2015年08月

2015年08月20日

クライエントの世界2(CDA2次対策)

前回は、「主観的事実」「客観的事実」というお話をしました。

ひとはそれぞれ独自の世界を持っていて、そこに展開されているのは主観的な事実です。ですから、感じることはすべて、ご本人にとっての「事実」なんですね。

勿論、多くの方に共通する客観的な事実も存在します。これは社会のルールであり、組織のルールです。従って、自分のルール(事実)との間にギャップが生じ、ストレスを感じるのは、「ジョハリの窓」やロジャーズの「不一致」を挙げるまでもありません。

2次試験の面談で、テーマにするのはこの「主観的事実」です。主観的事実を受け入れるのが受容であり、共感です。従って、「客観的事実」を背景にしてお話を聴いていては信頼関係が築けませんので注意してください。

そこで、クライエントの「主観的事実」にどう向き合うかということがポイントになってきます。つまり、何に着目するか?ということですね。

主観的事実のどこに・・・

言葉を分解してみましょう。「主観的」と「事実」ですね。「事実を」「主観的に見ている」ということです。

この場合、「事実」とは「状況や事柄」であり、「主観的」とは「状況や事柄に対する”ものの見方”」です。「ものの見方」とは、考えであり、価値観です。

ものごとをどう見るかで感情や行動は変わってきます。同じ事態に遭遇してもひとによって感情や行動が異なるのはその為です。

論理療法や認知行動療法ではこういった「考え(論理)」や「ものの見方(認知)」を取り上げ、非論理的な考えを修正したり、認知の歪みを解いていきます。

2000年前、ギリシャの賢人は「人は、ものごとによってではなく、それらについての”自らの考え方”によって悩み苦しむ」と言ったそうです。遠い昔からわれわれは”自らの考え方”に悩まされてきたんですね。

IMG_0069「クライエントの問題の把握」が判定ポイントになった段階から、2次試験はもう一段難しくなりました。

傾聴主体の評価だった頃であれば、「感情に寄り添う」ことで合格点が得られました。

しかし、次の段階に移った今、「感情」は通過点です。つまり、寄り添うなら「考え・価値観」にということになります。ですから、「感情」は、「考え・価値観」にたどり着く為のヒントと考えるのが妥当です。

この点をしっかり肝に銘じておいてください。「感情」は感じ取るもので「どんなお気持ちですか?」と引き出すものではありません。

状況を語る時、考え・価値観を語る時、「感情」は自然に現れます。そこを、感じ取りましょう。

肝心な「クライエントの問題」は自らの考え・価値観に関する問題です。先にお話しましたように、「取り上げたもの(状況、仕事、会社・組織・職場、上司・同僚・部下・後輩、家族、自分、介護、資格、等々)に対する見方に関したもの」となります。

その見方が、絶対的だったり、柔軟性を欠いていたりすると、「問題」となってクライエントを苦しめます。

例えば、お話を聴いていくことによって、上司は自分を評価してくれない(という見方)→上司は自分を評価すべきだ(という考え・価値観:べき思考/問題)、転職は難しい(という見方)→自分には転職する能力が無い(という考え・価値観:自己の過小評価/問題)という流れが見えてきます。

こうした流れをクライエント中心に進め、クライエントの口から語ってもらうことが、2次試験のテーマです。

但し、考え・価値観=ものの見方がポイントだと言っても、まずは信頼関係の構築が前提です。そうでなければ、考え・価値観に関するお話は出て来ません。

クライエントの言葉を正確に受け取り、感情(主訴)を感じ取ることが前提です。その上で、考え・価値観(問題)に応答できれば、良い結果が得られるでしょう。

クライエントのワンダーランド/不思議の国にお招きいただける様、柔軟なこころを持ってクライエントに向き合ってください。最後まで諦めなければきっと良いことがあると思います。自分を信じて、70%位の自信をもって、試験会場に臨んで下さい。

ご参考:「CDA実践研究会

tsowonder at 11:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CDA2次対策 

2015年08月17日

クライエントの世界(CDA2次対策)

クライエントの悩みはどこから来るのでしょう?

われわれは二つの世界に棲んでいます。ひとつは、社会人としての「客観的な世界」。もうひとつは個人としての「主観的な世界」です。

前者が個人にとって「外側の世界」だとすると、後者は「内側の世界」です。そこにあるのは、それぞれ「客観的な事実」であり、「主観的な事実」です。

ストレスが生じるのは、この二つの世界、あるいは二つの事実間のギャップですね。

だから、クライエントは、自分を分かってもらいたくて、 自分が感じている事実(「主観的事実」) を、一生懸命、あるいはポツリポツリと話します。

従って、CDAが客観的な事実を知ろうとして質問を続けたりすると、クライエントとの間に溝が生じ、信頼関係が築けません。

そうでは無くて、CDAはクライエントの「主観的な事実」を聴いてあげる。その「主観的な事実」の理解者となって、承認してあげることが大切です。

だって、ひとは皆、内側の世界をもっていて、そこは誰にも侵すことが出来ない「ワンダーランド」なのですから。

IMG_0068 中には、お腹の出たおひげのアリスも居るかもしれませんが、「不思議の国」にお招きいただくという姿勢が何よりも大事です。

何が出てきても驚かず、受け入れていく。不思議の国なんですから。

受け入れ、承認していくと、だんだん奥の部屋に案内して頂けます。そうなってきてやっと、本当のクライエントに出会うことができます。

そこには、ヨロイを脱いだ こころ がちょこんと坐っていたり、とっても大事にしている 考えや価値観 が、さり気なく飾られていたりします。


この様に考えてみると、CDA自身の価値観から、客観的事実を探そうと質問を重ねて行くのは方向違いであることがお分かり頂けると思います。

CDA2次試験は大変難しくなってきました。客観的事実をベースにした普通の会話ではなかなか「クライエントの問題」にたどり着けません。

CDA2次試験で取り上げるのは「外側の問題」ではなく、「内側の問題」です。それはつまり、「主観的事実にまつわる問題」ですね。

「クライエントが見ている主観的な事実を教えていただく」それが出発点であり、基本姿勢です。

試験委員は、こうした「内側の世界」を見馴れているプロフェッショナルですから、小手先でやろうとしてもすぐに見抜かれてしまいます。

クライエントの内側の世界にお招きいただく、ご案内頂く。そして承認することによって報いていく。そうした基本姿勢が何よりも大事です。

この姿勢さえ持っていれば、決して恐れる必要はありません。どうか、自分を信じて、そしてひとを信じて、試験に臨んでください。

ご参考:「CDA実践研究会

tsowonder at 12:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CDA2次対策 
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