2019年08月

能登 旅行の2日目の夜、いよいよあばれ祭りです。毎年7月から9月にかけて、能登半島の各地で、キリコ祭りが行われますが、その第1弾が、ここ宇出津で行われるあばれ祭りなんです。
江戸時代に、この地で疫病がはやり、京都の八坂神社から牛頭天王を勧請し、疫病を治めることができたことから、大きなキリコを作って感謝したのが、祭りの始まりと言われてます。多数のキリコ祭りの中でも、飛びぬけて豪快といわれてます。楽しみやなぁ!!
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このあばれ祭りに参加するキリコは約40基。キリコとは、巨大な山車(だし)のことで、高さは、約10m、重さは、ナント2トン近いとのこと。このキリコを、引っ張るんではなく、担いで練り歩くんやから、まあ大変です。このあばれ祭り、2日間行われますが、この日は2日目です。初日は、約40基のキリコが「いやさか広場」に集結、そこに5本の大松明に火がつけられ、燃え上がる炎、降りかかる火の粉を浴びながら、キリコが勇壮に練り歩くんです。
2日目のこの日は、40基のキリコを従え、2台の神輿が八坂神社への宮入を目指して、町内を練り歩くんです。ところが、この2台の神輿、どうやら悪い神輿のようで、八坂神社へ向かう道中、地面にたたきつけられたり、転がされたり、あげくには、川の中に投げ込まれたり無茶苦茶されるようです。この辺りが、あばれ祭りと呼ばれてる所以なんでしょうね。
9時ごろから、宮入が始まると聞いてたんで、町の中心にやってきました。
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もうかなりのキリコが集まってるようですが、まだ宮入の動きはありません。
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何しろ約40基、並んでるだけでも壮観です。
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各キリコには、小さな子供が10数人ほど乗ってて、鐘や太鼓をたたいてます。
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ただでさえ、2トン近い重さに、小さいといえども子供が10人以上乗れば、大変な重さです。これを担ぐんですから、ホンマ担ぎ手は大変です。
9時過ぎ、ようやくキリコが動き出しました。
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大きな掛け声や、鐘、太鼓に合わせて、キリコがゆっくり進みます。

1基のキリコに、担ぎ手は3~40人ぐらいかな。まあ、中には年配の人もいますが、ほとんどが若い人。もちろん女性もいます。この小さな町にこんなに若い人おるんかいなあ、と疑問に思ったんですが、東京や大阪なんかに出てる人も、この祭りには必ず戻ってくるらしいんです。しかも、それだけでは足らないんで、友達も連れて帰ってくるとのこと。ということで、祭の時期には、町の人口、特に若い人の人口が大幅に増えるらしいんです。
キリコと一緒に大通りを歩いてると、川沿いに人が集まってます。
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どうやら、この川に神輿を投げ込むようで、場所取りが始まってるようですが、神輿がやってくるには、もうちょっと時間があるとのこと。
通りを少し戻ってると、大きな掛け声が。
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どうやら神輿がやってきたみたいです。この神輿、地面に叩きつけられたり、転がされたり。さらに川に投げ込まれて、もう無茶苦茶されるようです。すぐさっきの川のところに戻らんと。
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川沿いはたくさんの聴衆でビッシリ。さっきよりかなり増えてます。
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お神輿は、川に投げ込まれて、壁に叩きつけられ、もう無茶苦茶です。

ようやく神輿が川から引き揚げられた時には、もう11時を回ってました。いかに頑丈な神輿も、さすがにかなりのダメージを向けてます。このあと、八坂神社まで、また転がされるんかな?
大通りには、宮入に向かうキリコの列が。
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何しろ40基を超えるキリコが、ゆっくりゆっくり八坂神社に宮入りをするんです。なかなか進みません。
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さすがに若者達も疲れてますなあ。
それにしても、ホンマ大変な祭りです。ほんと小さな町なんですが、どこにこれだけのエネルギーが隠されているのか、ホンマ不思議です。今、能登は過疎に悩まされてます。若者はどんどん都会に出ていき、人口は減少の一途。しかし、祭りの時はみーんな戻ってきて、祭りを盛り上げてます。友達まで連れて。みんな地元、故郷が大好きなんですね。でも、地元には仕事がありません。なんか、厳しい、哀しい現実を見せられた感じです。
まだまだ、祭りは続くようですがもう12時、日付が変わってます。我々は、この辺りで退散することにしました。翌日、宿の女将さんに聞くと、祭りは早朝まで続いてたとのこと。天気がよかったこともあって、例年よりも長くやってたようです。














 

能登旅行の2日目、朝、輪島を出発してから、能登半島の先端の禄剛崎をぐるっと回って、次にやってきたのが見附島、通称軍艦島です。
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珠洲市の海岸に聳え立つ、高さ約30mの見附島、ホンマ、軍艦が迫ってくるような迫力がありますね。
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陸からは、完全に離れてるんですが、歩いて近づけるように、踏み石が並べられてます。
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空海との浅からぬ因縁もあり、見附島は、今や能登半島のシンボル的存在になってますね。
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夜は島がライトアップされ、とてもロマンチックな雰囲気になり、夜明けには、海から昇る太陽に優しく照らされる様は、ホンマ絶景とのこと。残念ながら、今回はどちらも見れません。ホンマ残念!!
見附島から、ほんの少し走ったところの恋路海岸の近くに、能登の銘酒、宗玄の蔵があります。
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宗玄の蔵に寄ってみることも、今回の旅行の楽しみの一つなんです。しかし、仕込み時期ではない夏場は、蔵見学はやってないようです。でも、試飲はさせてもらえました。
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が、試飲は嫁はんだけ。運転手の私はNG。ホンマ残念!
能登を代表する蔵元の宗玄。蔵のすぐ裏手を、かつてJRが走ってたんですが、廃線となったあとのトンネルを貯蔵庫として利用してしてるとのこと。
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いろいろ試飲した結果、嫁はんが選んだのは、地元の酒米、石川門を使った特別純米。折角やから、1升瓶を購入。
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1年ほど前の昨年の8月、当時の皇太子さまが、この蔵を訪ねておられます。
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天皇即位直前の皇太子さまをお迎えする、というのは、名誉なことなんでしょうが、大変でしょうね。
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恋路海岸、宗玄からはすぐで、沖合には弁天島が。
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能登半島には、かつてJRから事業継承したのと鉄道が走ってましたが、赤字体質を克服できず、2005年に、穴水~蛸島間の能登線が廃止されてます。
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廃線後、大半の区間では、レール・枕木が撤去され、以前鉄道が走ってた、という痕跡がなくなってますが、この恋路駅には、まだほんの少しレールが残ってるんです。
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恋路駅から宗玄トンネルまでの約300m、足こぎのミニ鉄道「のトロ」号で走れるんです。
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のトロに乗らずに、歩いてもOKとのことなんで、宗玄トンネルまで歩いてみました。
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レールの着きあたりのトンネルが、宗玄の貯蔵庫なんですね。
恋路海岸の次は、のと海洋ふれあいセンター。
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海岸の遊歩道、って、波に洗われてるやんか!
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足がビチョビチョになりながら、夕方5時ごろ、この日の宿、民宿割烹「かね八」さんに到着。この宇出津では、前日の5日から2日間、能登のキリコ祭りの第1弾、宇出津のあばれ祭りがおこなわれてます。町内は交通規制されるんで、宿のまで車で行けるか心配だったんですが、何とか行けました。
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宿の真ん前の海、のんびりしてますなあ! この日の祭は、夜の9時ごろから賑やかになり始めて、夜中の2~3時ごろまで続くとのこと。まずは、風呂に入って、夕食を食べて、それまで小休止です。
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魚問屋直営の民宿割烹ということで、夕食楽しみです。
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刺身の盛り合わせに、
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てんぷら、
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魚、すずきかな? の塩焼き。
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ただ、てんぷら、魚の塩焼き、冷たかった! 残念!! 
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昔は、団体旅行なんかで、冷めて料理が出てきて、がっかりしたことがよくあったんですが、最近では、あんまりなかったんで、正直がっかりでした。団体向けの旅館ではなく、小規模の民宿なんで、そのあたり何とかしてほしかったなあ!
さあ、夜はあばれ祭り。何でも、悪いお神輿を川の中に放り込んだり、火の中に投げ込んだり。まあ、派手に暴れまくるお祭らしいんです。夜中まで続くようなんで、ちょっと休んで出発です。

 

能登旅行の2日目です。この日は、まず輪島の朝市に寄ってから、能登半島をドライブ、先端の禄剛崎をぐるっと回ってから、宇出津まで行く予定です。そして夜は宇出津のあばれ祭りを楽しむ予定です。まずは輪島名物の朝市です。
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朝市は、朝8時ごろからなんで、宿からブラブラ歩いて朝市会場へ。それにしても、人がおれへんなあ!
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まだ、8時前。ボチボチおばちゃん達が準備を始めてるところです。
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鮮魚に干物に、野菜やあんまり見慣れん物も。
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まだ始まったばっかりで、人出は少なめかな。

朝市の会場内に、無料の炭火焼コーナーがあるんです。管理のオバちゃんが七輪で炭を起こしてくれて、朝市会場で購入した魚なんかを持ち込んで、焼いて食べることができるんです。
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もちろん、紙皿やお箸も無料で貸してくれます。早速、赤魚にあじ、カマスの干物3枚を買って、焼き魚に挑戦。
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結構デカめの3匹で、ナント500円。安いなあ!!
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カマスも、上手い具合に焼けてますよ。
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七輪のすぐ横では、近所の猫が、じーと狙ってます。
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オバちゃんの話では、ポロっと魚を落としたら、すぐに飛びつくらしいです。それにしても、結構ボリュームがあって、美味しい朝食でした。輪島の朝市では、絶対この炭火焼コーナーがお勧めですよ!
朝市会場を出たところに、輪島ドラマ記念館があります。
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朝市に合わせて、朝8時から開いてます。それに入場無料もうれしいね。
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輪島を舞台にした、土屋太鳳さん主演の、NHK朝ドラ「まれ」。
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その時の撮影セットや、ロケ風景が展示されてます。
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そう言えば、このドラマに出てた山崎賢人は、輪島塗職人やったね。
さて、朝市で美味しい干物の朝食を食べたあと、いよいよドライブ開始、輪島の市街地から15分も走れば、白米千枚田です。
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世界農業遺産の白米千枚田。2011年に、能登の里山里海として、国連食料農業機関(FAO)の認定を受けています。
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もちろん、現役の農地で、この日も、一部で作業が行われていました。
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この白米千枚田、オーナー制度というのがあって、年間2万円でマイ田んぼが持てるんです。小泉純一郎、進次郎さんもオーナーになってます。
白米千枚田から10分ちょっと走ると、窓岩。
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さらに走ると、ここも世界農業遺産、すずの塩田村。
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日本で唯一残ってる、揚げ浜式製塩法で塩づくりを行ってる塩田です。
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この塩田に海水を撒いて、塩分濃度を高めたカン水を作り、奥の釜屋でそのカン水を煮詰めて、塩を作るんです。そう言えば、「まれ」の中では、田中泯さん扮する桶作元治さんが、海水撒いてましたね。
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目の前の海から、この桶で海水を汲んでくるんですが、一つ30L以上。片荷棒(にないぼう)で担いで運ぶんですが、とても担げません。
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塩田全体に撒くためには、10回程度、海と塩田を往復するらしんですが、まあ、大変な重労働ですね。
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釜屋の中では、カン水を煮詰める作業中。
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荒焚きと本焚きの2回に分けて、煮詰める作業ですが、高温の中、まあ、これも大変な作業ですね。このような大変な作業でようやく出来上がる奥能登揚げ浜塩、この塩田でしか購入できないので、お土産に購入。ただ、写真はなし、写真に残ってるのは、この塩を使ったソフトクリーム。
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いよいよ、能登半島の先端までやってきました。
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狼煙の道の駅に車を止めて、少し坂道を登れば、禄剛崎の灯台です。
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日本列島の中心、らしいです。
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禄剛崎の先端からは、「海から昇る朝日」と「海に沈む夕陽」の両方が見えるとのこと。確かに、そういうところはあんまりありませんね。
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禄剛崎から車でほんの数分で、パワースポットとして有名な聖域の岬に到着。
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断崖の上には、遊歩道が整備されてますが、風がとんでもなく強いんでしょうね。木が完全に曲がってます。
断崖に突き出た空中展望台。
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高所恐怖症の私、この程度でも足が震えてます。
真下に見えてるのは、450年も続くよしが浦温泉の秘湯、ランプの宿。
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実は、崖上の聖域の岬も、このランプの宿の敷地とのこと。金沢から車で3時間以上もかかる能登半島の先端で、しかも断崖の下の海辺という立地にも拘わらず、来客があとを絶たないというランプの宿。以前は、館内の灯りは全てランプでしたが、数年前に電気が通った現在でも、ランプの灯火を電気に変えて使用しています。ただ、部屋にはテレビはないとのことです。ちなみに、料金は安い部屋で一人1泊2万円弱、高い部屋では5万円以上とのこと。残念ながら、簡単には手が出せません。
さて、この日の宿泊地、宇出津を目指して、もう少しドライブです。
 

7月5日から2泊3日で、能登半島一周旅行をしてきました。北陸方面には、4~5年前に富山から黒部方面に。一昨年には金沢に一泊旅行と、結構楽しい旅行をしましたが、残念ながら、能登半島まで足を延ばすことができてません。ということで、今回能登半島をぐるっと一周ドライブしてみることになりました。
2泊3日の行程であれば、能登のどこかで1泊、もう1泊を金沢か富山、もしくは和倉温泉あたりで、ということも考えたんですが、能登半島の先端まで、ゆっくりドライブするんやったら、能登で2泊の方がいいんかな。それと、計画し始めて分かったんですが、能登地方では7月から9月にかけて、半島の約30カ所で能登キリコ祭りというのが行われるようなんです。キリコとは、担ぎ棒の付いた巨大な燈籠のことで、多くの若者がそのキリコを担いで練り歩く、勇壮なお祭のようです。その第1弾が、毎年7月の第1金、土曜日に能登町の宇出津(うしつ)で行われるあばれ祭なんだそうです。今年はちょうど、我々が予定している7月5、6日ということなんで、1泊目は輪島市内で、2泊目は、その宇出津で宿をとってあばれ祭りを鑑賞する、ということになりました。
ただ、7月の上旬といえば、例年梅雨の真最中。今年は、梅雨入りが大幅に遅れたものの、6月下旬には梅雨入り。ただでさえ、雨の多い北陸地方、天気が心配ですー。
7月5日、朝7時40分、大阪駅発のサンダーバードで、出ッパーーツ!!
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予定通り、10時25分には、金沢駅に到着。今回は、この金沢からレンタカーで能登半島を一周する予定です。
レンタカーは、マツダのデミオ、レンタカーに多い車ですね。でもなかなかいい車です。まずは、金沢駅から「のと里山海道」を通って、能登半島を北上。
金沢・富山から北側に伸びる能登半島、その首根っこの左側は日本海、右側は富山湾に面してます。その日本海側の海沿いに「のと里山海道」が伸びていて、途中の今浜ICで下りると、その先の千里浜ICまで、ホンマ、海のすぐ横の砂浜を走ることができるんです。
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千里浜なぎさドライブウェー、日本で唯一、海岸の砂浜を走れるところです。信じられないぐらい、砂浜がしまってて、車の轍がほとんどありません。ホンマ、スムーズに走れます。
千里浜ICからは国道249号線で、能登半島西側の海岸線にある能登の景勝地、能登金剛を目指します。松本清張の名作「ゼロの焦点」で一躍有名になった能登金剛というのは、海岸線に沿って、いくつかある景勝地の総称のようです。まずは、厳門。
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洞窟をくぐって、反対側にでると、
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日本海の荒波によって浸食された、天然の洞門、これが厳門です。
すぐ後ろ側にあるのが不動滝。
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厳門から国道249号線を再度北上。しばらく走ると、志賀町富来(とぎ)にある世界一長いベンチ。
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ナント、460mもあるそうです。心配していた天気なんですが、出発時点では曇り。金沢からレンタカーで走ってる間にどんどん良くなり、ここについた時点では、結構晴れてます。となれば、今度は暑ーーーイ!! 折角のベンチ、誰も座ってません。
このベンチのすぐ横に、「岸壁の母」の歌碑が。
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二葉百合子さんの歌で有名な「岸壁の母」。ソ連からの引き揚げ船で、息子の復員を待ちわびていた舞台は、舞鶴港で、ここではありませんが、そのモデルとなった端野いせさんの出身が、この富来なんですね。
富来からさかに進むと、ゼロの焦点の舞台、ヤセの断崖です。
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海に突き出た、海面から高さ35mの岩場。2007年の能登半島地震で、岩場が約10m崩落し、かつての面影がなくなってしまったとのこと。残念ですね。
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ゼロの焦点で、ヒロインがここから投身自殺を図ったことから、自殺の名所になってしまい、一時立ち入り禁止になってましたが、今では防護柵ができて、少し離れたところから岩場を眺めるようになってます。
ヤセの断崖から、義経の舟隠しまでは、自然道を歩いてでもいけます。
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義経が、兄頼朝の追手から逃れ、奥州に下る途中、荒波を避けるため舟を隠したといわれる断崖絶壁の入江。
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ここに48隻もの舟を隠したようです。
さて、能登金剛の何カ所か回ったあと、輪島に向かうんですが、途中の温泉で一風呂浴びることに。北陸には、加賀温泉郷や和倉温泉など、いい温泉がたくさんあるんで、今回の旅行でもどこか温泉を楽しむ予定です。
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天然ラドン温泉の門前じんのびの湯です。
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大浴場からは、日本海に沈む夕陽が一望できるらしいんですが、残念ながら、夕陽の時間には、ちょっと早かったみたいです。
夕刻5時過ぎ、輪島市内に到着。宿に行く前に、輪島塗会館に寄ってみました。
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いよいよ、NHKの朝ドラ、「まれ」の世界に入ってきましたよ。ただ、輪島塗は超高級民芸品ですね。「ふーーーん」という感じで、とても簡単に手を出せるもんではありません。
この日の宿、民宿かもめさんです。
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夜は、街中に出て食事をする予定なんで、こちらでは申し訳ないんですが、素泊まりなんです。
輪島市内の街並み、なかなか趣がありますね。
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信用金庫の建物も、こんな建物なんです。
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食事に向かってると、こんな看板が。
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「やんちゃ」に「やらこい」、「おおきにね」 なんか関西弁に似てるなあ!
この日のディナーは、居酒屋「連」さんです。
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ネットでいろいろ調べて、こちらにしました。カウンター席を予約、新鮮な魚介、楽しみです。カウンターには10人も座れませんが、他にお座敷がいくつもあるようで、賑やかな声が聞こえてました。
カウンター席の横に立てかけてあるメニュー表。旨そうやなあ!!
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当然、刺身の盛り合わせから。
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のど黒も入った刺し盛り、さすがに新鮮、抜群です!! それに、ナントこの盛り皿、輪島塗なんですよ。
乾杯のビールのあとは、もちろん日本酒。地元能登の宗玄です。
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能登半島の先端に蔵がある宗玄、神戸の神東寿司では時々飲んでて、次の日には、その蔵まで行く予定です。そして、このチョコも輪島塗。輪島塗というのは、超高級品というイメージがあるんですが、本当は、こういう風に、普段使いするのがいいんでしょうね。
カウンターの向こう側では、大将が次々料理を作ってます。ほとんどの料理を一人でさばいてるんですが、団体さんもいるようで、ホンマ忙しそう。
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さて、次の料理は、でぶくのから揚げ。
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でぶくというのは、真ふぐのこと。ふぐといえば、下関ということなんですが、天然のふぐとなると、石川県が全国一、特にこの輪島が一番なんだそうです。トラフグではないんですが、なかなかどうして、トラフグに負けてません!
続いて、ブリカマの塩焼き。
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結構でかいのが、ドーーン!! これで500円。ネットの書き込みにもありましたが、ホンマ食べ応え充分。
日本酒のお代り。やっぱり能登の酒ということで、千枚田の純米。
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輪島市内の清水酒造店の酒です。
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野菜も食べなあかんということで、豆腐のサラダ。それにふぐの白子焼。
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とろとろの白子、これも旨かったなあ!
料理が旨いと、お酒も進みます。もう1本追加!
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金沢の福光屋といえば、加賀鳶の蔵、その蔵の氷温生貯蔵酒です。
他のお客さんの注文で、大将が玉子焼き焼いてはるのを見て、美味しそうやなあ、と思って我々も注文。「大と小があるけど、どっち?」 「えっ??」 「まあ、二人やったら小か」 「では小で」 ということで小を注文。
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でてきたのが上の玉子焼き。小でよかった。
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〆のお茶漬け。 イヤーー!! どの料理も美味しかったなあ! 想像以上、大満足でした。それに、二人でこれだけ食べて、日本酒3本にビール飲んで、ナント6000円台。もうビックリ、間違うてるんと違うか?と思うぐらい。ホンマ大満足でした。
会計を終えた時、大将が、近くのキリコ会館の前で、和太鼓の実演があるんで、見に行かれたらと教えてくれました。ちょうど、宿のおかみさんからも聞いてました。面白そうなんで、見に行くことに。
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その昔、上杉謙信が能登に攻め入った時、武器を持たない村人たちが、木の皮の面を被り、海草の髪を付け、夜陰にまぎれて陣太鼓を打ち鳴らして、謙信を追い返したといわれています。地の底から響くような音色は、人の心を揺さぶりますね。 では、動画でも。

実演が終われば、みんなで記念撮影。
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折角なんで、私もパチリ。
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イヤーー! 和太鼓というのは、ホンマ迫力ありますね。 でも、シャツ、パッツンパッツンやなあ。
宿に向かって。ブラブラ歩いてると、足湯の湯楽里が。
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中を覗くと、
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だぁーれもいません。
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タオルも何にもなかったんですが、当然入るでしょ。
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いやいや、気持ちいいねぇ。
宿までは、ほんの数分。夜の輪島をブラブラ。
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でも、ホンマ、誰も歩いてません。人っこ一人いません。時刻はまだ9時半ごろ。日本の過疎の厳しい現状を見た気がします。
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宿に戻って、この日の仕上げ。夕刻に買ってた、千枚田で一杯。さっきも飲んだんですが。
こんな感じで、なかなか充実した一日目が終了。翌日は、能登半島をぐるっと回って、能登町宇出津(うしつ)へ。夜は、キリコ祭りの第一弾、あばれ祭りを楽しむ予定です。明日の天気も、何とかなりそう。また、いろいろ楽しめそうです。


 

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