2010年07月23日

私の優しくない先輩 ★★★★★

公式サイト プラデラレビュー

たとえば、意図的にチープな宙吊りを繰り返し、その種のシュールさで笑わせたいのかと思わせておいて、終盤に真の狙いに気づかせて感心させるなど、映画というメディアが作り物である事を利用した演出、作劇が秀逸。

そうした部分に徹底しているあらゆる作り込みによって、ごくごく在りがちな死ぬ死ぬスイーツのベタストーリーながら最後まで楽しませて観させ続ける、演出、構成の技量とセンスが見事。これは、(一見)記号的キャラで構成されている、ライトノベルや萌え系コミックを原作としたアニメをことごとく傑作化している、過去の仕事から鑑みれば当然の帰趨ではあるが。

エンドロールのPV風(それでいて映画としての見栄えも重視した)長回しの出来が良いのは言うまでもないが、その前にクライマックス付近で使われた長回しシーンは、余裕のある製作環境ならリテイクされるのでは、とハラハラさせられるものだっただけに一層、環境に応じて力を入れるこだわりどころを的確に選択する、TVアニメの過酷な現場で培われた、「やれるだけの事はやる」意思もヒシヒシと感じられる。

余談だが、最初から先入観にまみれて貶す気マンマンで臨み、案の定見当外れな批判を晒し恥を晒している、自分がバカという自覚すらないバカ丸出しの自称評論家二名が、共に東大卒というのが何とも笑える(ヤマカンは京大卒)。

tsubuanco at 10:18│Comments(13)TrackBack(0)clip!映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by     2010年07月23日 17:06
5 非常に意欲的なレビュー、これに「釣られて」蒙昧なコメントがあふれないことを祈りたい。
まず、あらゆる創作物は作り物だというトートロジーを否定し、映画こそがそうなのだという革命的宣言が見事。
批評家の先入観を批判しつつ「当然の帰趨」「言うまでもない」と一方的に断言する腕力も非凡である。
製作環境や監督の学歴に触れ、映画そのものの出来や女優の魅力をいかに引き出したかなどを迂回するテクニックも冴えている。
さらに、アニメの記号的表現を抜け出ていないという毒も忘れていないところが抜け目ない。
文句なしの星五つ。
2. Posted by 滝飯   2010年07月23日 17:51

こうした典型的な「自分が賢いと勘違いしているバカ」には向いてないわけで(笑
自分自身が真っ先に「釣られた」自覚すらなしに、「上手いこと皮肉ってやった」なんてドヤ顔が目に見える様で笑える。
そういえばゆとり教育を推進した役人って…
3. Posted by Dal   2010年07月24日 00:35
東大生って、勉強しかできないバカか、何でもできるスーパーマンかどっちかだよね。
4. Posted by     2010年07月24日 01:22
蒙昧トートロジー革命的宣言腕力非凡迂回毒
5. Posted by 咲太郎   2010年07月24日 09:55
久しぶりにレビューが読めて嬉しい限りです。この作品、観る気が全くなかったのですが、この記事を読んだら無性に観たくなりました。あんこさんは『ラブコン』の実写版はどう思われますか?何だかあの作品と似た空気を感じたものですから・・・。
6. Posted by 京大生   2010年07月24日 12:42
京大にも同じようなバカは多いっす
7. Posted by たぬき   2010年07月24日 20:03
レビューを読んで、観たくなりました。

つぶあんこさんの映画鑑賞数は素直に賞賛にあたいすると思います。
できれば、つぶあんこさんが選ぶ00年代の映画50選とかみてみたいです。
8. Posted by いぬ   2010年07月24日 23:36
さっきラジオでライムスターの宇多丸がこの映画ぼろくそ言ってましたw
人によって見方が全然違う映画なのですね
9. Posted by ん   2010年07月25日 15:29
人の悪口まで書くのはどうかと。

先ほど通報させていただきました
11. Posted by パクえもん   2010年07月26日 01:04
宇多丸なんて、寺脇や柳下以下のクソでしょw
せいぜい破壊屋と同レベルw
12. Posted by foobar   2010年07月26日 11:49
>先ほど通報させていただきました

どこに何を通報?
14. Posted by 京大生   2010年07月27日 23:43
歌丸氏の見解に対するつぶあんこさんの意見も聞いてみたいっす
ポッドキャストできけますよ
17. Posted by ばろん   2010年08月25日 09:41
やっとこさ見てきました。
ずるくて卑怯な普通の女子高生の心が土足で上がり込んだ先輩の正論に打ちのめされる姿に共感しすぎたのか、泣いてる女の子がボチボチ居たのが印象的でした。
高田延彦の緩慢な動きはあれが完成系なのでしょうw

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