来週の今日、7月29日(土)に高円寺パンディットで行われる「みんなでマキエマキ!空想ピンク映画♡朗読選手権」の出場予定者を、今日から一人ずつ紹介していこうかな、と思う。


ゼロ年代からの付き合い

エントリーしている6名でいちばん付き合いが長いのは大泉りかさんだと思う。
とはいえ、遊んだりイベントやったりするようになったのはここ10年かも。

その前から名前はずっと知っていて、というかゼロ年代に活動していた女子ライターでりかさんの名前を知らない人はいないんじゃないかな。
当時、私は100%体験派ライターで、りかさんは小説家としてデビューしていた。

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デビュー作の『FUCK ME TENDER』(2004年)は歌舞伎町を舞台とした自伝的小説だが、最新作の『ホス狂い』(2022年)も歌舞伎町に棲息する女の子たちのルポルタージュだ。
18年の時間を経て同じ街について書いているなんて貴重だし、すごく面白い作家だと改めて思った。

私は体験派ライターからAV業界人になったので、りかさんと一緒に仕事する機会が意外になかった。
同じ雑誌、同じ出版社の忘年会でニアミスということはたくさんあったんだけど。


自分のプロデューサーは自分

私は体験派ライターになってから(AVでも)、自分が面白がれることしかやってこなかった
オジサンたちのオーダーに逐一お応えする形ではやってこなかったから、稼げるチャンスを逃しているかも知れないけれど、だから続けられているんだと思う。

「女」は仕事をもらえる強みなんだけど、女だからともてはやしてくれるシステムに依存しすぎると、すぐにオジサンたちに消尽されてしまって消えることになる。
それは表現やエロの業界に限ったことではなく、一般企業でもそういうことをたくさん見てきた。

りかさんもそれがよくわかっていて、自分で自分をプロデュースしている感じが好ましかったし、かっこよかった。
今思うと私たちはそれぞれ別の場所で、

「論じゃない生きざまとしてのフェミニズム」

をそれぞれに生きていたんだと思う。
男に命じられてハチャメチャやエロをやらされているのとは違う。
自分が面白いと思えば危ないことだってためらわないし、思いついたときにはもうやっているのだ。

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りかさんのアイデアで推しの女犯罪者に扮してグラビアZINEを作ることになった。撮影当日のオフショット。


男に消費されることは全然かまわない。
チヤホヤされてなんぼという気もあるし、間違っていないはずだ。
私たちが表現したものを「ありがたく頂きなさい♪」という気もある。

頭でっかちなフェミニストから見たら名誉男性に見えるらしい。
私たちは「男に搾取され泣かされている性の被害者」ではないからだ。
ありがとう、どうぞ名誉男性とお呼びなさい


自分の毒を認める真面目さ

しかし、りかさんも私も内面がクソ真面目なところも似通っている。
2人で初めて主催したイベントが「親であること、毒になること」、『ダンシングマザー』を上梓されたばかりの内田春菊先生をゲストにお迎えした。

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子どもだけじゃなく親も毒親問題の当事者なんで、もっと親側からの自己分析がなされた方がいいと思っていて、りかさんも私も自分は毒親なんじゃないか、という話をした。
このことはまた別に書きたい。

今月29日(土)の高円寺パンディット、みんな大好きマキエマキさんの「空想ピンク映画ポスター」の世界に勝手に入り込んで、シーンを作って朗読上演するっていう無茶なイベントなんだけど、りかさんは真剣に台本を作って準備しているので、絶対に面白い選手権になるはず。

告知画像
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官能作家のりかさんに負けないよう、私もしっかり準備しなくちゃね。
最高に楽しい夏休みにするから、みんな来てね!!