2006年01月18日

七人のマッハ!!!!!!! 70点(100点満点中)

チャランボー!
公式サイト

日本の配給会社が付ける邦題は全く信用出来ない事は先刻ご承知だったのだが…またダマされたw

この映画、「マッハ!」とは全然関係なく、共通項は単にタイのアクション映画であるというだけ。しかもタイトルにある7人だけが特別活躍をするというわけではなく、更に主人公はムエタイで戦うよりも銃撃戦の方が多い。看板に偽りありすぎである。もっとも、このタイトルに惹かれて観に行ったのだから、まんまと狙いに嵌められたわけだ。

とはいえ、映画そのものはつまらなかったという事は決してなく、いきなり本当に死んでるんじゃないかと思わせる様な、あまりに危険すぎるアクションシーンから始まり、否応なく作品世界に引き込まれてしまう。続いての、国を代表するスポーツ選手達が寒村を慰問に訪れるシーンでの、人情溢れる和む描写は、その直後に村を襲う惨劇とのギャップを生み出し、より悲劇性を引き立たせている。

この容赦のカケラもない虐殺シーンの描写はさすがタイ映画といったところで、あまりの悲惨さに目を背けたくなる程。おそらく、荒唐無稽なムエタイアクション映画を期待して観に来た普通の客は、この時点でかなり引いてしまったと思うw

テロリストの人質となった村人達が、ラジオから流れるタイ国歌を耳にし、「自由・平和とは、戦って勝ち取るものだ」と、拳を振り上げ口々に国家を歌いながら立ち上がる場面は、本作一番の燃えどころであり泣きどころ。

なのだが、その直後に何の作戦もなく素手でテロリスト達に戦いを挑む村人達は無謀すぎwそして死にすぎwていうかそんなに村人多くないだろと。

ここに来て初めて、宣伝通りにスポーツ選手達がそれぞれ特技を活かして戦うわけだが、体操選手が平均台や鉄棒の技でテロリストを倒す描写はなかなかカッコいいのだが、サッカーやセパタクローに関しては、片足が欠損した松葉杖の少年がセパタクローの技を使いこなす描写はよかったものの、それ以外は明らかにカットを割ったり特撮を使ったりで今イチ。

主人公の妹であるテコンドー選手が一応のヒロインなんだろうが、どう見てもタイ人の主人公に対して、妹はどう見ても韓国人にしか見えないw。しかもこの妹は敵の女ムエチャッカーと戦うのだが、どう見ても敵の方が美人です。ありがとうございました。

この女ムエチャッカーは、最初に村を制圧した際に、仏教の祭壇の装飾を蹴り倒すのだが、最期は予想通りにこの蹴り倒した装飾品の槍が腹に刺さって死ぬ。やはり、「ウルトラ6兄弟vs怪獣軍団」でも「マッハ!」でも、そして本作でも、タイ映画では総じて「仏様を粗末にする奴は死ぬべきなんだー!」という思想が一つの黄金律の模様。

更に、村一番の高僧を射殺したテロリストは木っ端微塵に爆死する始末。悪人の悪人っぷりを徹底して描いてあるだけに、徹底した勧善懲悪ぶりがまたカタルシス溢れるものとなっている。

というわけで本作は、タイトルに対する違和感はあるし、ストーリーもムチャクチャではあるものの、充分に楽しめる作品ではあるのだ。

ただ、「マッハ!」でも感じた、見せ場をスローで繰り返す演出が少し鼻に付くのが残念だが。



tsubuanco at 16:48│Comments(0)TrackBack(0)clip!映画 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Comments