2007年08月02日

おやすみ、クマちゃん 34点(100点満点中)

「きれいなキンタマ!」
公式サイト

1975年〜87年ポーランドで放送されたモデルアニメーション番組から、エピソードを10本抽出したもの。

要するにテレビ番組をそのままスクリーンで上映しているだけなので、映画と呼ぶには苦しいがそれはいいとして、タイトルからもわかる様に、主人公クマちゃんが寝る前に今日の出来事を話す、という作品フォーマットで、子供を寝かしつけるための番組なため、観ていると実際に眠くなってしまう事となり、これは映画としては大問題。10分に満たない各エピソードごとにおやすみソングを聞かされるので、眠気を覚ます暇もないのだ。

ストーリー自体も、寝る前に見せる話であり、あまり面白すぎて興奮させてはいけないため、ごく普通の日常の、ちょっとしたおかしさ、楽しさ、幸福、などを淡々としたテンポで描くもので、季節感の表現は素晴らしいが、本筋は特に良いとも悪いとも言えない無難なお話に終止している。おかげで眠(略

もちろん、モデルアニメーションとしては、衣装や背景も含めた、簡略化、記号化されながらも細かい所まで気を配られている作り込みには眼を見張るものがあり、また、キャラクターの動きに関しても、いちいち細かい動作まで手を抜かず、動きだけでおかしさ、可愛さが感じられる様に工夫しており、クオリティは高い。

あるいは、キャラクター設定、世界観の在り方に、独特なテイストを感じられる楽しみも得られ、例えば、クマちゃんが「僕は本当のクマじゃなくてヌイグルミだから…」と世界観の根底を揺るがす様な台詞を吐いて驚かされたり、擬人化された動物キャラクターの中で、犬だけは四足歩行の"犬"の時と、二足歩行で服も着て他と同じく"擬人化"されている時があり、この使い分けの意図を深読みさせられたり、と言った具合である。

そうしたところに注目していけば、単純な子供向け作品レベルに終わらない面白さを見出す事は可能ではある。

が、何と言っても子供向けテレビ番組をそのまままとめただけでは、敢えて金を払って映画館で観るまでのものとは言い難いのが実情。教育テレビなどで放送されているのをボーッと見る、程度の鑑賞環境が本来は相応しい筈の本作、モデルアニメーションに強く興味のある人以外は、特に観る必要も無いだろう。自己責任で。



tsubuanco at 16:38│Comments(2)TrackBack(0)clip!映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by tomizou   2007年09月07日 13:59
1 ちょっと気になるけど、確かに、映画でわざわざ見るのもどうかと思うね。(笑)
でも、ちょっと見たい(・_・|
2. Posted by つぶあんこ   2007年09月10日 17:28
TVではまず放送しないと思うから、レンタル待ちの方向で。

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