2007年02月10日

DOA-デッド・オア・アライブ 75点(100点満点中)

忍者プリンセス
公式サイト

テクモの同名人気格闘ゲームをアメリカにて実写映画化。

行方不明の兄を捜す為に一族を離脱した、抜け忍かすみ(デヴォン青木)、同族のハヤブサ(ケイン・コスギ)、女子レスラーのティナ、女盗賊のクリスティらが、孤島で行われる格闘大会、DOA:デッド・オア・アライブへ招待され、そこに潜む陰謀に巻き込まれていく…というお話。

が、この手の映画はストーリーなぞ別段どうでもよく、ビジュアル面での娯楽性および、元ネタをいかに上手く料理出来ているか、が重要である事は言うまでもない。

各登場人物の見た目だが、まず、ストーリー上の主人公格・かすみのビジュアルに対し、最も違和感を感じてしまうのは、少し問題にも思える。

かすみに限らず、DOAの女性キャラにおいて、外観的にまず目につくのは、"乳揺れゲー"とも揶揄される通り、その"巨乳"にある事は間違いない。本作で同役を演じるデヴォン青木では、かすみを演じるにはボリューム不足に感じる。まずこの一点。

そして、かすみのデザイン的な魅力において、巨乳とともに必要不可欠な部位である、深くスリットの切れ込んだ衣装から覗く、フトモモ丸出しの生脚が、何故か不自然な長ズボンで足首まで隠されてしまっているのもまた、大きな問題だろう。

デヴォン青木自体が、脚出しNGというのならまだ理解も出来るが(それならそれで、最初から出るなとも思うが)、別の場面では生脚をこれでもかと披露しまくっているスタイルが多々あるだけに、この違和感たっぷりな衣装デザイン改悪は、全くの意味不明である。

その点に眼を瞑れば、ほとんどのキャラがおおむね、ゲームのグラフィックをそのまま実写に置き換えたかの様に、顔立ち、体格、そして髪型や服装と、そっくりな人選、スタイリングがなされており、出来のいいコスプレショーとしての楽しみでは、ほぼ合格点だ。

特に、ナターシャ・マルテが演じる追忍あやねは、どう見ても日本人には見えないが、30過ぎとは思えないナターシャの美貌と紫のヅラと衣装とがよく融合し、どこからどう見ても"あやね"にしか見えないビジュアルを形成しており、その美しさには感嘆する。これが逆に日本人や日系人が演じていれば、ここまでソックリにはならなかっただろう。

そして、"ゲームの再現"という視点ではもう一つ、大会でのそれぞれの戦いの様子を、主催者がモニターで見ている場面を用意する事で、ゲームキャラのみならず、"ゲーム画面の再現"もまた、お遊び的に見る事が出来る様にもされている。

オマケ要素として、「X-BOXで一番売れた」とネタにされがちなビーチバレーまでも中盤に挿入され、しかも単なるサービスに終わらず、ストーリー上意味のあるかたちにされているのが心憎い。

そんなソックリなキャラクター達が、画面上を縦横無尽に暴れ回る、格闘アクションシーンこそが、本作の最大の楽しみどころである。

製作は『モータルコンバット』『バイオハザード』など、ゲームの実写化を多く手がけるポール・アンダーソン、そして監督は伝説のカルト作品『龍の忍者』の監督でもあるコーリー・ユンと、荒唐無稽な娯楽アクションを撮るには最適とも言える布陣で作られただけに、その点に抜かりは無い。

『シン・シティ』に続いてくノ一役を演じるデヴォン青木は、モデル出身であり格闘経験は無いものの、そのスタイルの良さと決めポーズの確かさにより、主人公として見劣りしないだけの役割をしっかり演じきれている。

アクションが専門であるケインは言うまでもないが、ティナやクリス役を演じた両名も、その格闘経験を活かした美しいアクションを見せ、エレナ役のサラ・カーターもまた、格闘経験こそはないが、バレエダンサーとしての身体能力の高さを活かし、中盤の見せ場である、一人で数十人を相手取る、不安定な長階段でのチャンバラシーンを見事にこなしている。

そもそもが『燃えよドラゴン』を意識した設定であるゲームの内容を、更に『燃えよドラゴン』そのままに近づけたストーリーは、各アクションシーンを繋いで一本のお話にまとめるだけの最小限にとどめ、尚且つ全体的にはコミカルな軽いノリとする事で、何も考えず気楽に鑑賞出来る様にされている。ちゃんとオチがついているあたりは香港映画っぽくもあり笑える。

元ネタのゲームを知っているといちいち楽しめるが、知らなくても充分に楽しめる、良質のB級バッドガール映画。これまでに製作された、格闘ゲームの実写映画の中でも出色の出来だ。(今までロクなのが無かった、という事もあるが)ゲームのファンなら必見だが、そうでない人も、この種の映画が好きな人なら是非。



tsubuanco at 16:09│Comments(4)TrackBack(18)clip!映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by マサムネ   2007年02月13日 18:50
久々に観るすごい日本描写とか、グラサンつけただけで強くなるラスボスとか、全体的に面白かったですが、最後にまだ生きてるはずの他メンバーが明らかに見捨てられてるのに気づいて観終わってからも笑えました。
2. Posted by つぶあんこ   2007年02月13日 18:59
北海道は広いですから、あんな建物が奥地にあるかもです。
3. Posted by マサムネ   2007年02月13日 21:07
北海道民なので、石狩山脈と言われた時点で吹きましたw
4. Posted by つぶあんこ   2007年02月14日 11:20
石狩山脈はこの手の映画では初見ですが、south china seaは、アメコミなんかでも「アジアの海」を表す記号的なかたちで多用されてるんですよね。

石狩山脈も今後多用されたりとか。

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