江戸しぐさ

2011年09月16日

「姿勢」からのメッセージ

「しぐさ」ほどではありませんが、「姿勢」にもさまざまなメッセージやサインが込められているようです。

「姿勢」とは、一般に30秒から5・6分続く身体の静止した状態で、身体的、心理的、及び文化的な面からすると、世界中には、およそ一千種類の微妙に違った「姿勢」があると言われています。

身体を縦に見て、左右が違った状態になっていれば、くつろいだ姿勢。左右対称で、前傾し、脚や腕を閉鎖、頭を下げていれば、目上の人の前で緊張している人といった具合です。

仲のいい人同士では、「姿勢の同調現象」が見受けられます。だんだん似てくるんですね。カウンセリングなどでは、信頼関係を築く為に意識的に使われることもあります。

CIMG4887「姿勢」の背後に隠された心理的な意味は、

①腹を突き出している、胸を張っている、ふんぞり返っている、など身体の部位を前に出している状態⇒自信があり、気分的に充実している。(部位を引っ込めていれば、その逆)

②姿勢を正している、身を乗り出している、⇒積極的なかかわりを求めている。(逆は逆)

③こぶしを握っている、肩をいからせている、⇒緊張している、身構えている、など他人を意識した心理的な構え。(頭の後ろで両手を組んでいる、あごに両手をついている、⇒くつろいでいる、開放的)  となります。

CIMG4893手の基本的な動きには4つあって、「他の人に向けられた要求」「個人の心情の現れ」「他の人に対する力の誇示」「儀礼行為」などを示しているそうです。

話し手に現れる動作(「例示動作」)や言葉の代わりに使われる動作(「代替言語動作」)など、手の果たす役割は大きいですね。VサインやOKマーク、いろいろな場面で手が表現しています。

こうしてみると、われわれは言葉のみならず、身体全体を使って一所懸命コミュニケーションをとろうとしているんだなぁと、つくづく思います。

〔ご参考〕:『江戸しぐさ


tsowonder at 23:50| PermalinkComments(2)TrackBack(0) 江戸しぐさ 

2011年09月12日

「自己タッチ」

実験によると、子供時代は「しぐさ」などの身体動作が最も記憶に残るそうですが、歳をとるに従って、だんだんそうではなくなるようです。

つまり、「しぐさ」についてはだんだん意識しなくなってくるんですね。ですが、意識をしていないということは、それだけ自然に、気持ちやこころの動きが「しぐさ」となって表れやすいとも言えます。

主に手を使って自分の身体に触れる「しぐさ」は、『接触動作(自己タッチ)』と言われます。いわゆる「くせ」にはこの「自己タッチ」が多く見られますが、ある状況にうまく適応した時のなごりなのだそうです。

CIMG1742「自己タッチ」は、快・不快の両端のところで多く現れ、いづれもこころのバランスをとるのに役立っています。

欧米では、スピーチの際のジェスチャーが多く見られますが、日本人にはあまり見られません。ですが、「自己タッチ」は日本人の方が多いそうです。それだけ、日本人は言葉ではなく、「しぐさ」で気持ちを表現してきたのかもしれませんね。

「自己タッチ」をいくつか見てみますと、

1.眉に手をやる
偽りのない気持ちが表れやすいのは眉周辺だそうです。眉に手をやる動作は、本心を隠したい気持ちがあるんですね。

2.鼻や口に手をやる
眉とも似ていますが、鼻から下に出てくる不愉快な気持ちを隠す効果があるようです。

3.口を手で覆う
いろいろなこころの動きが隠されているようですが、最も多いのは自己防衛の心理だと言われています。

4.腕を組む
①防御の姿勢、②思案など「巣ごもり」の姿勢(同時に脚を組むことが多い)、③批判的な姿勢、などが該当します。会話の最初から腕を組んでいる場合は、脅威やひけめを感じていて不安な状態。会話の途中から腕を組む場合は、話題が脅威を与えた可能性があり、中身には同意していないという気持ちの表れと言われています。

更に、腕組みした後に、腰に手をやり、ひじで三角形をつくるしぐさ(アーム・アキンボー)は、おどしのしぐさで、反撃に転じる気持ちになった証拠なんだそうです。

いづれにしても、「しぐさ」には他人を意識したサインの場合と、ただ単に本人の気持ちが表に出た場合とがあるようですが、気持ちやこころの状態は、無意識のうちに何らかの形で表に出るものだと思った方がよさそうですね。

『江戸しぐさ』でもそうでしたが、気持ちや感情の表し方を上手くコントロールできるかどうかが、大人の証と言えそうです。

〔ご参考〕:『江戸しぐさ

tsowonder at 07:45| PermalinkComments(0)TrackBack(0) 江戸しぐさ 

2011年09月04日

”しぐさ”で対処!

『”しぐさ”への興味』の第二弾です。

アメリカでの犯罪に関連した調査ですが、「犯罪者に襲われ易い人」は、歩き方に特徴があって、次の様な歩き方をしているそうです。

①速さとは関係なく、歩幅が長すぎるか短すぎる歩き方
②”かかと”や”つま先”を使わず、足を引きずるような歩き方
③足と手が合っていないような歩き方
④腕が身体に触れない様にぶらつかせる歩き方

如何でしょうか? まあ、こうした”歩き方”が本当に犯罪を誘発するのか俄かに信じがたいところもありますが、われわれ自身の不自然な”しぐさ”によっては、周囲に対して大きな影響を与えることだけは確かなようです。

それにしても、こうした”しぐさ”をする側も、そうした”しぐさ”に影響される側も、無意識のうちの行為ですから事は深刻ですよね。

CIMG1022強引なキャッチセールスにも特徴ある”しぐさ”が見受けられるようです。

①視線を頻繁に合わせようとしたり、顔をのぞき込んだりする(好感の演出と効果の確認)
②手のジェスチャーが多い(説得力の強化)
③45cm以内の密接した対人距離(相手を支配できる範囲)
④二人だけのプライベートな空間づくり(隅への誘導)
⑤頻繁なボディタッチ(親しみの演出、抵抗感の消滅)

では、ターゲットにならない為には? まず、目線と歩き方を一定にすることだそうです。 それでもシツコク来られたら?

1)言葉のやり取りに応じないで、相手にしない。(無言で無視するのが一番)
2)視線を合わせない。(横を向く。下を向くと服従になる場合があるので注意)
3)足早に立ち去る(最後はこれに限ります)

まあ、これらも非言語コミュニケーションの典型的な”しぐさ”ですね。相手の甘い言葉に対して、はっきりと拒絶の”しぐさ”で応戦する。これがポイントかと思います。

〔ご参考〕:『江戸しぐさ

tsowonder at 23:58| PermalinkComments(0)TrackBack(0) 江戸しぐさ 

2011年09月03日

”しぐさ”への興味

Facebookの旧ファンページで『江戸しぐさ』をご紹介して以来、何人かの方に閲覧して頂きました。また、中には「いいね!」ボタンを押してくれる方もいらっしゃいます。

友人の「いいね!」は、ご賛同の再確認ができたような嬉しさがあり、見ず知らずの方のそれは、新たなつながりが出来た喜びがあります。

「江戸しぐさ」は、文章によって伝えられたものではなく、文字通り”しぐさ”として伝承されました。それは日常生活に深く浸透した文化だったんですね。

CIMG4868顔に現れる表情は、世界各国共通なのだそうです。

ですが、”しぐさ”は言葉と同じように国によって意味が違ってくるといいますから、”しぐさ”を理解することの重要性が分かるかと思います。

また、ひとは第一印象をだいたい7秒くらいで描くようです。話し方や背格好、服装、そして”しぐさ”などを見て、われわれは素早く対人判断をしているんですね。

こうしたことから、気持ちの反映としての”しぐさ”は、コミュニケーション手段として、結構大きな意味を持っているのではないかと思います。

われわれが日常の生活で何気なく行っている”しぐさ”の大切さ。そこから発せられる各種のシグナル、メッセージ。

「姿勢」、「自己タッチ」、「感情と表情」、そして「笑顔」。興味は尽きません。

電話やメールが大きな位置を占めるようになった今日、もう一度非言語コミュニケーションとしての”しぐさ”の持つ意味を考えてみてもいいのではないかと思います。



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2011年07月19日

駕籠止めしぐさ/江戸しぐさ(30)

地方から出てきた人は、江戸で一生懸命働き、一財産稼いで駕籠に乗れるようになるのが夢だったようです。

但し、駕籠に乗れるような身分になったとしても、思いあがってはいけないとされました。江戸時代は謙虚が美徳でしたから、横柄な態度は野暮だったんですね。

また、一部治安の悪いところがあった江戸では、身元や訪問先が分からない様に、①大声で駕籠を呼ばない、②自宅の前から乗らない、③訪問先の門の前で下りない、などの基本ルールがあったようです。これが、『駕籠止めしぐさ』です。

また、駕籠屋の方でも、「目引き鼻引き合点のしぐさ」で応じたと言います。これは、目配せや鼻の動きで了解の合図としたんですね。

CIMG1484






横柄な態度への戒めと自己防衛、駕籠は江戸時代のタクシーですから、現代にもそのまま通じるような江戸しぐさですね。


今回で30回、江戸しぐさの主なものを紹介してきましたが、今後は実践トレーニングに移行することにして、ここらで一区切りにしたいと思います。

尚、実践段階で何かありましたら、またご紹介しますね。

 自己採点:4/5点満点 
横柄な態度は、結局自分が損するだけですからね。


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〔街の時計コレクション〕
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