どう考えても仕事柄、映画『ニンフォマニアック』は見るべきだと思っているのに、一個人(女)としての自分は、
「み、見なくてもいいかなっ…? 見なくちゃダメかな?」
と、怖気づいています。

この気持ち、なかなか人に理解してもらえない気がしているのですが、ほかにも同じ理由で見ていない映画、読んでいない本があります。
それが傑作であればあるほど―女性の「性」について的確に描写していると評判であればあるほど、私はそれを避けてしまうんですよね…。

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この映画については二村ヒトシ先生が素晴らしいコラムを書いていらして、それを読んだものだから、本当はこの映画が見たい、見たくて見たくて仕方ない!
大好きなシャルロット・ゲーンズブール演じる主人公の女性は50歳らしく、私とは同年代。
50年間で彼女が体験してきたことは、二村先生の文章で読む限り、すごくよく理解できる!
男の人は「何でそこまでする必要あるの?」と思うかも知れませんが、私自身はそれこそ「そこまでやった」感を持っているので…。

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私自身の体験してきたことも、多くの男性は「何でそこまでする必要あるの?」と思っているはずで、でも「この人、エッチな人なんだな。ヨシヨシ」と許されている感じがある今…
私の長い長い性の冒険はいちおう帆を下ろして、居心地の良い渚にいるような今…

今だからこそ、

もし、ほんの1シーンでも、自分の体験を否定するような話がその映画の中に描かれていたらどーしよ… 
と思うと、不安がつのって見れないみたいな、おかしな気分なんです。

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女はみんな違う、ちがいすぎるのです。
オーガズムも、性器のルックスも、極端にちがうから、自分以外の女性が正解を黒板に書いているところ(=映画)を見てしまうと、自分は凹むような気がしちゃって…。

どんなに男の人に愛してもらっても、自分の考え方・感じ方を文章にして発表しても、この不安というか気弱さは変わらない気がしています。

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女である限りは… ね。