観たいと思っていた映画がAmazon primeに上がったので、恐る恐る観ました。


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この映画は、近年の猟奇殺人事件や連続無差別殺人事件を合わせたような内容でしたね。


即ち「座間9人殺人事件」と「相模原障害者施設殺傷事件」がモデルというか、事件の軸として構成されています。



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テーマは貧困と親子愛なので、自分にもムスメがいる身としては辛いシーンもありましたが、時系列をズラして回収させて行く流れは大変素晴らしかったです。


過去に貧困がテーマとなった「パラサイト」や「万引き家族」に続いて、現在進行形でより酷くなったリアル社会の貧困家庭を描いています。


当たり前が当たり前で無くなって、善意も正義も頼れなくなった時代では、最後の砦というか、繋がりが家族だったりするんですかね。



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最近、やたら子育て、育児に無関心という旦那さんに文句を言う主婦層のTweetを見かけますが、子供が大きくなって家庭にとんでもない危機が訪れたときは、やはり命がけで家族のために必死になってくれると思いますよ。


時には一線を越える覚悟で子供のために動きますから、お互いのタイミングの悪さですれ違うこともあるでしょうが、会社や仕事の愚痴を言わないで溜め込む旦那もたくさんいますから、傷付く物言いはご容赦頂きたいと思います。


これからまだまだ殺伐とした社会が形成され続けるでしょうし、大量の解雇や契約解除で無職になる人も増えるでしょうから、家族くらいは余裕がなくとも支える気持ちくらい持ちたいと考えます。


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現在の生活が壊れたとしても、きっと壊れるのは当たり前だと信じ切っていたシステムだけなので、ただ仲睦まじく過ごすくらいの幸福は壊されないし、奪われないで行けるんじゃないか…。


私的にはそんな風に楽観的にやり過ごせると思っていましたが、不条理な何か(病気や事故など)に突如として巻き込まれることもあるし、終わりの無い苦境に立たされることもあるのだと、そんなことをこの映画で再確認出来ましたね。



誰かが言っていましたが、



日本という国は、


財務省が景気を悪くし
外務省が他国に媚び諂い
農水省が農業水産業を衰退させ
文科省が嘘の歴史を教え
厚労省が国民の健康を害し
環境省が環境を破壊する



変な国です。




映画では、途中から金に目が眩んで道を踏み外して行きますが、現在の給付金詐欺の事件でもわかるように、真っ当な仕事に就いていても、自分を律するのは難しいくらい不安定な国です。


だって、嘘の情報ばかりで社会が構成されているのだから、今の日本で何かを守ろうと思ったら、少し足を踏み外しただけで、善良に生きるのが難しくなってしまうのです。


今は、そんな不安から目をそらしてもまだ生きていけますが、立ち止まって最悪な展開を想像することで、少しでも危機が回避出来るなら、この映画は観ておく価値があると思います。


まあ、そんな堅苦しいこと考えずに、シリアスな佐藤二朗を観るだけでも良いし、エンターテインメントとして良く出来た作品です。


<おわり>