水無月み遊さんともリカヤ・スプナーさんとほぼ同時期、2006〜2007年に知り合ったはずなんだけれど、きっかけが何だったかは思い出せない。ゼロ年代のエロシーンは毎日がお祭り騒ぎのように忙しかったからだと思う。
デパートメントHやトーチャーガーデン、ロフト系列で行われるショーにトーク、重いカメラで撮ってVHSに焼かなければならなかったAVが片手に民生機を持って撮りDVDにデュプリケートできるようになり、ストリップ劇場は本番生板などの男性向けサービスから踊り子本人が企画するダンサブルな物語に変わり、さまざまなジャンルのエロ雑誌とマニア誌が次々と刊行されては飛ぶように売れていた。
社会がエロをサブカルチャーとして見る寛容を持っていた時代だ。み遊さんも私もいろいろな仕事をして、仕事なのに、日々エロまみれで楽しかった
書いたり出演したり、自分のAVを撮って売ったりする中で、AVメーカーに女優さんを紹介する仕事もした。プロダクション協会もない当時、事務所はとにかく多数の女の子のプロフィールでホームページを埋め尽くし、単体女優以外は他社がプロモートしても「どうぞどうぞ」ということがよくあった。そうやって放置していた企画の子が何らかの作品で人気を集め企画単体になって稼いだり、引退したのに方向性を変えて再デビューしたら大ブレイクしてランキング入りする女性も見た。アメリカンドリームならぬエロドリームというものが確かにあった。
WEB上の情報も今よりずっと少なく、顏バレやデジタルタトゥーの問題も起こりにくかった。
東中野にあった安藤ボンの事務所で水無月み遊さんの宣材写真を作ることになった。
ところが、学生さんみたいなぴちぴちの純白の肌に驚く。
彼女はセンタービレッジという熟女専門メーカーで人気が出たのだが、実際はまだ20代のお嬢さんだったのだ!
童顔に爆乳豊満ボディで、巨乳サイトでランキング入りを何回もしたが、彼女と親しくなったのはデパートメントHや東京女子エロ画祭だった。
AV制作会社・AVメーカーを経営していた私たちが始めた東京女子エロ画祭は、女性が考えるエロを表現するアートの実験室だが、女優さんを始めとする業界の女性たちに、写真でも映像でもいいから自分だけのエロを発信してもらいたいという動機もあった。
み遊さんもその一人で『Maid Masturbation』というスライドショー作品で第1回にノミネートされた。
タイトルから、メイド服を着たみ遊さんが自慰をする自作AV作品を想像してしまったのが、全然違った。
わずか26秒の映写作品だが、ノミネート10作品で唯一のコメディタッチの作品、それがスライドショーであるために映像よりずっと面白い。
まるで人間の体を使った漫画なのだ。
その日、小説家の故・池上司先生が客席に来ていて、
「この人の構成力は凄い!本業にする気があったら紹介してほしい」
と熱く言われたほど。
み遊さんには伝ると喜んではいたが「ぜひ!」という感じではなく、やはりみ遊さんは実演家であり、セルフプロデュースする人なんだなと、逆に感心したことを思い出す。
第2回には打って変わってドキュメンタリータッチの『愛情』でまたノミネート。
緊縛シーンなどシリアスな展開で「変化球だけじゃなくストレートも投げられるよ!」という余裕にあふれていて驚かされた。
ところが第3回はまたコメディというか、深夜に1人で見てひっそり笑ってしまうようなちびまる子ちゃんの野口さん的な『お口』という作品でノミネート。
3回もノミネートされた意欲的作家は彼女しかいない。
今回、自作台本を朗読という枠組みを考えついた時、み遊さんにぜひ出演してもらおうと思った。
彼女は自分で朗読イベントをやっているし、私が昔書いた官能短編を朗読してもらい撮影したこともある。
朗読という世界の自由をこれでもかというほど見せつけてくれるんじゃないかと思う。
Produce youself!!
土曜日の再会が楽しみで仕方ない!
お申込みはこちらをクリック!配信チケットもあり〼>
み遊さん近影
デパートメントHやトーチャーガーデン、ロフト系列で行われるショーにトーク、重いカメラで撮ってVHSに焼かなければならなかったAVが片手に民生機を持って撮りDVDにデュプリケートできるようになり、ストリップ劇場は本番生板などの男性向けサービスから踊り子本人が企画するダンサブルな物語に変わり、さまざまなジャンルのエロ雑誌とマニア誌が次々と刊行されては飛ぶように売れていた。
社会がエロをサブカルチャーとして見る寛容を持っていた時代だ。み遊さんも私もいろいろな仕事をして、仕事なのに、日々エロまみれで楽しかった
書いたり出演したり、自分のAVを撮って売ったりする中で、AVメーカーに女優さんを紹介する仕事もした。プロダクション協会もない当時、事務所はとにかく多数の女の子のプロフィールでホームページを埋め尽くし、単体女優以外は他社がプロモートしても「どうぞどうぞ」ということがよくあった。そうやって放置していた企画の子が何らかの作品で人気を集め企画単体になって稼いだり、引退したのに方向性を変えて再デビューしたら大ブレイクしてランキング入りする女性も見た。アメリカンドリームならぬエロドリームというものが確かにあった。
WEB上の情報も今よりずっと少なく、顏バレやデジタルタトゥーの問題も起こりにくかった。
東中野にあった安藤ボンの事務所で水無月み遊さんの宣材写真を作ることになった。
ところが、学生さんみたいなぴちぴちの純白の肌に驚く。
彼女はセンタービレッジという熟女専門メーカーで人気が出たのだが、実際はまだ20代のお嬢さんだったのだ!
童顔に爆乳豊満ボディで、巨乳サイトでランキング入りを何回もしたが、彼女と親しくなったのはデパートメントHや東京女子エロ画祭だった。
AV制作会社・AVメーカーを経営していた私たちが始めた東京女子エロ画祭は、女性が考えるエロを表現するアートの実験室だが、女優さんを始めとする業界の女性たちに、写真でも映像でもいいから自分だけのエロを発信してもらいたいという動機もあった。
み遊さんもその一人で『Maid Masturbation』というスライドショー作品で第1回にノミネートされた。
タイトルから、メイド服を着たみ遊さんが自慰をする自作AV作品を想像してしまったのが、全然違った。
わずか26秒の映写作品だが、ノミネート10作品で唯一のコメディタッチの作品、それがスライドショーであるために映像よりずっと面白い。
まるで人間の体を使った漫画なのだ。
その日、小説家の故・池上司先生が客席に来ていて、
「この人の構成力は凄い!本業にする気があったら紹介してほしい」
と熱く言われたほど。
み遊さんには伝ると喜んではいたが「ぜひ!」という感じではなく、やはりみ遊さんは実演家であり、セルフプロデュースする人なんだなと、逆に感心したことを思い出す。
第2回には打って変わってドキュメンタリータッチの『愛情』でまたノミネート。
緊縛シーンなどシリアスな展開で「変化球だけじゃなくストレートも投げられるよ!」という余裕にあふれていて驚かされた。
ところが第3回はまたコメディというか、深夜に1人で見てひっそり笑ってしまうようなちびまる子ちゃんの野口さん的な『お口』という作品でノミネート。
3回もノミネートされた意欲的作家は彼女しかいない。
今回、自作台本を朗読という枠組みを考えついた時、み遊さんにぜひ出演してもらおうと思った。
彼女は自分で朗読イベントをやっているし、私が昔書いた官能短編を朗読してもらい撮影したこともある。
朗読という世界の自由をこれでもかというほど見せつけてくれるんじゃないかと思う。
Produce youself!!
土曜日の再会が楽しみで仕方ない!
お申込みはこちらをクリック!配信チケットもあり〼>