2009年03月23日

ドロップ ★★★★

公式サイト プラデラレビュー

自伝的、優等生が中学で不良化、など方向性は以前映画化された『ワルボロ』と大体同じ。こちらの方が「昔は悪かった自慢」の痛々しさが大きく、最後には人死にで泣かせて盛り上げようとするなど、いかにも品川ならではのあざとさ(そんなことないよ品川さんは面白いよ)も目立つが、すぐに読めるのでストレスにならず、それなりには楽しめる。

同世代人への共感を助長するためのアイテムが用いられているが、原作では更にジャッキー・チェンやキン肉マンなどネタも豊富。そして映画は現代の若者向けなので、そちら方面は控えめとなり、広範囲の世代に通用するガンダムやドラゴンボールなどで留められている。

芸人監督ならではのボケとツッコミ、天丼な笑いのネタを随所にバラ撒いているため、クスクスと楽しんで観ていられ飽きない。ケンカシーンは良い意味で痛々しさを強調しており、やはり飽きずに楽しめる。ギャグがギャグだけで浮く事なく、ストーリーやキャラクター描写と有意に絡んで作品を構成しており、総じてギャグ、ケンカ、ちょっといい話、などの配置とバランスが良い事が成功点か。ただ終盤の人死に展開が予想通りクドくも感じるが、対象層を考えると仕方ないとも。

一応ヒロイン的に出番を増やされた本仮屋ユイカおよび姉役の中越典子だが、ユイカが演じていた役は原作なら達也(水嶋ヒロ)とセックスしまくりな描写があるが残念ながらカット。達也の父から「俺にもやらせてよ」と言われるのも修正済み。無念。

品川役が成宮なのはご愛嬌だが、他のキャストはおおむねイメージを損なわず。宮川大輔やFUJIWARA藤本などの芸人組も、悪目立ちせず役割を演じられている。

その様な、観る側を意識したバランス感覚が、良くも悪くも優れているのが、品川監督作ならではの特徴と言えるのでは。変にトンガって痛々しいオナニーを見せつけられる結果にならなくてよかった。


tsubuanco at 16:13│Comments(5)TrackBack(3)clip!映画 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. ドロップ  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2009年03月24日 20:04
お笑いコンビ品川庄司の品川ヒロシのベストセラー小説を自ら脚本・監督した作品。主演は成宮寛貴、共演が水嶋ヒロ。予告編を観る限り、まあありがちな青春ストーリーかなと思いつつも、イケメン2人の不良具合を見てみるのもまた一興とばかりに鑑賞してきました。というか、...
2. 『ドロップ』  [ 京の昼寝〜♪ ]   2009年03月30日 12:15
□作品オフィシャルサイト 「ドロップ」□監督・原作・脚本 品川ヒロシ □キャスト 成宮寛貴、水嶋ヒロ、本仮屋ユイカ、上地雄輔、中越典子、波岡一喜、若月徹、綾部祐二 ■鑑賞日 3月22日(日)■劇場 109CINEMAS川崎■cyazの満足度 ★★★★(5★満点...
3. 「ドロップ」新鮮な「不良」映画  [ 再出発日記 ]   2009年04月03日 00:45
映画が終わると、隣の若いカップルが「面白かったね」と言って立ち上がった。周りを見回すと、中学生、高校生たちが異常に多い。「あんなに笑いの部分が入るとは思わなかった」「ものすごく笑った。久し振りに泣いた」「喧嘩のところなんかCGを使わずに本気で殴っている...

この記事へのコメント

1. Posted by 飴   2009年03月28日 03:30
まだ未見なのですが。
成宮はミスキャストなんでしょうか?
2. Posted by 庄司   2009年03月28日 11:04
エンドロールが流れるまで主役は品川さん本人が演じてるのだとばかり思ってました
3. Posted by つぶあんこ   2009年03月31日 16:15

こいつ品川じゃね?
4. Posted by ちゃぷりん   2009年04月03日 12:33
黒川芽以主演の同名オリジナルビデオはご覧になりましたか?
5. Posted by つぶあんこ   2009年04月10日 15:53
未見です。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Comments