武術講座②が終了しました。


種は植えたので、あとは各々がどこまで掘り下げることが出来るか。


少し様子を見て、次にステップして行きましょう。


外部からの軽い接触や、触れない距離でも、相手の状態を変えてしまえることに、会員たちも驚愕していました。


でも、ここまでは、そこそこ名のある武道家ならば、やれる人もいます。


説明は非科学的だったりするので、指導者と習う人間に解離が見られる場合がありますが、昔の人だとある意味仕方ないと思います。


現在は、生まれた時からインターネットがある時代ですから、師の教え通りにやったところで、学生たちがついて来れません。


多分ですが、現代人の多くは、昔の人より肉体の感度が鈍くなっているのでしょう。


身体の器官に対する認識も、日々コペルニクス的転回が起こっていますから、多分、整体の世界で言えば、鍼灸やカイロ等でクリア出来る症例は減って来ていると思います。


現在活躍されている鍼灸師の方は、日々広い範囲の勉強をして、学んだ形から進化させることが出来た人だけでしょう。


武術の世界も、システマなどは非常に上手く日本武道を取り入れていますが、私の世代あたりはダメで、そもそも雑誌に出て解明されている記事のレベルが低かったですから、運動力学をつい軽視してしまいがちです。


人間を解明するには運動力学だけでは足りないので、人の心(脳機能)を理解する必要があります。


私はもう若くはないので、次の世代に期待して新しい概念を取り入れて伝えていますが、若い世代は逆に自分の肉体に対する感度がかなり鈍いので、なかなか厳しいモノがあります。


そうなると、やはり期待出来るのは同世代のオッサンたちになるので、現在学んでいる技術に疑問を感じたり、師の教えに猜疑心を覚え始めたら、ウチに来ると眼から鱗(ウロコ)にはなるとは思います。



さて、今回の目玉は、自らをスーパーサイヤ人ばりに変化させる秘密の教えでしたから、他人に掛ける技は再現性に波があっても、自分自身に掛ける技はフィードバックが取りやすいので、非常に面白いです。


あまり教えるとスグに追い付かれそうなので、隠そうかとも考えたのですが、私の技術自体に大した価値はないので、何れガンガン一般公開したいと思います。


それまでは、実力ある弟子を何人輩出できたかに掛かるので、育てられない指導者にだけはなりたくないですからね。


ある意味、ヤバい技術習得のエキスパート集団を作って、これからの時代に備えた組織作りをしたいですね。


今回の講座も大盛況で終わりましたが(場所が狭いので)、これから脱落者が出るくらい要求は高くなる予定なので、皆さん気を引き締めて行きましょう。


<おわり>