2005年12月06日

ダークウォーター 70点(100点満点中)

未知の海へ〜愛すべき戦士たち〜
公式サイト

リング」シリーズでおなじみの鈴木光司原作映画、「仄暗い水の底から」のハリウッドリメイク作品。

なのだが、何故か宣伝等ではその事に全く触れず、母と子の愛情を描いた泣ける感動ホラーとかいう頭が悪いとしか思えない宣伝ばかりしており、案の定客入りは散々で全く話題に上らず早々に打ち切られた可哀想な作品。ホント日本の配給会社の考えって底が浅いよね。

さて本作、日本版と比較した場合、ドラマ性はハリウッド版、ホラー性は日本版がそれぞれ勝っている。

日本版では説明不足だったり、特に触れずに済ませていた部分を突っ込んで描写しており、母子家庭の母親が抱える不安と、その周囲で起こる謎の事件の解明を描いたサスペンスドラマとしては非常に良く出来ている。

例えば、管理人を単なる無愛想なボケジジイとしていただけの日本版から、ハリウッド版では少女が貯水タンクに落ちて死んでいるのを知りつつ隠していたとする事で、主人公が受ける理不尽な対応に説得力を持たせているなど、ドラマとして一段階上手に構成するための工夫が各所になされているのだ。

しかし、やはり日本人と米人では怖がる基準が違う様で、デカい音を立ててビックリさせるのがホラーと思っているフシがあるハリウッド映画の域を超えてはいないのが残念なところ。

だが、クライマックスのどんでん返しの構成などのギミック自体は、ハリウッド版の方が勝っており、全編を通して「母親の愛を受けずに育った主人公」という説明を繰り返ししつこく行う事で、主人公の最後の選択に説得力を持たせている。

そして後味を良くするためのラストシーンもまた、少々説得力に欠け、付け足し感が強い日本版より、自然な流れで爽やかにドラマを締めくくっているハリウッド版の方が上。

総合的に判断して、ハリウッド版の方が映画作品としてはよく出来たものとなっていると思う。もちろん後出しで予算の桁も違うんだから当然と言えば当然なんだが。

ただし主人公の娘役の子役に関しては、日本版の菅野莉央の一人勝ちである事は言うまでもないですよ。

余談だが、少し成長した彼女が超能力少女を演じた映画「ノロイ」も、「食人族」「ブレアウィッチ・プロジェクト」等と同様の擬似ドキュメント作品としてよく出来ており必見なのだ。



tsubuanco at 16:56│Comments(0)TrackBack(0)clip!映画 

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