2007年08月10日

そして、デブノーの森へ 54点(100点満点中)07-220

エイズの世界へようこそ
公式サイト

フランス映画界の新鋭、ロベルト・アンドゥによる二作目となる本作、日本では一作目がまだ未公開なため、これが初お目見えとなる。

過去を隠す男とそれに近づく謎の美女、二人の秘め事と少しずつ明らかになる謎、それによって起こる悲劇、と、これはフランス映画におけるひとつのテンプレートを意図的に用いているのだろう。

その上で、イタリア、スイス、ポーランドと、三ヶ国を股にかけたストーリーとする事で、それぞれの風景による視覚的な広がりと、物語自体のスケールを広げる、そうした狙いである事も見て取れる。

のだが、あまりにテンプレート通りに進行するストーリーには、同種の作品にあまり触れていない人ならともかく、映画を好んで観る人種にとっては特段の新鮮味が無く、曖昧に省略された"末路"もまた、この種の作品で多用される"思わせぶり"と受け止められがちになってしまっている。

三ヶ国それぞれの風景描写も、それらの違い、特色を映像として活かせているとは言えず、また、過去の謎が隠された場所をポーランドとし、政治、歴史、宗教的なフィールドへ物語を広げるのかと思わせておいて、特にそちらへは話を振らずにあまり意味が無いのは勿体ない。これもまた"思わせぶり"の一環なのだろうか。

2002年からシャネルのイメージモデルを務めていたアナ・ムグラリスがヒロインを演じ、全く惜しげ無くその裸体を披露して激しい濡れ場を演じている事が、おそらくは本作の一番の売りなのだろう。

その点に関しては、期待を裏切る事無く要所要所に長めの尺で、上になったり下になったり舐めたり舐められたり、と、気合いの入ったエロシーンを堪能する事は出来、オマケにチンコやマンコが無修正でチラリズムするカットも存在し、油断して目を離すなど許されない事態にもなっている。

そうしたあからさまな視覚的娯楽性だけではなく、男女が手を握るシチュエーションを各所に配置し、握り握られる手にクローズアップされたその画面から、その時の二人の心理状態、距離感、などを様々に読み取らせるといった、言葉を使わない演出、表現を丁寧に追えば、ありきたりなドラマながらある程度の楽しみは得られる筈だ。

ただ、ヒロインのアナ・ムグラリスよりも、その友人役のマグダレナ・ミェルツァシュの方がどう見ても美人なのは困りものだ。その配役が意図的なもので、その事が物語上意味を持って来るのだと深読みしてしまったがそうでもなく、単に露出度などの関係だったのかと残念に思う。

それにしても、欧州の映画女優の脱ぎっぷりと覚悟には心の底から感服し、尊敬せざるを得ない。一流の美人女優ほどポンポン脱いで、一流の裸体を晒してくれるのだから有り難い限りである。女優は見られてナンボの商売なのだから、日本も是非とも見習うべきだ。

出演者のファンや洋エロ好きの人なら、観て損したとは思わないだろうが、そうでないなら無理して観るほどでもないだろう。興味があれば。


tsubuanco at 17:13│Comments(0)TrackBack(0)clip!映画 

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