2009年03月19日

映画は映画だ ★★★★★

公式サイト プラデラレビュー

全てが正反対(実は似た者同士)の二人の男の確執から最終的には奇妙な友情が生まれる、というありがちな話ながら、アクション映画の撮影という舞台設定にて劇中のアクションを必然とし、だがしかしそれはあくまでも虚構でありリアルではない、とする事で、もう一方のストーリーであるヤクザ裏社会もので展開する暴力描写の生々しさが引き立つ。という仕掛けがまずあり、撮影の方でもガチで格闘を行う、とする事でまた、虚構と現実が曖昧となり、二人の主人公がそれぞれ何を考えているのか、どこまでが真意で演技なのか、が曖昧になっていきつつ、だが逆に二人はそれぞれ「自分に正直に」生きていく様になる。との対称構図が見事すぎる。さすがキム・ギドク脚本。

映画撮影現場でガチンコアクションの一発本番が行われ、カメラがそれをリアルタイムで収める、というのは島崎譲の『THE STAR』そのまんまだ。それを実写映画として再現したのだから嬉しすぎる。これで気功破まで出してくれれば爆笑出来たんだが。

しかし主演のカン・ジファンは萩原聖人にしか見えないし、鬼太郎2にも出ていたソ・ジソブは豊原功補に見えて仕方ない。両者とも女性との絡みが用意されているが、それがあまり前に出ずあくまでも男同士の関係をメインとし、お涙頂戴な悲劇を強調もせず、難病などのお手軽な装置も用いない。硬派な姿勢が全ていい方向に作用した傑作。韓国映画に特有の生々しい汚さも、本作では観客の感情を上手く誘導すべく活かされている。

キム・ギドク自身が監督を務める『悲夢』は現在未鑑賞だが、これを超えられているのか期待。

tsubuanco at 11:50│Comments(4)TrackBack(1)clip!映画 

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1. 映画は映画だ  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2009年03月25日 00:32
主演はソ・ジソブとカン・ジファンの2人。といっても私には誰なのか全く解らず。そもそも『冬のソナタ』すら観たことがなく、韓流ブームとやらには全然興味なし。ヨンさまやウォン・ビン、チェ・ジウ位は知っていますが…。むしろフィギュアスケートのキム・ヨナちゃんの方...

この記事へのコメント

1. Posted by KLY   2009年03月25日 01:01
こんばんは!

>萩原聖人にしか見えない

なるほど確かに!私はパッと見、若い頃の船越英一郎を思い出してしまいました。(笑)
韓流には全然興味がなくて、冬ソナすら観たことないんですが、この作品は結構はまりました。ソ・ジソブの目力にやられたって感じです。
2. Posted by つぶあんこ   2009年03月27日 14:40
ソ・ジソブの包丁みたいな目は、千原ジュニアに匹敵ですね。
3. Posted by サスケ   2009年04月08日 01:48
5 めちゃくちゃ面白かったです。ドツボにハマりました。白黒混ざった泥まみれの灰色決闘シーン見事でした。ソ・ジソプは素晴らしい役者ですね。
しかし本当に豊原さんに似ている(笑)
4. Posted by つぶあんこ   2009年04月10日 16:15
タマに中村俊輔(サッカーの方)にも見えるんですよね。

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