2007年08月19日
ベクシル 2077 日本鎖国 48点(100点満点中)
「デュクシ!デュクシ!」って言いながら殴る奴って何なの?
公式サイト
ハリウッド映画のCGエンジニアとしての経歴を持ち、漫画の実写映画化『ピンポン』の監督である曽利文彦による、フルCGアニメーション映画。
曽利文彦と言えば、同じくフルCGによるアニメーション映画『アップルシード』のプロデューサーだったのだが、今回のメディア宣伝においては何故かその事に触れず、あまつさえその『アップルシード』の第二作目が近々公開予定であり、そちらには曽利文彦の名前が全く無いと、本作の成り立ちおいて、いろいろと大人の事情があったのだろうと邪推させられる。
ともかく、原作の時点からSFとして秀逸な世界観と考証、表現を備えていた『アップルシード』を離れ、原作無しのオリジナル作品として一から作られた本作だが、やはり急ごしらえ、あるいは底の浅さと言った、マイナス面が目立って気になる仕上がりとなっているのが実情である。
モーションキャプチャーを用いて作られたCG映像は、背景は実写的に、キャラクターは漫画的に描き分けられ、これはキャラクターアニメとしては正解ではあるが、そうしてアニメ的な視覚表現に特化するのかと思いきや、画角、カット割りは一様に実写的なものにとどまり、CGアニメーションで製作した利点が、映像表現としてあまり活かされていないのがまず気になる。
これは、曽利文彦がもともと実写映像におけるCGエフェクトを手がけてきた人物であり、アニメーション畑の人間ではない、という事が大きな理由となっていると推測される。漫画を実写映画として漫画的に表現した『ピンポン』は、あくまでも実写映像だったからこそ、表現の面白さを出せていたが、やはり完全なアニメーションとなると、そのセンスがあくまで実写フィールドの範疇を出ていなかったのだと、あらためて気づかされる結果に繋がってしまった。『アップルシード』組との分裂も、このあたりに原因があるのだろうか。
当然ながら、本作におけるカット割りの多くが実写的であるのは意図的なものでは無く、引き出しの限界にすぎない事は言うまでもない。
サンドワームもどきとバギー絡みの映像は、ここだけはアニメ的なスピード感と奥行きを出せていたが、これまでにない目新しい表現、とまではいかず、同様シチュエーションにおける教科書に沿ったものでしかなく、作中で最も盛り上がる展開場面ながら、観客のテンションを極限まで高めるまでには至らなかったのが残念。(その後どんどん失速していくから余計に)
また、ストーリー展開の基盤となる世界設定や物理動作のあれこれにおいて、絵柄がリアル寄りとされている割には、科学、SF的な考証の弱さをいちいち感じてしまうのも、子供向けでないSFアクション作品としては致命的な欠落点であり、やはり『アップルシード』と比べても見劣りしてしまう事となる。
自分が撃ったミサイルを自分で掴んで加速、などは明らかにあり得ないし、それまでのサンドワームもどきのジャンプ力を見ていたら、アレくらいの隙間は飛べるだろ、と突っ込んでしまう。オマケに水に弱いなどの説明が一切無いため、海に落ちたらダメなのかどうかすらわからないので、主人公達のガッカリが伝わらない。
落下や衝撃、加速に関する物理法則を都合良く無視している、荒唐無稽なアクションの数々は、工夫の無い映像と相まって説得力に欠け、ために面白さも得られないし、タイトルにある"日本鎖国"およびその理由、原因などの説明も、同様にリアルな政治、科学等の考証が無く、説明のバランスも悪いため、どうにも納得し難く世界を受け入れられない結果となっている。
企業と政府の関係もわかり辛く、一般国民はともかく指導者層はどうなったのかすらわからないのは乱暴すぎる。敵の超大企業も、なんだか二人しかいない様な描写は浅すぎる。
その一方で、科学と技術を誇る日本がそれに奢って滅んだり、正義を振りかざして他所の国にちょっかいを出すアメリカを描いたりと、特定の政治思想が感じられる様な描写、展開は忘れずに盛り込んでいるあたりにも、バランスの悪さを感じる。
ストーリーの理解においても、そもそも冒頭の展開が日本ではなくアメリカであり、主人公の部隊もアメリカ所属だとわかるまでにかなりの時間を要してしまう段階で、明らかに説明すべき事としなくていい事の判別が出来ていない。その前にテロップとナレーションという陳腐極まりない手法で、日本鎖国の大前提は説明しているのに、本編の説明が無いのは本末転倒だ。『ロミオとジュリエット』の本など、意味不明の極地だ。
作画、というか人物の動きに関しては、モーションキャプチャー特有の違和感がある事はともかくとして、髪の毛が糊で固めた様にほとんど動かないのは明らかに不自然すぎる。他の部分はいちいち動き続けているのだから尚更で、セルアニメでももう少し動くのだから、何とかすべきだったろう。
例によってのタレント声優だが、主人公・ベクシルを演じる黒木メイサは、思ったよりは悪くなかったがそれでも演技としては不充分であり、ところどころで現実に引き戻されてしまい、これはミスキャストだろう。
が、もう一人のヒロインであるマリアを演じた松雪泰子は、知的、精悍、冷徹、と、様々な面を併せ持つキャラクターの、それらを表現するに充分な演技を見せてくれており、突撃前に檄を飛ばすあたりなどは、その勇壮さに思わずテンションが上がってしまったほどで、こちらのキャスティングは成功である。声質を殊更にアニメ的にする事無く、あくまでも松雪泰子の声とわかる声のままでの演技なのだから、その技量の確かさにはあらためて驚かされる。
アクションシーンにハイテンションな音楽を挿入する、といった恥ずかしすぎる演出も気になり、内容の底の浅さによって楽しみきるには至れない本作だが、アニメーション好きなら取り敢えずは観ておいて損はしないだろうし、松雪泰子のファンなら、声だけでも彼女を感じられる驚異を味わっておくべきだ。自己責任で。
公式サイト
ハリウッド映画のCGエンジニアとしての経歴を持ち、漫画の実写映画化『ピンポン』の監督である曽利文彦による、フルCGアニメーション映画。
曽利文彦と言えば、同じくフルCGによるアニメーション映画『アップルシード』のプロデューサーだったのだが、今回のメディア宣伝においては何故かその事に触れず、あまつさえその『アップルシード』の第二作目が近々公開予定であり、そちらには曽利文彦の名前が全く無いと、本作の成り立ちおいて、いろいろと大人の事情があったのだろうと邪推させられる。
ともかく、原作の時点からSFとして秀逸な世界観と考証、表現を備えていた『アップルシード』を離れ、原作無しのオリジナル作品として一から作られた本作だが、やはり急ごしらえ、あるいは底の浅さと言った、マイナス面が目立って気になる仕上がりとなっているのが実情である。
モーションキャプチャーを用いて作られたCG映像は、背景は実写的に、キャラクターは漫画的に描き分けられ、これはキャラクターアニメとしては正解ではあるが、そうしてアニメ的な視覚表現に特化するのかと思いきや、画角、カット割りは一様に実写的なものにとどまり、CGアニメーションで製作した利点が、映像表現としてあまり活かされていないのがまず気になる。
これは、曽利文彦がもともと実写映像におけるCGエフェクトを手がけてきた人物であり、アニメーション畑の人間ではない、という事が大きな理由となっていると推測される。漫画を実写映画として漫画的に表現した『ピンポン』は、あくまでも実写映像だったからこそ、表現の面白さを出せていたが、やはり完全なアニメーションとなると、そのセンスがあくまで実写フィールドの範疇を出ていなかったのだと、あらためて気づかされる結果に繋がってしまった。『アップルシード』組との分裂も、このあたりに原因があるのだろうか。
当然ながら、本作におけるカット割りの多くが実写的であるのは意図的なものでは無く、引き出しの限界にすぎない事は言うまでもない。
サンドワームもどきとバギー絡みの映像は、ここだけはアニメ的なスピード感と奥行きを出せていたが、これまでにない目新しい表現、とまではいかず、同様シチュエーションにおける教科書に沿ったものでしかなく、作中で最も盛り上がる展開場面ながら、観客のテンションを極限まで高めるまでには至らなかったのが残念。(その後どんどん失速していくから余計に)
また、ストーリー展開の基盤となる世界設定や物理動作のあれこれにおいて、絵柄がリアル寄りとされている割には、科学、SF的な考証の弱さをいちいち感じてしまうのも、子供向けでないSFアクション作品としては致命的な欠落点であり、やはり『アップルシード』と比べても見劣りしてしまう事となる。
自分が撃ったミサイルを自分で掴んで加速、などは明らかにあり得ないし、それまでのサンドワームもどきのジャンプ力を見ていたら、アレくらいの隙間は飛べるだろ、と突っ込んでしまう。オマケに水に弱いなどの説明が一切無いため、海に落ちたらダメなのかどうかすらわからないので、主人公達のガッカリが伝わらない。
落下や衝撃、加速に関する物理法則を都合良く無視している、荒唐無稽なアクションの数々は、工夫の無い映像と相まって説得力に欠け、ために面白さも得られないし、タイトルにある"日本鎖国"およびその理由、原因などの説明も、同様にリアルな政治、科学等の考証が無く、説明のバランスも悪いため、どうにも納得し難く世界を受け入れられない結果となっている。
企業と政府の関係もわかり辛く、一般国民はともかく指導者層はどうなったのかすらわからないのは乱暴すぎる。敵の超大企業も、なんだか二人しかいない様な描写は浅すぎる。
その一方で、科学と技術を誇る日本がそれに奢って滅んだり、正義を振りかざして他所の国にちょっかいを出すアメリカを描いたりと、特定の政治思想が感じられる様な描写、展開は忘れずに盛り込んでいるあたりにも、バランスの悪さを感じる。
ストーリーの理解においても、そもそも冒頭の展開が日本ではなくアメリカであり、主人公の部隊もアメリカ所属だとわかるまでにかなりの時間を要してしまう段階で、明らかに説明すべき事としなくていい事の判別が出来ていない。その前にテロップとナレーションという陳腐極まりない手法で、日本鎖国の大前提は説明しているのに、本編の説明が無いのは本末転倒だ。『ロミオとジュリエット』の本など、意味不明の極地だ。
作画、というか人物の動きに関しては、モーションキャプチャー特有の違和感がある事はともかくとして、髪の毛が糊で固めた様にほとんど動かないのは明らかに不自然すぎる。他の部分はいちいち動き続けているのだから尚更で、セルアニメでももう少し動くのだから、何とかすべきだったろう。
例によってのタレント声優だが、主人公・ベクシルを演じる黒木メイサは、思ったよりは悪くなかったがそれでも演技としては不充分であり、ところどころで現実に引き戻されてしまい、これはミスキャストだろう。
が、もう一人のヒロインであるマリアを演じた松雪泰子は、知的、精悍、冷徹、と、様々な面を併せ持つキャラクターの、それらを表現するに充分な演技を見せてくれており、突撃前に檄を飛ばすあたりなどは、その勇壮さに思わずテンションが上がってしまったほどで、こちらのキャスティングは成功である。声質を殊更にアニメ的にする事無く、あくまでも松雪泰子の声とわかる声のままでの演技なのだから、その技量の確かさにはあらためて驚かされる。
アクションシーンにハイテンションな音楽を挿入する、といった恥ずかしすぎる演出も気になり、内容の底の浅さによって楽しみきるには至れない本作だが、アニメーション好きなら取り敢えずは観ておいて損はしないだろうし、松雪泰子のファンなら、声だけでも彼女を感じられる驚異を味わっておくべきだ。自己責任で。
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1. ベクシル 2077 日本鎖国 [ 八ちゃんの日常空間 ] 2007年08月20日 20:56
ハイテク鎖国した日本。とんでもないことになってます。
2. 「ベクシル -2077 日本鎖国- vexille 」映画感想 [ Wilderlandwandar ] 2007年08月21日 20:42
フルCGのSFアニメ「ベクシル -2077 日本鎖国」を見てきました。結構評判
3. 「 べクシル 2077 日本鎖国 (2007) 」 [ MoonDreamWorks★Fc2 ] 2007年08月21日 22:17
監督 : 曽利文彦
出演 : 黒木メイサ / 谷原章介/ 松雪泰子 /
4. ベクシル 2077 日本鎖国 2007-45 [ 観たよ〜ん〜 ] 2007年08月22日 08:05
「ベクシル 2077 日本鎖国」を観てきました〜♪
2067年、日本はバイオテクノロジーとロボット分野の世界市場を独占していた。国際連合は、両分野を核同様の規制する決議案を採択する。コレに対し日本は、情報面、物理面の両方を完全にシャットアウトする鎖国状態に突入...
5. 映画:ベクシル 2077 日本鎖国 試写会 [ 駒吉の日記 ] 2007年08月22日 13:42
ベクシル 2077 日本鎖国 試写会(サイエンスホール)
「人としての誇りがある限り」
『日本ハイテク鎖国』、以前だったらありかもーとそんなに疑問には思わなかったのですが、今回はなぜかイロイロ考えてしまいました。まず現在の日本の教育で(見直したとしても)そこ...
6. 映画「ベクシル 2077 日本鎖国」 [ 映画専用トラックバックセンター ] 2007年08月23日 10:10
映画「ベクシル 2077 日本鎖国」に関するトラックバックを募集しています。
7. ベクシル 2077 日本鎖国(映画館) [ ひるめし。 ] 2007年08月25日 12:40
希望よ、ひらけ。
8. 「ベクシル 2077 日本鎖国」試写会レビュー 人間のいない映画 [ 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ ] 2007年08月27日 17:50
人間の映画ではない、そうふっきれて観るとわりと良い映画だ。
9. ★「ベクシル 2077 日本鎖国」 [ ひらりん的映画ブログ ] 2007年09月06日 03:44
今週の平日休みの映画鑑賞は日本のアニメ。
より実写に近い3Dアニメってやつで、予告編を見てて、ちょっと興味持ってた作品。
海外での反響もいいみたいで、オファーが殺到とか。
10. ベクシル??2077日本鎖国?? [ 空想俳人日記 ] 2007年09月11日 06:53
人ごとの できるかぎりの 蝶の舞
昨今のアニメの独自なワールド(技術的にも徒党的にも)、いろいろ込み入っているようで純粋鑑賞者の知らないところで事情がたくさんあるようで、知らずして語ると、普通の映画鑑賞のスタンスでいくと、火の粉がどこからか降って...
11. ベクシル 2077 日本鎖国(8/18公開) [ 第八芸術鑑賞日記 ] 2007年09月11日 20:41
07/8/21、松本エンギザにて鑑賞。6.5点。 人物の表現に限って伝統のセル画的な描写をする国産フルCGアニメ。細かい技術の話は知らないが、要は『アップルシード』('04)からの流れの上にある作品だ。その意味では、レベルそのものはかなり上昇していると思えるものの、本...
12. ベクシル ??2077 日本鎖国?? 観てきました。 [ よしなしごと ] 2007年09月12日 21:45
今回はベクシル ??2077 日本鎖国??を観てきました。呪怨 パンデミックのように声優が最悪じゃなければいいけど・・・。
13. 映画「ベクシル 2077 日本鎖国」 [ しょうちゃんの映画ブログ ] 2007年09月13日 22:41
「ピンポン」の曽利文彦監督作品。ハイテク技術を駆使して鎖国を強行した日本を舞台に描く近未来SFサスペンス。鎖国により秘密のベールに包まれた日本の内情を探るため潜入を図った米国特殊部隊の女性兵士ベクシルが目の当たりにする恐るべき陰謀とそれに立ち向かうベクシ...
14. ベクシル 2077日本鎖国−(映画:2008年22本目)− [ デコ親父はいつも減量中 ] 2008年03月15日 12:19
監督:曽利文彦
出演:黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子
評価:74点
(ネタバレあります)
10年間ハイテク鎖国を続けた2077年の日本に潜入してみると・・・。
昭和20年代−30年代の街並みがいきなり現れたときには、何が起こったのかと一番驚いた。
どれだけ....
15. ベクシル 2077日本鎖国 [ Screen saver☆ ] 2008年03月26日 14:58
ほぼ実写にみえるリアルな背景と
ほとんどゲームな登場人物に
最後まで慣れませんでした
_| ̄|○
「ベクシル-2077日本鎖国-」通常版
全然関係ないんですが
ふと携帯をみると
モバ...
16. 【映画】ベクシル2077日本鎖国…CGアニメ後進国なんですかねぇ日本って?? [ ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画 ] 2008年04月19日 14:37
{/hiyoko_cloud/}青山テルマは、正司歌江(照江でも花江でも可)に似ていると思っているピロEKです{/face_ase2/}。
ですから、彼女がTVで「カワイイ」などと評されていると違和感{/face_ase1/}。
さて、本日は映画レビューです。
「ベクシル2077日本鎖国」
(監督:曽...
この記事へのコメント
1. Posted by ゴルゴ33 2007年08月21日 02:21
私も試写会で見ましたが、全て同意です。
製作意図がいまいち見えない作品だなぁと思いました。
同じ様な表現方法のアップルシードが後に控えてるのに、このタイミングでの公開も解せませんね。
製作意図がいまいち見えない作品だなぁと思いました。
同じ様な表現方法のアップルシードが後に控えてるのに、このタイミングでの公開も解せませんね。
2. Posted by kame 2007年08月21日 09:55
これと言った目新しさもなく、かと言って王道で楽しませる訳でもなく、可もなく不可もない映画だなぁといった印象でしたが、確かに松雪さんは良かったですね。
そして音楽・・・恥ずかしいとうか、首を傾げる選択でした(笑)
そして音楽・・・恥ずかしいとうか、首を傾げる選択でした(笑)
3. Posted by つぶあんこ 2007年08月21日 17:52
でもエクスマキナよりも先に公開しておかないと、余計に見劣りするんじゃないでしょうかね。だから急ごしらえになってしまったのかもです。
荒野の向こうから走ってくるバギー、流れ始めるハイテンションな音楽、極めつけに運転している男が「ヒャッホーーイ!」と叫ぶ。いったい何十年前の演出ですか、と。
荒野の向こうから走ってくるバギー、流れ始めるハイテンションな音楽、極めつけに運転している男が「ヒャッホーーイ!」と叫ぶ。いったい何十年前の演出ですか、と。
4. Posted by 通りすがり 2007年08月22日 15:47
> 企業と政府の関係もわかり辛く...
私はココが一番ピンと来ない部分でした。
ウィルスをばら撒き、多数の人間を殺しておき、それを謎の伝染病とし、残った人間だけを東京に集めてワクチンを打たせた。
表向きは“他の企業が謎の伝染病を解析出来なかったのに対し、大和重工だけがその原因を突き止め、ワクチンを政府に提出した。政府はワクチンを残った全ての人間に投与するように勧告した。”という認識が正しいようですね。
次々と原因不明で多数の人間が倒れていく中で、大和重工だけが(見せ掛け上)有効な対策を打ち出したので、政府は大和重工の言うことを聞くしかなかったという事のようです。
作中の説明が少ない為に、本当に理解しづらい作品になってますよね。
私はココが一番ピンと来ない部分でした。
ウィルスをばら撒き、多数の人間を殺しておき、それを謎の伝染病とし、残った人間だけを東京に集めてワクチンを打たせた。
表向きは“他の企業が謎の伝染病を解析出来なかったのに対し、大和重工だけがその原因を突き止め、ワクチンを政府に提出した。政府はワクチンを残った全ての人間に投与するように勧告した。”という認識が正しいようですね。
次々と原因不明で多数の人間が倒れていく中で、大和重工だけが(見せ掛け上)有効な対策を打ち出したので、政府は大和重工の言うことを聞くしかなかったという事のようです。
作中の説明が少ない為に、本当に理解しづらい作品になってますよね。
5. Posted by つぶあんこ 2007年08月22日 17:35
そういうディテールをちゃんと描いてないから、SFとして成立してないし物語も中途半端なんですよね。
6. Posted by Tango ver5.2.1 2007年08月24日 11:42
はじめまして。
他の人はどんな感想なのかなと思って覗かせて頂いたんですが、全く同意見なので笑っちゃいました。
つぶあんこさんの文章は明瞭簡潔で段落分けも読み易くて良いですね。今度から映画観る時の参考にここを読ませて頂きます。
他の人はどんな感想なのかなと思って覗かせて頂いたんですが、全く同意見なので笑っちゃいました。
つぶあんこさんの文章は明瞭簡潔で段落分けも読み易くて良いですね。今度から映画観る時の参考にここを読ませて頂きます。
7. Posted by つぶあんこ 2007年08月24日 14:37
どうもです。
ダラダラ書いてるので簡潔とは言い難いですけど、あまり当てにせず楽しんでください。
ダラダラ書いてるので簡潔とは言い難いですけど、あまり当てにせず楽しんでください。