2005年11月05日

仮面ライダー THE FIRST 85点(100点満点中)

血液交換の時間だ!
公式サイト

原作版仮面ライダーをベースに製作されたこの作品、予告編で、マスクのみ外したダブルライダーのツーショットや、スネークと称される原作版に登場するメデューサの姿を見た途端、頭の中が期待でいっぱいになっちゃった。白倉、井上、長石という布陣なら、まずハズレもないだろうと。

ところがこれは、ハズレどころか大当たりだよマジで。
まず冒頭に流れる「レッツゴー!ライダーキック」!!!しかも変な今風アレンジなどせず原曲である。もういきなり泣くしかない。
歌がフェイドアウトすると大爆発をバックにジャンプするサイクロンそしてタイトル。カッコよすぎ。

クライマックスの戦闘シーンでは、海中より飛び出すダブルサイクロン、並び立つダブルライダーのファイティングポーズ、そしてライダーダブルキックなどなど、堪らないシチュエーションが続出。

ドラマ的には、本郷、あすか、一文字のメインドラマ晴彦と美代子のサブドラマが、時間軸を変えながら交錯し、最後につながるという構成自体はいいのだが、もう少し両者間の関わりが濃かった方が、原作を全く知らずに見た人にも受け入れやすいものになったかも。

個人的には、原作読者が各々勝手な妄想を膨らませていたコブラ男とメデューサの過去を、同じく原作の漁村の姉弟エピソード風味を加味して一つの解答のかたちとして見せてくれたのは素直に嬉しいし、改造人間それぞれが人生を背負っており、本郷や一文字もこんな末路を迎えていたかもしれないのだと暗示させている上に、そんな事情を本郷と一文字は知る由もなく一怪人として倒されてしまうという非情さが、更に晴彦と美代子を襲った悲劇を引き立てていて、絶妙な構成になっている。

本郷と一文字の関係性を恋のライバルとしちゃうのは何とも井上敏樹らしいところなんだが、そうする事で、出会い、戦い、そして共闘へとつながるキャラクターの変遷を無理のないかたちで構成しており、この場合は正解かと。

劇中にていろいろと提示された要素を、最後まで拾わずに終わってしまった(一文字のリジェクションや、なぜ克彦と同じ顔なのかなど)のは、好評ならば続編製作!という事なのだろうか。見たい!

新生ライダーのデザインに関しては文句なし。どこからどう見ても旧1号と旧2号なのに、見事にスタイリッシュにアレンジされた雄姿。グロくすればカッコいいと思ってる厨房センスのS.I.Cとは段違いにイカす。ブーツとグローブを太目のシルエットにする事で、石森章太郎の描く人体バランスまでも再現してて恐れ入りました。上に向かって太いアンテナも芸コマ。

そしてダブルサイクロンのデザイン。サイクロン1号用はちょっとオリジナルと変わりすぎててアレなんだが、現代のオンロード車をベースにしたらこうなると思うのでまぁOK。立花レーシングクラブのマークもちゃんと入ってるし。サイクロン2号用は、オリジナルの意匠を残しつつ現代的に仕上がっており、文句なしにカッコいい。しかしこっちにも立花レーシングのマーキングがあるって事は、ショッカー島に乗り込む前におやっさんに借りてきたマシンなのか?

つーかショッカー島に乗り込むボートの操縦をおやっさんがやってたら、Black劇場版の石森章太郎並に、「お前が乗るんかい!」的ツッコミができたのに。

ただショッカー怪人のデザインはそうでもなく(笑)、特に眼が露出してないのはどうかと。スネークの口と後髪出しデザインはGJなんだが。

しかし前述の、ダブルサイクロンが海中から飛び出して来るシーンや、ダブルライダーのファイティングポーズは、もう少しいろんな角度から何度も見せて欲しかったんだよね。すんげえカッコいいシチュなんだから、流さずにしっかり見たかったのです素直に。不満点はそのへん。

もちろん天本英世の死神博士も必見。涙出そう。

つーか佐田真由美がキャシャーンに続いてまた悪の幹部姉さん役で笑える。

いやー満足満足。いいものを見た。

でもパンフは高杉&ネタバレし杉。




tsubuanco at 18:53│Comments(7)TrackBack(1)clip!映画 

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1. 「仮面ライダー THE FIRST」 「ライダー愛」を感じない  [ はらやんの映画徒然草 ]   2006年10月07日 15:57
昨年公開の映画ですが、上映館が少なく、また上映期間が短かったので未見でした。 ず

この記事へのコメント

1. Posted by     2006年10月07日 18:10
ベタ褒めですね・・・僕的には金返せって映画だったんですが。
デザインや戦闘には言う事無かったけど、メインの役者の演技が酷過ぎて見てられなかったです。
本郷も一文字も大根だし、中心にいる恋人も空回り。
正直がっかりした作品でした。
2. Posted by つぶあんこ   2006年10月09日 21:58
役者の演技が映画の全てではないですからねえ。
3. Posted by 名無しさん   2007年02月09日 11:56
全く同感ですな。
気になった点は、改造室でのドリル(あれでグリグリやるのかと)と
板尾の嫁が登場しなかったことぐらいですかね。
4. Posted by つぶあんこ   2007年02月09日 17:25
うわ、昔の記事読むの恥ずかしっ!
この頃はまだ、普通の日記ブログ的に書いてたんですよね。ああ書き直したい。

板尾がコブラで板尾の嫁がスネークなら最強ですね。
5. Posted by シゲニウム   2007年06月30日 22:49
5 誉めすぎですな。
でも気持ちはわかります。
ホントにカッコよかった。
ちなみにDVD副音声の解説が最高に笑えますね。
今時長石監督の劇場作品というだけでも
正座モノなわけですが、今夏の電王劇場版も長石監督作品なのです。
みんなで観にいきましょう。
正座で。
6. Posted by つぶあんこ   2007年07月03日 21:38
映画電王は、小林脚本による劇場映画、なところが注目点です。
7. Posted by ドッピオ   2008年02月03日 15:27
ファーストは、コブラとスネークの描写が中途半端で、正直入らなかった気もする。
それと緑川さん棒読みすぐる。
ただ、やっぱデザインとアクションは神。
アクションシーンだけ何度も見返します。

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