2008年12月16日
リダクテッド 真実の価値 ★★★
公式サイト プラデラレビュー
最近この種のフェイクドキュメントが多すぎる。こういうものは先にやったもん勝ちで、後になればなるほどクオリオティを求められて不利になっていくだけに、先日観た『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』同様、これも今更感が先にきてしまう。残念だが。
確かに、一連の911題材もののアメリカ映画に対するカウンターとして、双方の被害者意識のバランスをとる、という面では本作の意義はある。「真実を伝えたい」と義憤を気取ってカメラを回していた本人が処刑され、自らが犠牲者兼被写体となって世界の興味に晒される図式は、メディアの欺瞞をありがちなかたちで皮肉っており面白い。
だがメッセージ性が直接的および恣意的すぎて、狙い通りに乗せられるよりもツッコミが先に出てしまうのも仕方ない。あまりに一方的すぎるだけに、ラストショットの死体画像のショッキングさが、単なるショックの押しつけにしか感じられなくなってしまう。
帰国後の米兵と周囲とのギャップも、『父親たちの星条旗』などで既出であり新味は薄い。同じ音楽ばかり流れるのも睡魔の元。事実を元にしているからこそ、押しつけ感を軽減すれば、もっと興味深い内容になった筈。惜しい。
最近この種のフェイクドキュメントが多すぎる。こういうものは先にやったもん勝ちで、後になればなるほどクオリオティを求められて不利になっていくだけに、先日観た『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』同様、これも今更感が先にきてしまう。残念だが。
確かに、一連の911題材もののアメリカ映画に対するカウンターとして、双方の被害者意識のバランスをとる、という面では本作の意義はある。「真実を伝えたい」と義憤を気取ってカメラを回していた本人が処刑され、自らが犠牲者兼被写体となって世界の興味に晒される図式は、メディアの欺瞞をありがちなかたちで皮肉っており面白い。
だがメッセージ性が直接的および恣意的すぎて、狙い通りに乗せられるよりもツッコミが先に出てしまうのも仕方ない。あまりに一方的すぎるだけに、ラストショットの死体画像のショッキングさが、単なるショックの押しつけにしか感じられなくなってしまう。
帰国後の米兵と周囲とのギャップも、『父親たちの星条旗』などで既出であり新味は薄い。同じ音楽ばかり流れるのも睡魔の元。事実を元にしているからこそ、押しつけ感を軽減すれば、もっと興味深い内容になった筈。惜しい。
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2. リダクテッド 真実の価値 [ 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン ] 2008年12月16日 19:45
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