2006年12月18日

劇場版 どうぶつの森 65点(100点満点中)

瓶詰の地獄
公式サイト

老若男女を問わず幅広い層に支持されている、任天堂の人気ゲーム『どうぶつの森』を、子供層をメインターゲットにしたアニメ映画として製作。

春の終わりのどうぶつ村に、一人で引っ越してきた少女・あいを主人公に、ゲームに登場するキャラクター達が、各季節ごとに、ゲームに登場するイベントをモチーフとしたエピソードを展開し、それを通じての、あいの心の成長を描いたストーリー。

物語のメインとなる、あいとサリーの友情と心の成長物語は、自分と友人との距離感、自分がやりたい事と友人のそれとの比較など、子供であっても女性には重大な問題となる要素を取り上げ、女子の観客の感情移入を促している。

隣村に住む少年、ゆうの"コスプレキャラ"としての言動は、笑いの要素になるとともに流れにメリハリを与える役割も果たし、同時に虫採りや洞窟探検などにおける、少年心を視覚的にわかりやすく見せ、男子の観客の共感を生んでいる。

その他、村の住人となる動物キャラ達も、少し可愛く描かれすぎにも感じるが、ゲームのイメージを崩さない、それぞれの個性や言動を、過不足なく楽しく見せる位置づけがなされており、イベントの再現と併せ、ゲームのファンならいちいち嬉しい、ツボを突いた構成となっている。

あいが主人公なため、基本的には女子視点を中心としながらも、男子視点の象徴となる、ゆうの存在もしっかり描かれており、男の子が大好きな遊びや冒険と、女の子が感情移入できるメンタル描写と、男女どちらが観ても楽しめる様にされているのも抜かりがない。

尚かつ、ほとんどのネタをゲームから持ってきておきながらも、ゲームを知らない人(特に同伴の親)にも楽しめる様、単なるキャラとイベントの羅列に終わらず、それぞれのキャラの個性をしっかりと見せ、それらとイベントが絡み合って展開される物語を、童心に帰って楽しめる、ファミリー向け映画の一本としても、充分に完成された出来となっている。

ゲームのファンなら当然必見だが、そうでなくとも、ジュブナイル映画が好きな人なら、大人でも楽しめるはずだ。興味のある人は、親戚の子でも連れてどうぞ。




tsubuanco at 16:37│Comments(0)TrackBack(0)clip!映画 

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