先に技術ありで、あとから理論を知るというのは、未来を先取りしているようで面白いです。
まだ、パラパラと眺めた程度の「アナトミートレイン」でしたが、イメージだけで目覚ましい結果が出ています。
短時間でよりベストの結果を出せるようになるには、理論を徹底的に咀嚼せねばなりませんけど、スタートとしては上出来です。
振り返ると、私は一から素直に何かを学んだことがあまりなくて、大抵は仮説でやってみて理論を後から学んで厚みを増やすという感じでやって来ました。
タイトルやチョッとした挿絵程度の情報で、インスピレーションが働けば、なんとなく辻褄を合わせて脳が理解してくれるのです。
先日、アニメーターの現場に行く番組をたまたま見ていたのですが、正面から描いたロボットの資料を見ながら、躍動感あるポーズに変えて描く作業をしている人を見て「どうしてそんなことが出来るの?」と質問していました。
逆に、出来ない理由が私には分かりませんが(上手い下手は別のハナシ)、二次元を三次元に起こす作業が得意なんですね。
私は、昔からそういう遊びや仕事をして来たので、立体的に頭の中で置き換えて考えるのは、割りと得意だったりします。
武術もそうですが、投げや寝技なんかは立体的に捉えていないと、感覚では理解出来ないので、それだと応用が利きませんし、ましてや型だけの武術から、技を構築させるのは難しいのです。
気功では、抽象度を下げてエネルギーを爆発させるというやり方を学びますが、コレもまた理解出来ないと何人も連続で施術するのは厳しいでしょう。
筋膜は浅層ゆえに、微妙なタッチのアプローチが必要になるので、試行錯誤していたら、野口整体の筋繊維の弦を弾くというアプローチの内訳が分かってしまいました。
ただ、コレを摩訶不思議に伝えられたら、なかなか理解出来ない気がします。
<おわり>
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