1月4日にテレビ東京の「お宝 なんでも鑑定団」に登場いたしました。収録は一月も前に終わっていましたが、どのように編集されたのかは知りませんでした。この番組は見ている人が非常に多く、番組が終わった直後から、どんどん電話、メール、ラインが入り始め、翌日もその次の日もその返答に追われました。以前、NHKの教育テレビに出た際には、まったく反応がなかったのですが。

「鑑定団」に竹久夢二の絵を出そうと思いついたのは、コロナのため時間ができたので、写真の整理をしたことがきっかけでした。以前、新聞社のカメラマンをしていた夫の弟が撮った夢二の絵の写真がみつかりました。これは、夫の著書「夢二 異国への旅」(ミネルヴァ書房)に載せるために撮影したものです。プロだけあって、さすが見事です。以前にも出そうかと思ったことがありましたが、写真とエピソードを添えてという条件にはためらいました。私の素人写真では、とうてい無理だと思ったからです。

9月初旬に、夫がロサンゼルスで夢二の絵を発見した経緯を記し、写真を添えて送ったところ、2週間後くらいに電話がありました。どうせ半年くらいは待たされると思っていましたので、素早い対応にびっくりです。承諾したところ、番組を作成しているプロダクションの担当者がやってきて、絵を見たうえでいろいろ取材されました。

絵を持って会場に行けばいいのかと思っていたら、自宅で撮影したいと言われ、おおあわてで片付け、11月には自宅での撮影をし、ロサンゼルス時代の写真を何枚か撮影していきました。どれが使われるのかは知りませんでした。

今回、改めて夫から発見の経緯を聞き出し、長い間私が間違って記憶していたことが判明しました。たとえば、「ガレージに入れたまま」と思っていたのですが、「地下室」の誤りでした。絵はロサンゼルスから送ったものと思っていたのですが、何と自分で抱えて帰ってきたとのこと。当時は私も現役で、忙しい毎日を送っていたので、あまり詳しい話を聞いていなかったようです。たしかに美術品を送るのは大変に面倒なうえにお金もかかります。いろいろな書類を作成し、保険をかけ、特別の包装が必要なのです。そういえば、以前に夫が仲介して岡山の夢二美術館に入れた夢二の油絵は、旧友のジョン・ダワー氏が持参しました。あんなに偉い人に絵を運ばせたなんて・・・と思ったものです。

鑑定団に出した夢二の絵は、思いがけない高額の評価が出てしまい、ちょっと困っています。税金がかかるのではと言う人もいます。このところ税収が減っている日本政府は、相続税に注目するようになりました。経済学者の中には、相続税をもっと取り立てるべきと主張する人も少なくありません。どうしたものかと、目下思案中です。できれば、どこかの美術館に収まるのがいいのではと考えています。