさん置いてあります。その一部に加えていただくことになりました。

困ったこと
1.消灯時間が午後9時であったこと
通常、午後8時ころ夕食をとり、その後ワインを飲みながら、ニュース番組のはしごをしたり、ドキュメンタリーやドラマを見て、午前0時頃に寝るのが当たり前だったのに、午後9時の消灯はかなりきついと言う感じでした。眠れない夜を過ごした後、看護師に頼んで眠剤を出してもらいました。看護師は、消灯の前に飲んだか否かを確認に来ます。9時少し前に眠剤を飲むと、午前2時か3時には目が覚めてしまいます。その後、もっぱらラジオ深夜便を聞いて、長い長い夜を過ごしました。
2.コロナ対策
コロナ対策が厳しく、面会禁止、一日3度のベッド回りの消毒、トイレに行くのにもマスクでした。一度、電話をするためにデイルームにマスクなしで行ったら、「マスク、マスク」と看護師が飛んできました。マスク嫌いの私は、できるだけ外すようにしていましたが、起きている間はずっとつけっぱなしの患者もいました。
3.食事の間隔が短いこと
 朝食は8時、昼食は12時、夕食は18時でしたが、朝食と昼食の間隔が短く、朝食をとって、リハビリをし、戻ってベッドで休んでいると、間もなく昼食がきます。「えっもう」と言ってしまったこともあります。昼食と夕食の間隔が長いので、若い患者は、しきりに空腹を訴えていました。同室の若い女性は、松葉杖をついて1階のコンビニに出かけ、鳥のから揚げや中華まんを買って食べていました。
4.病室が暑かったこと
 寒いかと思ってヒートテックの下着やひざ掛けの持参しましたが、まったく不要でした。若い患者の中には、半袖のTシャツに短パンという人もいました。私のベッドは、日当たりのよい窓際。ひどい時には、温度31.8度、湿度18%という日もあり、喉はカラカラ、皮膚はがさがさになり、せっせとのど飴をなめ、水を飲み、保湿乳液をすりこみました。看護師やPTは半袖なので、彼らが働きやすい温度設定なのかもしれません。

思いがけない転倒、骨折で入院生活を送ったおかげで、来し方行く末を考える良い機会になりました。