二〇〇六年霜月

二〇〇六年霜月廿九日

◆耽る

廓楼主 記 18:00|一言(1)付箋絵物語 

◆焔の華

 霞にけぶる朝明の窓辺に一条の焔の華
 開け放しの窓から時折吹く風は朝霧を含んで、
 揺ら揺らと炎を揺らす。

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廓楼主 記 02:17|一言(0)付箋拾遺 

二〇〇六年霜月廿四日

◆若先生

早駆けの馬が届けた文に、堅物な文字が走る。
文解いた瞬間に、「げ」と洩れた。

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廓楼主 記 00:37|一言(0)付箋拾遺 

二〇〇六年霜月廿日

◆朔前の客人

 物音に振り向けば、窓の格子の向こうに遠く。
 木の葉を踏んで立つ、男。

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廓楼主 記 06:00|一言(0)付箋拾遺 

◆【現在の全身図】



廓楼主 記 03:16|一言(0)付箋徒然 

二〇〇六年霜月十九日

◆帰還

長く引き止められて、
気がつけば霜月も半分を疾うに越し……

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廓楼主 記 03:12|一言(0)付箋拾遺