2005年12月16日

ALWAYS 三丁目の夕日 70点(100点満中)

堀北真希は映画に出すぎ
公式サイト

冒頭の東宝スコープクレジットは、前年のファイナルウォーズで再現したものの流用?

本編は、堀北真希演じるロクちゃんが就職してきた、家族経営の修理工場である鈴木オートと、その向かいの駄菓子屋に住む売れない作家であるブンガクの2つを主軸として構成。

鈴木オート側では、テレビや電気冷蔵庫などが初めて家庭に来たエピソードなど、高度経済成長期における庶民より少しだけ裕福な家庭の生活模様を、リアルとディフォルメのバランスを取りつつ描写。一家を演じる堤真一、薬師丸ひろ子、小清水一揮の自然なリアクションも効果を上げている。

また、映画化する上で、原作では男だったロクちゃんを、堀北真希に変更した事に関しては、集団就職で上京してきた若者というリアルさと、ボロい車屋で働く少女という非リアルさが、絶妙なバランスで作品世界の雰囲気を盛り上げる結果となり、大成功であると言える。これは押し込んだ事務所のGJだ。

一方ブンガク側は、赤の他人の子を預かるハメになった甲斐性なしの人情話。

西岸良平作品の特徴であるノスタルジーと人情を、概ね2つに分けてわかりやすくしたこの構成は、膨大な原作のテイストを2時間強の映画にまとめるには最適。だが一番泣けるのは、間に挿入されるタクマ先生の焼鳥の話だったりするんだが。

もちろん実写映画なので、当時の風景や風俗をノスタルジーのもとに美化した形で再現したビジュアルこそが、本作の最大の売りであり、CG、ミニチュア、実物大セットなどを組み合わせたその再現度は、現在の邦画レベルでは最高と言っても過言ではなく、この光景を眺めているだけでも飽きる事は無い。

ただ、合成を主とした大通りでは引きの広い映像が多用されているのとは裏腹に、実物大のセットを組上げた裏通りの下町の風景は、スタジオ内である事が仇となり、奥行きの無い狭い画面に終始しているのが残念なところである。

なぜか世間的にも受けがよく、ヒットしている模様。みんなそんなに今が辛いか。



tsubuanco at 17:04│Comments(2)TrackBack(1)clip!映画 

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1. ALWAYS 三丁目の夕日  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2008年06月03日 21:46
 『携帯もパソコンもTVもなかったのに、 どうしてあんなに楽しかったのだろう。』  コチラの「ALWAYS 三丁目の夕日」は、去年大ヒットして日本アカデミー賞をほぼ独占しちゃったノスタルジックな人情モノなんですが、早くもTV放映されていましたので、観ちゃいましたぁ...

この記事へのコメント

1. Posted by air   2007年03月16日 08:44
>みんなそんなに今が辛いかw


今の世の中、あなたや私のような極楽トンボばかりではないということですなw
2. Posted by つぶあんこ   2007年03月16日 10:29
ハメてハメられた山本さんはどうしてるんでしょうねえ。

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