未来に繋げる技術たち

最近は、一週間があっと言う間ですね。






こういう日々の過ごし方は、あまり良い感じがしません。


やはり、何か楽しい、或いは考えさせられる事案が無いと、時というのは印象無いまま通り過ぎてしまうのでしょう。


過去を振り返ることはあまりしないタチですが、自分が遠い昔に台湾でやった表演の動画があったので懐かしく見ていました。


当時、同時期に発足していた他の会や道場なんかも、ひと通り眺めてみたら、もう無くなっていたり、閑古鳥だったり、どこの誰だかわからない人間がSNS使ってたり、時代が変わって来ていますね。






ウチも世代交代という考えを持っても良いのですが、そもそも同世代の人間でやってるので、共に終わって行くのが目に見えています。


しかし、私が身につけた数少ない技術も、いざ伝えるとなると膨大で、同じ感覚になってもらうだけでも大変な作業になります。


ましてや、私の気功技術と併せて学ぶとなるとさらに困難な道程ですが、こういうのはやはり一子相伝でしか不可能で、娘が就職難とかになったら英才教育でもしようかと思っています。


本人は「オバケが見えたりするから絶対に嫌だ」と言っていますが、私はなんも見えませんし、身体を触って何があったかを“読む”くらいならできますが、物理空間に異形の存在を確認することはありません。


感覚的に視えた何かを言語化することはありますが、自分の発言を覚えていないという夢遊病状態だったりするので、この深いトランス状態(変性意識)が正しいかどうかさえ証明しようが無いですしね。


ただ、身体の異常に関してはきちんとした根拠に基づいて説明しますので、それも確かに主観になるのですが、MRIなどの検査で異常無しの診断であっても、痛みを拾って緩和することが可能だったりするので、視えない世界線で語るよりは確度の高い説明が出来てると思っています。





弟子たちは、私に学びつつも私と差別化した技術を学んで取り込もうとする者もいて、気功一本で施術して行く不安材料を補いながらスタートしようとしています。


武器は多いに越したことはありませんが、いずれは気功一本でやることになるので、他の技術を全て包摂出来るのが気功なので、そこを悟るには実践を重ねながら実績を積むしか無いのです。


また、自分が理想とするスタイルの営業が出来るかどうかは、始めてみないとわからないので、軽度の痛みや癒し目的の方ばかりの需要かもしれないし、ウチみたいに重度か難しい案件ばかりになるかもしれません。


自分で選択するには、そういう治療院とかで働くしか無いので、それ以外は「天の采配」にお任せとなるのがこの職業の特長です。


なので、同じ技術であっても高額セミナーを開催して、新しい技術を作って信徒を増やすタイプもいますし、サービスの内容が変遷して占い師になる輩まで存在しますが、そこまで振り切れるのはスゴイ勇気です。





整体師とか柔整師でSNSやってる人は、幾ら稼ごうがYouTuberかTikTokerが本業なので、治療一本で稼げるようなら動画編集などやる暇ありませんからね。


まあ、私自身も何か機会があれば新しいことに取り組みたいとか考えたりしますが、忙し過ぎてそんな時間を作ることが物理的に不可能なので、五十過ぎたら今更何か学ぶのも躊躇する始末です。


最近、ボクサーの女の子が来ていて、治療のあとに技術指導の時間が当たり前になってますが、私の攻撃は速いので現役の子を黙らすくらいの動きは出来ますが、せいぜい30秒くらいが限界ですね。


ボクサー現役時代に、現在の身体操作が出来たら私も良い選手になれたかもですが、そういうジムでは絶対学べないトレーニング法や生理反応を使った戦術などを彼女に伝授しています。


そんな感じで、私の断片でも拾って血肉にしてくれる人が一人でも増えれば、私が一心不乱に修行して得た技術達もどこかで成仏するかもしれませんね。



＜おわり＞