2007年09月11日

釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束 18点(100点満点中)

さぁー始まりましたギョパネット瀬戸内〜
公式サイト

原作:やまさき十三、作画:北見けんいちによる長寿コミックの実写映画シリーズ、と言うよりは、『男はつらいよ』シリーズの後を引き継ぐ松竹の看板映画シリーズとしての知名度の方が高いであろう本作。タイトルは18だが、時代劇版などのスペシャルを含むと20作目である。

かつて『男はつらいよ』の併映として抱き合わせ的に公開されていた頃には、上岡龍太郎に「あんなん、『男はつらいよ』と一緒やなかったら誰も観いひんやろ」などとネタにされていた本シリーズだが、現在では単独作品として公開されており新しいスタンダードとなり得ている。

のだが、作品自体の出来としては、上岡龍太郎に揶揄されている通り、わざわざ劇場に足を運んで横長の画面で観る様な作品では決して無いのも事実であり、今回も同様。

西田敏行と三國連太郎を始め、芸達者な出演者をレギュラーで揃え、毎回のゲスト出演者も時代に合わせた豪華な配役としながら、脚本、ストーリーのお粗末さ故に贅沢な喰い散らかしとしか映らず、勿体ない限りである。

今回にしても、西田敏行が見せる、その場その場のギャグ、コメディ演技は面白いが、それがストーリー内に有用に活きておらず、そのせいで面白さ自体が目減りしてしまうのは芸の無駄遣いでしかない。

よほど気に入られたのか『武士の一分』から引き続き山田洋次作品の出演となる檀れいと、その母親役である元東宝女優の星百合子、と、新旧の美人映画女優を揃えたゲストの、その二人を母娘にしてしまう配役はハマっており美しさが相乗されているが、今回、ゲスト側のドラマと、主人公側のドラマの、どちらにウエイトを置いて話を進めるかのバランスが中途半端で、結局どちらもが喰い足りないままに終わっており、折角のゲストも印象は薄い。これは脚本構成の粗さによる致命的な問題。

長期シリーズものとして固められている筈の、キャラクター設定や世界設定とストーリーとの整合性も怪しく、剛腕のワンマン社長だったスーさんなら、何年もかけて計画されていた開発プロジェクトの事くらいは知っていないとおかしいし、そのバックに古い友人がいた事に自分で気づかなのもツッコミどころだ。そもそも岡山に行ったのが偶然でしかないのは、ストーリー作りを放棄しているとしか思えない。

放っておいてもある程度の客は入るし、メインの客は箸が転げても笑うボケ老人層なので、物語の辻褄などはどうでも良く適当に単発のギャグを並べて、それっぽい恋愛や障害などを混ぜ込んでおけばこれでいいか、との安易な思惑がスケスケの脚本は、全く評価出来るものではない。

無責任男シリーズの流れを汲んで現代版として作り上げた『舞妓Haaaan!!!』の様に、本当に面白いものを作って観客を楽しませようという志はそこにはなく、単なるお仕事、飯のタネとしか考えず、ルーチンワークに終止しているのだろう本作、子供と老人以外は特段に鑑賞の必要はないだろう。出演者のファンでもTV待ちで充分だ。



tsubuanco at 17:18│Comments(1)TrackBack(1)clip!映画 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 【2007-127】釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束  [ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! ]   2007年09月11日 22:31
3 人気ブログランキングの順位は? スーさん極秘ミッション発令!? 美しい瀬戸内海のリゾート開発をめぐる大騒動!

この記事へのコメント

1. Posted by キャサリン   2008年06月09日 20:13
まぁ〜そぉ〜おっしゃらずに

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Comments