2008年03月13日
魔法にかけられて 58点(100点満点中)
ぶっかけパラダイス
公式サイト
アニメ世界のお姫様が、実写の現実世界へ迷い込んで起こる騒動が、おとぎ話アニメーションの本家であるディズニー自身の製作により、セルフパロディ的に描かれる、実写アニメ混合映画。
フィクション世界の住人が現実世界へ現われて、認識のギャップにより騒動が起こるといった話そのものは、古今東西に数多く存在するものであり、アニメ(絵)をそのまま実写に置き換えたビジュアルギャップでまず、ファーストインパクトとしてのおかしさを表現する手法も同様。
フィクション世界の荒唐無稽さを現実と照らし合わせてギャグとし、現実はそんなに単純なものではないとフィクションキャラクターに突きつけつつ、現実側の人間もまた、フィクションキャラの純粋さに感銘を受けて自分自身や現代の価値観を見つめ直す、と展開するのもまた、同ジャンルにおける定番パターンである。
本作、基本的にはそのパターンを忠実に踏襲しているため、意外な事は何一つ起こらず、笑いもまた極めて予定調和的なものばかりで、大枠自体は特段に評価すべきところはない。だが本作を製作したのが他ならぬディズニーである事で、細かい部分での仕事の徹底には、目を見張るものがある事も確かだ。
冒頭に展開するアニメーション世界のパートの、エフェクトとしてCGを使いながらも、基本的にはセルアニメーションで作られた、古き良き時代のディズニーを再現した映像は、本作の狙いに沿ったものとして上質。画面内の動物達の細かい動きの演出や、意図的にステレオタイプに作り込まれた人間キャラクターの造形、演出等、セルフパロディ作品として的確な仕事と言える。
一方の実写パートでは逆に、現代のCG特撮技術の粋を尽くした映像にて動物やモンスターを登場させ、見た目よりまず製作手段の違いを見せつけられる事で、両世界のギャップおよび作品のあり方を提示している。
現実世界で動物を操る事、いきなり歌って踊り出す事などを、当初は奇異な現象、ふるまいとして、リアリスト弁護士の視点を通じて見せつつも、それはあくまでも彼からの一面的な観点によるものでしかないのだとすべく、弁護士の恋人のロマンティストぶりや、セントラルパークでのミュージカルシーンを配置している、このバランスの取り方は秀逸。
その場で歌や踊りに違和感を抱いているのは弁護士のみであり、それ以外は皆喜んでミュージカルに参加している光景を、パロディを交えて時間をかけて見せる事で、"アニメを現実に持ち込むとおかしい"なる単純で底の浅いものの見方ではなく、決しておかしいだけではないと表現している。これは、現実世界に夢の国であるディズニーランドを作り出した、ディズニーならではの解釈と表現と言える。
姫の影響で愛や夢を尊重する事を受け入れ始める弁護士と、弁護士の影響で現実を受け入れ始める姫を、両端から接近していく図式として用い、その過程として離婚夫婦の和解を用いるなど、あくまでも両方の価値観を尊重しながら物語を進めているあたりに、単純な自虐パロディに終わらせようとしない、ディズニーの矜持が見られる。
舞踏会をキーファクターとし、姫はそれをアニメ世界に帰りたくない言い訳として用い、衣装や髪型も現実的なものと変える様で、彼女の思想、価値観の変化を表現し、一方で弁護士の恋人ナンシーは、舞踏会をロマンティックな場として素直に受け入れ、王子の言葉を評価する、と、二つのカップルが交錯していく起点を、わかりやすすぎるながら上手く描いている。ナンシーの顔がいかにもディズニーアニメ調な時点で、最初から彼女がどうなるか予想出来てしまうのは、笑えつつも惜しいが。
ドリームワークスの『シュレック』の様な、ディズニーアニメの価値観や様式を悪意を持って皮肉るブラックパロディとは異なり、価値観を嘲笑うわけでも、逆転させるわけでもなく、おとぎ話の単純構図化された"真理"を尊重し、その上で現実を生きる事が、幸せに繋がるのだとしている本作、分別ある大人に向けた夢物語として心地いいものだ。
「いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」に疑問を投げかけるパターンかと思わせつつ、結局最後は現実アニメの両方がそれで終わってしまうあたり、ディズニーとしての頑なコダワリを感じられもする。
と言っても、やはり特別な事が何も起こらなすぎる、予定調和に徹しすぎたストーリーは、パロディや小ネタのディテールだけで楽しみつくすには苦しく、これで満足とはいかないが。
それにしても、『X-MEN』『スーパーマン・リターンズ』そして本作と、ジェームズ・マースデンが恋人かっ攫われキャラに定着してしまっているのが何とも笑える。『ヘアスプレー』とも併せ、古臭いイケメン顔としても定着しつつあり、もはや彼自身が出オチと化す勢いだ。
公式サイト
アニメ世界のお姫様が、実写の現実世界へ迷い込んで起こる騒動が、おとぎ話アニメーションの本家であるディズニー自身の製作により、セルフパロディ的に描かれる、実写アニメ混合映画。
フィクション世界の住人が現実世界へ現われて、認識のギャップにより騒動が起こるといった話そのものは、古今東西に数多く存在するものであり、アニメ(絵)をそのまま実写に置き換えたビジュアルギャップでまず、ファーストインパクトとしてのおかしさを表現する手法も同様。
フィクション世界の荒唐無稽さを現実と照らし合わせてギャグとし、現実はそんなに単純なものではないとフィクションキャラクターに突きつけつつ、現実側の人間もまた、フィクションキャラの純粋さに感銘を受けて自分自身や現代の価値観を見つめ直す、と展開するのもまた、同ジャンルにおける定番パターンである。
本作、基本的にはそのパターンを忠実に踏襲しているため、意外な事は何一つ起こらず、笑いもまた極めて予定調和的なものばかりで、大枠自体は特段に評価すべきところはない。だが本作を製作したのが他ならぬディズニーである事で、細かい部分での仕事の徹底には、目を見張るものがある事も確かだ。
冒頭に展開するアニメーション世界のパートの、エフェクトとしてCGを使いながらも、基本的にはセルアニメーションで作られた、古き良き時代のディズニーを再現した映像は、本作の狙いに沿ったものとして上質。画面内の動物達の細かい動きの演出や、意図的にステレオタイプに作り込まれた人間キャラクターの造形、演出等、セルフパロディ作品として的確な仕事と言える。
一方の実写パートでは逆に、現代のCG特撮技術の粋を尽くした映像にて動物やモンスターを登場させ、見た目よりまず製作手段の違いを見せつけられる事で、両世界のギャップおよび作品のあり方を提示している。
現実世界で動物を操る事、いきなり歌って踊り出す事などを、当初は奇異な現象、ふるまいとして、リアリスト弁護士の視点を通じて見せつつも、それはあくまでも彼からの一面的な観点によるものでしかないのだとすべく、弁護士の恋人のロマンティストぶりや、セントラルパークでのミュージカルシーンを配置している、このバランスの取り方は秀逸。
その場で歌や踊りに違和感を抱いているのは弁護士のみであり、それ以外は皆喜んでミュージカルに参加している光景を、パロディを交えて時間をかけて見せる事で、"アニメを現実に持ち込むとおかしい"なる単純で底の浅いものの見方ではなく、決しておかしいだけではないと表現している。これは、現実世界に夢の国であるディズニーランドを作り出した、ディズニーならではの解釈と表現と言える。
姫の影響で愛や夢を尊重する事を受け入れ始める弁護士と、弁護士の影響で現実を受け入れ始める姫を、両端から接近していく図式として用い、その過程として離婚夫婦の和解を用いるなど、あくまでも両方の価値観を尊重しながら物語を進めているあたりに、単純な自虐パロディに終わらせようとしない、ディズニーの矜持が見られる。
舞踏会をキーファクターとし、姫はそれをアニメ世界に帰りたくない言い訳として用い、衣装や髪型も現実的なものと変える様で、彼女の思想、価値観の変化を表現し、一方で弁護士の恋人ナンシーは、舞踏会をロマンティックな場として素直に受け入れ、王子の言葉を評価する、と、二つのカップルが交錯していく起点を、わかりやすすぎるながら上手く描いている。ナンシーの顔がいかにもディズニーアニメ調な時点で、最初から彼女がどうなるか予想出来てしまうのは、笑えつつも惜しいが。
ドリームワークスの『シュレック』の様な、ディズニーアニメの価値観や様式を悪意を持って皮肉るブラックパロディとは異なり、価値観を嘲笑うわけでも、逆転させるわけでもなく、おとぎ話の単純構図化された"真理"を尊重し、その上で現実を生きる事が、幸せに繋がるのだとしている本作、分別ある大人に向けた夢物語として心地いいものだ。
「いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」に疑問を投げかけるパターンかと思わせつつ、結局最後は現実アニメの両方がそれで終わってしまうあたり、ディズニーとしての頑なコダワリを感じられもする。
と言っても、やはり特別な事が何も起こらなすぎる、予定調和に徹しすぎたストーリーは、パロディや小ネタのディテールだけで楽しみつくすには苦しく、これで満足とはいかないが。
それにしても、『X-MEN』『スーパーマン・リターンズ』そして本作と、ジェームズ・マースデンが恋人かっ攫われキャラに定着してしまっているのが何とも笑える。『ヘアスプレー』とも併せ、古臭いイケメン顔としても定着しつつあり、もはや彼自身が出オチと化す勢いだ。
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監督:ケヴィン・リマ
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メディア 映画
上映時間 108分
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公開情報 劇場公開(ディズニー)
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ジャンル コメディ/ファンタジー
解説・・・
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■邦題:魔法にかけられて
■原題:ENCHANTED
■上映時間:108分
■製作国:アメリカ
■ジャンル:コメディ、ファンタジー
■配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
■提供:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
■公開:2008/03/...
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これもまた期待どおりの、かわいくて楽しい作品でした{%リボンwebry%}
24. 『魔法にかけられて』2008・3・23に観ました [ 映画と秋葉原と日記 ] 2008年03月26日 13:34
『魔法にかけられて』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
“アニメーションの世界”で、森の楽しい仲間達と暮らす心優しいプリンセスのジゼル(エイミー・アダムス)は、夢にまで見た王子様と出会い。結婚式の当日、意地悪な魔女に騙されて魔法をかけられ
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ちちんぷい 魔法の真意 覆り
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26. 『魔法にかけられて』 (2007) / アメリカ [ NiceOne!! ] 2008年03月29日 09:24
原題:ENCHANTED監督:ケヴィン・リマ脚本:ビル・ケリー音楽:アラン・メンケン出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデン、スーザン・サランドン、レイチェル・コヴィー鑑賞劇場 : 109シネマズMM横浜公式サイトはこちら。<STOR...
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魔法にかけられて
ENCHANTED
監督 ケヴィン・リマ
出演 エイミー・アダムス パトリック・デンプシー
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33. 『魔法にかけられて』 @日劇 [ 映画な日々。読書な日々。 ] 2008年04月12日 21:27
アンダレーシアで動物たちと暮らす美しい姫、ジゼルは、運命の人と出会い、結婚する事を夢見ていた。ある日、怪物に襲われたジゼルは、エドワード王子に助けられる。お互い一目惚れし、出会ったばかりにも関わらず、完璧なデュエットを披露し、翌日結婚する約束をする。しか
34. 魔法にかけられて [ メルブロ ] 2008年04月14日 22:57
魔法にかけられて 204本目 2008-10
上映時間 1時間47分
監督 ケビン・リマ
出演 エイミー・アダムス パトリック・デンプシー ジェームズ・マースデン スーザン・サランドン ティモシー・スポール
評価 6点(10点満点)
会場 新宿バルト9
ディズニ...
35. 魔法にかけられて<ネタバレあり> [ HAPPYMANIA ] 2008年04月15日 03:45
とってもディズニーな作品となっております、 王道のハッピーエンドです白雪姫あり、シンデレラあり、眠れる森の美女あり、美女と野獣あり。初めのアニメーションの時のジゼルが とても可愛かったのでニューヨークに現われて実写に変わった時、正直言って あまり可愛く...
36. 魔法にかけられて−(映画:2008年34本目)− [ デコ親父はいつも減量中 ] 2008年04月19日 22:37
監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、レイチェル・カヴィ
ナレーション:ジュリー・アンドリュース
評価:86点
公式サイト
(ネタバレあります)
少しシニカルで、でも基....
37. 魔法にかけられて 観てきました。 [ よしなしごと ] 2008年04月25日 01:06
ゴールデンウィーク公開の映画が多く、今週いっぱいで終わってしまう映画が目白押し。そんなわけで今週終わってしまう作品のうち魔法にかけられてを観てきました。
38. 【映画】魔法にかけられて…の記事&ウリ坊 [ ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画 ] 2008年09月15日 09:59
皆様、一週間(?)のご無沙汰でした{/ase/}
今週は割と仕事が忙しくて、普段は内勤の私が三度も外出。
そのうち、一昨日と昨日は自分で社用車を運転して福岡営業所まで出張。そちらで仕事をしてきました(普段は北九州市でお仕事)。慣れない運転&慣れない場所での仕事は割...
39. 「魔法にかけられて」 [ 心の栄養♪映画と英語のジョーク ] 2008年10月14日 08:23
魔法の王国“アンダレーシア”に暮らすプリンセス、ジゼル(エイミー・アダム)。ある日、エドワード
王子(ジェームズ・マースデン)と運命的な出会いを果たし、結婚することに。しかし彼らの結婚
によって王位を手放すことになるナリッサ女王(スーザン・サランドン)は一...
40. 魔法にかけられて(3/14公開) [ 第八芸術鑑賞日記 ] 2009年02月01日 23:20
08/4/1、新宿グランドオデヲン座にて鑑賞。6.0点。
映画冒頭、アニメーションで描かれるお伽噺の世界で王子様との結婚を目前にしていたヒロインが、魔女に追放されて実写で描かれる現実の世界へやって来てしまい、ファンタジー世界と現代のニューヨークとのギャップにて...
41. 魔法にかけられて [ 映画、言いたい放題! ] 2009年02月27日 00:29
この映画、ビデオ屋に行くと
よく貸出中になってるんですよね。
気になったので見てみました。
アンダレーシアで動物たちと暮らすプリンセス・ジゼルは、
運命の人との結婚を夢見ていた。
ある日、怪物に襲われたジゼルはエドワード王子に助けられ、
完璧なデュエッ...


まで。