☆クレーター通信☆

【音楽・文学・その他、文化と愛と怠惰な革命の日記】                                                                                                                                  ※コメントの受け付けは終了しました。  ●Twitter : @tsudamakoto     ●管理者 : 津田 真


冨田真由さんの事件を受けて、この文章を書いている。
何よりもまず、冨田さんの容態が一日も早く回復することを願います。


 ***


アイドルシーンにおける《共通理解》は、第三者であるマスメディア=テレビや週刊誌によってスルーされ、それどころか敢えて無視されているようだ。

と言ったものの、うちにはそのテレビがない。
それは特別アンチという訳ではなく、デジタルに移行するときに「なきゃないでいいか」くらいの感じで買い替えなかっただけだ。
『紅白』とかは、実家で観ていたりする。
せっかく出演させるのなら乃木坂にもっと時間を与えればいいのに、とか思いつつ(余談)。

そんな訳で、今回の事件がテレビでどう報じられているのかは観ていない。
ただツイッターではテレビの話題が流れてくるし、いわゆる「地下アイドル」の関係者が酷い目に遭っていたりする様子から、察することは出来る、という程度だ。

だからこれはテレビ報道に対する反論ではない。
観てないからコメントしようがない。

それもあって、途中何度か「これ別に書かなくてもいいかな、もっと知名度のあるアイドル関係のライターとかがきちんと書いてくれるんじゃないかな」とも思った。
けれど、今朝(5/26)コンビニへ行った時に週刊誌をチェックしたら、予想以上に酷いものだったので、書き手は一人でも多い方が良いだろうと思い直して書いている。


 ***


【「アイドル」の問題ではない】

事件の直後から、いくつかのアイドル運営がツイッター等で、警備上の理由として特典会での変更を発表し始めた。
アイドルはほとんど十代の女の子であり、親御さんからあずかって活動しているのだから、気持ちは判らないでもない。

けれど、観客が2〜300人程度の規模、つまりライブハウスを主な現場として活動しているアイドルの運営が、今回の事件を受けて警備の強化を言い出すのを見ると、もっと自分達の客を信じたらどうか、と思う。
アイドル現場はそもそも性善説で維持されてきたのではないか。

冨田真由さんの事件は、例えば2014年5月25日のAKB握手会襲撃事件とは本質的に違う文脈で捉えるべきだ。
週刊誌もここを完全に読み誤っていた。
なぜなら、これは彼女が「アイドル」として目立つポジションにいたから起きた事件ではなく、むしろ誰でも巻き込まれうるような、ストーカー案件だから。
AKB襲撃犯は「AKBなら誰でもよかった」と供述している。
特定のメンバーへの執着ではなく、巨大アイドルグループへの妬みが動機となった。
今回の事件とは、まるで方向性が違う。

地下アイドルないしシンガーソングライターだから被害に遭ったという文脈も、雑すぎる。
相手はストーカーなのだから、どんな形であれ人前に出たりすれば被害に遭う可能性があるし、「人前」というのは通勤通学やバイトのレジ打ちからSNSまで、広範囲に捉えたほうがいい。

それと、見た目は似ているけれど、ジョン・レノンの事件とも違う。
ジョンは確かに、おかしなファンに対しても気さくに接するようなところがあったけれど、基本的にはスーパースターであり、一般のファンとは接点がない。
インターネットだってまだなかった。
今回は、ネットを含む、いろんな意味での《近さ》が犯行に繋がっている。
ジョンの事件の場合、逆に《遠さ》、つまりスター幻想が、マーク・チャップマンを駆り立てたのではないか。

もう一度書くけれど、誰でも巻き込まれうるタイプの事件と考えたほうがいい。
その上で、警察に相談していたのに警察側は何もできなかった、という点をきちんと問題視すべきだろう。

仮に冨田さんが、SEALDs奥田愛基さんや、はるかぜちゃんのように、もっと注目されている「有名」な存在だったら、警察の対応も違っていただろうか?
警察に相談する、って簡単に言うけれど、いち市民の感覚からしたら相当のことですよ。
考えるべきはその辺ではないのかと。


【警備について】

AKB襲撃事件以降、大規模なライブイベント等で、入場時に金属探知機によるチェックを受けることが普通になった。
関係者として入場する場合も、チェックされるのは同じで、その辺に漏れはない。
これで完全に危険を回避出来るかというと、100%とはいかないだろうけれど、ある程度の抑止力にはなっているはずだ。

では、もっと小さい規模のイベントはどうか。
会場が小さければ当然、人が少なくなり、警備も簡略化され、それで事足りる。
今回の事件があった武蔵小金井の「イベントスペース SOLID」はスタンディングで200人のキャパらしい。
会場の様子を画像検索すると、広めのライブバーといった印象。
当日のイベントフライヤーを冨田さんのブログ等で見ると、明らかにシンガーソングライター系のイベントで、これなら椅子を出して、50人くらい入れば大盛況という感じだ。

こういう会場では「警備」というのは、閉店後のセコムとかを指すのであって、明らかに変な客は店主や居合わせた客がつまみ出したり、手に負えなければ110番通報、ということになる。
ほとんどの店はそれでオッケーだろうし、事件当日も、もし開場後であれば、そうなったかもしれない。
実際には、事件は入り時間のタイミングで店の外で起きた。
店側に警備上の落ち度はないし、全国に無数に存在するこの規模のライブバーやライブハウスも、これを機に警備を強化するなんて必要もないだろう。

それがシンガーソングライターのイベントでも、アイドルのイベントでも、同じことだ。
むしろアイドルイベントのほうが、安全性は高い。
アイドルのファン=ドルヲタは元気だし、変な客なんかいたら各自チェックしているから、観客のほぼ全員が警備員みたいなところもある。

ドルヲタにとっては、アイドルとヲタとで作るその空間が何より尊いものだから、性善説が機能するし、不文律が浸透している。
例えば、ライブ後に出待ちした場合、アイドルを見送った後はしばらくそこに留まって、自分達が追いつかないようにする。
そういうのは基本である。

アイドルにインタビューすると異口同音に、
「最初は(チェキや握手等の経験がないので)不安だったけれど、お客さんがみんな優しかった」
と言うし、ちょっと特典会を見ていれば、それは誰にでも判ることだ。

今回の事件を受けて、やみくもに会場の警備を強化するというのは、やはりちょっと見当違いで、警備はその都度、適切に考えていけばいいはず。


【本質はストーカー問題】

いわゆるAKB商法が諸悪の根源であるかのように、隙あらば叩きたい、みたいな人がいる。
そういう人はそもそもアイドルシーンとは無関係だし、音楽業界の未来についても考えていないのは明らかだから、耳を傾ける必要はない。

ただ、その辺の反アイドル勢力みたいな人が、今回の事件を歪曲するのは非常に危険である。
事件の本質はストーカー問題であり、ストーカー規制法の不備(SNSが対象外になっていることなど)と警察の対応について、きちんと考えなければいけない時だ。
それを、アイドル商法が問題であるかのようにすり替える報道は、ノイズでしかない。

映画『羊たちの沈黙』で、執着はしょっちゅう見ることから生まれる、みたいな台詞があったけれど、人と会う生活をしていれば、そしてSNSでもやっていれば、誰だって、自分に非がなくてもストーキングされる可能性はある。
ぼくも、あなたも。


 ***


ちなみに、昨日(5/25)で、AKB襲撃事件からちょうど2年が経った。
被害に遭われたふたりのメンバーのうち、川栄李奈さんは、結局グループを卒業した。
入山杏奈さんは、本日(5/26)発売の『週刊少年チャンピオン』で表紙と巻頭グラビアを飾っている。
止めに入って負傷されたスタッフについては不明だが、元気になっていてほしい。
なお殺人未遂で現行犯逮捕された梅田悟は、傷害および銃刀法違反で起訴され、昨年2月に懲役6年の実刑判決を受けている。


開催は毎月よ、でもね、たぶん、きっと…な『音街ピクニック』。
2016年4月のご案内です。


 ***


『音街ピクニック vol.52』
4/7(木)@南青山Lunar(ルナ)

open 19:00/start 19:30
¥2000+order

【出演】

●里咲りさ
●ホノベミナミ
●角森隆浩

MC:津田 真


 ***


では今回の出演者をご紹介しましょう。


【里咲りさ】
子どものようにアナーキーなアイドルグループ「少女閣下のインターナショナル」のメンバー兼運営にしてフローエンタテインメント社長、そして今や各メディアが注目するシンガーソングライター里咲りさ。
CD-R作品をタワーレコードで流通させ、各地でインストアを満員にしている。
名実ともに、2016年のインディー音楽シーンの台風の目。


【ホノベミナミ】
無名のシンガーソングライター女子があふれる東京で、彼女らの中でも最もか細い歌声を持ちながら、一度聴いたら忘れられない底知れぬ音楽的才能を秘めたホノベミナミ。
日によってローザ・ルクセンブルグ、たま、吉田拓郎など数々の名曲をカバーし、それらと並べてまったくひけをとらないオリジナル楽曲を歌う。
「ギタ女」シーンから遠く離れた橋の下で育つケシの花。


【角森隆浩】
かつてアメリカ南部で歌っていたブルースシンガーたちは、一度レコードデビューした後に消息不明になって、その後再びデビューするということがあった。
これを「ブルースマンの再発見」と呼ぶことがある。
2014年12月、ルナのPAJAN氏によって「再発見」されたブルースマン角森隆浩はすっかりドルヲタと化していたが、ソウルは健在で、ウクレレ片手にあろうことかアイドルシーンにまで踏みこむならず者・オン・メインストリートであった。
敬愛する女子2名を前に、ならず者が紳士になる春の夜にようこそ。


…というラインナップで、各40分のライブ+全員でのアフタートーク、美味しいお酒とフードで、楽しく過ごしたいと思います。
是非お越しください。

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昨年(2015年)の今頃は、まがりかどという4人組バンドの全員インタビューをまとめ、フリーペーパー(音楽新聞)『CLOSER』創刊号の一面にするべく作業の真っ最中であった。
フリーペーパーはウェブに移行して、自由なアティチュードのメディアとして地味に続いているのだが、まがりかどは当時期待されていたようには続いて行かなかった(ちなみに、そのインタビューは今もウェブで読める)。

まがりかどは突然、活動休止を発表し、予定されていたいくつかのライブを終えるとシーンから姿を消した。
何故、活動休止したのかは語られていないが、バンドというのは夫婦や恋人同士のようなものなので、本当のところは結局本人たちにしか判らないだろうし、であれば中途半端に言葉にしたくないと考えてもおかしくないので、それはまあいい。
解散ではなく活動休止と呼んだところに、このバンドの《終わり》に対するニュアンスを感じるだけだ。

だが、まがりかどとは何だったのか、という問いは未だ有効なものとして我々に突きつけられている。
パジャマ文庫の始動は、それを改めて証明するものでもあった。

まがりかどを構成していた4人のうちのふたり、すなわち双子の工藤みさき・ゆきみ姉妹が立ち上げた新ユニット、それがパジャマ文庫である。


 ***


2016年3月12日、土曜日。
新宿、deus。

パジャマ文庫の初ライブは、ぱいぱいでか美との2マンにして自主企画という形で開催された。
最初にぱいぱいでか美が登場し、工藤姉妹について、
「きっと今、すごい緊張してると思う」
「相変わらず声が小さかった」
など愛情のこもったいじり方をしながらステージを展開。
ちなみにいつもの衣装ではなく、パジャマ文庫に合わせてセクシーパジャマという設定の姿で登場したのだった(実際のパジャマは「普通にスウェット」だとか)。


工藤姉妹は、パジャマ文庫を名乗る前に一度「工藤みゆき」名義でライブをしている。
その頃から始まっていたのだろうが、とにかくパジャマ文庫としては、これが初ライブである。

ライブは、大きく分けて3つのパターンで進行した。
打ち込みのオケをバックにふたりが並んでハンドマイクで歌ったりラップしたりする曲。
みさきがギター、ゆきみがドラムスを担当する曲。
ゆきみがギター、みさきがドラムスを担当する曲。
つまり、曲によって入れ替わる訳だ。
その方が自分たち的に自然でやりやすい、という風に見えた。
少なくとも、気を衒ったような印象はない。

そうした進行やスタイルじたいは大したことではなかった。
あの素晴らしい楽曲群を前にしたら、スタイルは(もちろんそれが必然的なものだとはいえ)どうでもよく思えた。

どの曲も良かったが、オケで歌った1曲目の後、みさきがギターを持ち、ゆきみがドラムスの前に座って、ピアニカを構えた時に、いきなり焦点がピシリと合ったように感じた。

ゆきみはその曲のイントロに、ピアニカでチャイムを吹いた。
学校で鳴っているあのチャイムのメロディーを。

ピアニカといえば、まがりかどには“下北沢”という名曲がある。
あの曲も、ゆきみ(当時はドラムスもギターも弾かず、キーボード担当)がピアニカを吹いた。

その“下北沢”を演奏する際には、確か毎回「ライブハウスに通うあなたと私たちの歌」みたいな曲紹介があったはずだ。
そこでライブハウスはどんな空間として描かれていたか。
いや、具体的な描写などはほとんどなかったのだが。
まがりかどの世界においてライブハウスとは、学校からも家庭からも離れた、放課後や休日のサンクチュアリであり、そこで過ごす時間がやがて失われてしまうことも判っていて、だからこそ大切な場所、誰かに(あなたに)会える場所、であった。

そうした、バンドの精神性を刻み込んだ代表曲に、印象的に使用されていたのがピアニカだった。
そして今回、ピアニカが使われたのは、こんな歌だった。
以下、CD『I Don't Believe In The Future』からの聴き取りで引用する。


「文化祭も 体育祭も 水泳の授業も廃止さ
だから学校においでよ
ダンス部も サッカー部も 軽音楽部も廃部さ
だから学校においでよ

君の不安や退屈を 僕が殺してあげるよ
君の悲しみや憂鬱を 僕が殺してあげるよ

お母さんや お父さんも もう怒っちゃいないよ
だから帰っておいでよ
先生や 友達も もう怒っちゃいないよ
だから帰っておいでよ

君の不安や退屈を 僕が殺してあげるよ
君の悲しみや憂鬱を 僕が殺してあげるよ」


ここに来て、以前はあらかじめスルーしてきた(ように見えた)学校や家庭とまともに向き合った上での言葉が出て来たのだ。
むきだしの本質をつかみ取って、手作り感満載の音に乗せること。
それは、まがりかどのその先、いわばコーナーの向こう側に鳴っていたはずの歌ではないのか。

しかも、この歌のタイトルは何と“工藤姉妹のテーマ”なのである。
彼女たちは新たな戦場に立った。
戦場という言葉は決して大袈裟ではない。
これは不安や退屈、悲しみや憂鬱を殺戮せんとする双子のテーマなのだから。


オケを使用した曲は、双子の新しい魅力を開花させており、ラップを含め《確かに新しいグループだ》と感じさせるだけの説得力はあった。
一方、ドラムスとギターによる、ふたりバンド編成はというと、歌も演奏も技術的な面では下手としか言いようのないものだが、それは同時に、このように鳴らされなければ決して届かなかったであろう切実さを体現していた。
こうした表現を何と呼ぶか、我々は知っている。
「パンク」である。

昔、パンクロックが好きだ、優しいからと歌ったバンドがいた。
パジャマ文庫こと工藤姉妹は、彼らの末裔なのだと感じる。
ぼくの目に映る2016年の退屈なロックシーンも、きっと彼女たちが殺してしまうだろう。

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2016年3月2日、赤坂BLITZ。
生ハムと焼うどん ワンマンライブ二品目【〜生と死〜】。


生ハムと焼うどんはこうして解散した・・・というストーリーの映像が、最初に流れた。
世界中を席巻し天狗になった挙げ句、スキャンダルにまみれ、解散を発表して消えた、という生うどんらしからぬステレオタイプな話だが、別の角度から見ると、これほど生うどんらしい顛末もないようにも思えてくるから面白い。
で、解散後の二人はホームレスとなって新宿で路上生活しているところを発見され、赤坂に来て欲しかったら(手にしたアサイーの紙パックをカメラに向け)アサイーと言え、ちゃんと見て、言え、とごねて繰り返す。
そして「SAY!SEE!SAY!SEE!生と死!」とライブのタイトルに強引に結び付いたところで映像が終了。
同時に東と西井がステージ上に登場し、ライブがスタートした。

そこからはお馴染みの生うどんワールドである。
歌とコント風の寸劇を絶妙に織り交ぜた、ジェットコースター・ライブ。
仮に普段の対バンをテレビシリーズだとしたら、今回は劇場版という感じだ。
構成がヴァージョンアップした分、セットもしっかり作ってある。

とんでもない新曲もあったし、衣装替えもあった。
だが、いったい誰があのような《衣装替え》を想像しただろうか。
茶色い全身タイツに、とぐろを巻いた黄色い帽子。
完全に小学生レベルの下ネタだが、生うどんの二人がそれをやると、くだらなさが一周まわってアリになってしまう。

その「アリ」の根拠のひとつは東理紗による楽曲(詞・曲)である。
ポップなメロディーと判りやすい言葉を使いながら、生うどん以外にはない世界を生み出している。
特に歌詞の《他にない感じ》は新しい曲ほど鋭さを増して、遠慮なくなっているように思う。
にもかかわらず、ちゃんとポピュラリティーのある仕上がり。

そうしたバランス感覚は生うどん全体に行き渡っているし、身体表現も含めて、観客が見事だと感じるポイントをしっかり突いている。
破綻がないとかではなく、トゥー・マッチなところも込みでバランスが良いのだ。
生うどんの魅力のいくらかは、そうした印象が作り出していると思う。


 ***


「生うどん」こと「生ハムと焼うどん」は、西井万理那(生ハム担当)と東理紗(焼うどん担当)による二人組のセルフプロデュース女子高生アイドル。
最初に噂を聴いたのは2015年の春で、面白いよ、というものだった。
あんなに美形の二人なのに、可愛いよ、という声は聴かなかった。
実際に観たのは5月2日。
少女閣下のインターナショナルが主催した阿佐ヶ谷ロフトAのイベントに出演していたのを目撃した。
その時は物販へは行かなかったのだが、その後、別の現場で「食いしん坊ネーム」を授かった(物販へ行くと、ヲタクにあだ名を付けてくれる。ちなみに生うどんのヲタクの呼称が「食いしん坊」)。

8月10日売りの『MARQUEE Vol.110』では、ラッキーにも紹介記事を書かせてもらったのだが、良いタイミングだった。
夏を境に生うどんの勢いは増してゆき、10月25日の1stワンマンでは、キャパ300人の新宿MARZをソールドアウトにした。

とはいえ、この短期間で次は1000人キャパというのは、けっこう直前まで、食いしん坊を含む多くの人が半信半疑だったのではないか。
けれど当初掲げていた1000人はクリアし、キャパ1200人の赤坂BLITZは満杯になった。
安易に奇跡とか呼びたくはないが、最新の伝説を作り上げたのは間違いない。

こういうことがあると、みんな考えてしまうのである。
頭が分析魔や評論家のようになって、自分なりに納得したくなる。
何故、成功したのか。
既に生うどんに関心を持つ人々によって様々な理由が語られているし、それぞれに当たっていたりするのだろう。
成功要因としては、それらのどれかではなく、どれもが正しいのかもしれない。

ただ、生うどんの本質的な凄さは「JKなのに」とか「セルフプロデュースで」といったパーツ的な部分ではないような気がして、ちょっともどかしい思いがある。

初めて観た時から、観客はこう感じたのではないか。
《あっ、これは面白いし、このまま出るとこに出たら売れるわ》と。
「このまま」すなわち《ここが良いね!》ではなく《総合的にその世界が面白い》。
生うどんとの出会いの衝撃は、恐らく多くの人にとって、そのトータリティーにあったのではないかと考えている。

セルフプロデュースの女子高生ユニットが赤坂BLITZをフルハウスにする、それは偉大な達成であり、そこまでの努力や行動力等には素直にリスペクトしかない。
でも、ファンは《いずれこうなる》と思っていたはずだ。
そういう才能だと。

だからポイントは、速度だろう。
まず、300人キャパの1stワンマンの発表からして、ちょっと早いのでは、と思わせるタイミングだった。
その成功を受けて、いきなり次が1000人キャパで、しかも4ヶ月後。
才能は信じていても、この展開は早過ぎるのではないか。

けれど結果的には、決して早くなかった。
クラウドファンディングに至っては、100万で達成のところが300万近くまで行った。

この《才能と、その広まり方》は、彼女たちが後ろ盾のない女子高生だからこそ衝撃的だという点も、当然後押ししているだろう。
メジャーのレコード会社とも、大手事務所とも絡んでいない、完全にDIYな活動としての常識には、まるで収まっていない。
その上、卒業後もJK(=常識を覆す)だと宣言したチャレンジャーっぷりは本当に頼もしい。

単に才能があるというだけでなく、才能の運用における《アイデアと速度》を兼ね備えた在り方。
「生うどんの本質的な凄さ」は、そこにあるのではないだろうか。

過去に似たようなケースがなかったかと考えると、案外、ザ・フォーク・クルセダーズ辺りが近いような気もする。
主に《完全にインディペンデントなところから頭角をあらわし、シーンに衝撃を与えた》という点で(東・西井を加藤和彦・北山修と比較しても面白いかもしれないが、そこまでやるとこじつけかもしれない)。
ただ、フォークルと生うどんでは、最初の《成功への意識》が違う。
フォークルはもっと、無意識の部分が大きかった。
逆に考えると(比喩的に言うのだが)、意識的に“帰って来たヨッパライ”を作ってヒットさせようとしているのが生うどんということになるのかもしれない。

もちろんヒットのためには、市場にニーズがなければならない。
そして実に今、それはあるのである。
アイドル・ブームはもはやブームとは呼べない地点にまで到達し、成熟しつつ更に拡大している。


 ***


何故、アイドルは《歌って踊る》というスタイルばかりなのか。
存在のすべてが表現になりうる、それがアイドルだと、ぼくは考えている。
しかし、そうであるなら《歌と踊り》に固執しなくてもいいのではないか。

乃木坂46の舞台『16人のプリンシパル』を取材した頃から、そうした思いが裏テーマのようにして頭の片隅にあった。
それはその後も折に触れて浮かんでくる。

そこで生うどんである。
彼女たちに関しては、セルフプロデュースゆえに、その裏方的な部分にまで《アイドル活動》を感じることができる。
その点で近いところにいるアイドルは、例えば里咲りさ(少女閣下のインターナショナル)が挙げられる。
グループの一員であり、同時に運営であり、ソロ活動もしており、フローエンタテイメントの社長でもある。

生うどんの活動が拡大してゆく時に、例えば、事務所を設立する必要に迫られたりもするかもしれない(何しろ次のワンマンは3000人キャパのホールが決定しているのだ)。
どこまでもセルフでやるなら、それすらもアイドル活動になりうる。
それは《アイドルの在り方》だけでなく《アイドルの魅力》を拡張してゆくことでもある。

いずれにせよ新しいアイドルの形は生うどんを筆頭に作り出されてゆくだろう。
この赤坂BLITZワンマンの冒頭で予言されていたように。
思い出してみよう。
ホームレスになった生うどんの二人は、1000人のファンの要望で現場に連れ戻されたのである。
つまり、ホームレス状態でただ生きてるだけでも、アイドル。
そうなると、もはやどんな未来でもアリだし、生うどんには勝利しかないのである。

なんて強引な論理だ。
チャリーン。

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そんな訳で、1年ぶりです。

毎年、《年末ではなく1年が完全に終わってから選ぶ年間ベスト》として考えているもので、今年も何だかんだでもう2月になってしまいましたが。
2015年は明らかな傾向があったなと、こうして並べてみて判りました。
では、いってみましょう。

※なお【ミニアルバム/EP】【シングル】の中には、ライブ会場限定販売商品やCD-R作品も含まれます。
 ご購入等に関する詳細は、各アーティストの公式サイト等でご確認ください。



【アルバム ベスト10】

1.佐野元春&THE COYOTE BAND『BLOOD MOON』
2.金子麻友美『はじまるマジカル』
3.パスピエ『娑婆ラバ』
4.カネコアヤノ『恋する惑星』
5.POLTA『SAD COMMUNICATION』
6.矢舟テツロー『ロマンチスト宣言』
7.神山水樹『ノラネコとナイトヘロン』
8.遊佐春菜『Spring Has Sprung』
9.さよならポニーテール『円盤ゆ〜とぴあ』
10.DAOKO『DAOKO』

次.乃木坂46『透明な色』



【ミニアルバム/EP ベスト10】

1.ふぇのたす『PS 2015』
2.BELLRING少女ハート『13 WEEKS LATER EP』
3.タグチハナ『Orb』
4.ハネダアカリ『Q & A』
5.ホノベミナミ『あたまのたいそう』
6.メランコリック写楽『みんなに見られてる』
7.クチナシ『リニューアル』
8.少女閣下のインターナショナル『パルプ・プログラム』
9.まがりかど『18』
10.テンテンコ『テンテンコ sings ハルメンズ』



【シングル ベスト10】

1.テンテンコ『Good bye,Good girl.』
2.タグチハナ『The sound of swells』
3.WHY@DOLL『曖昧MOON』
4.中村千尋『同じ月』※ワンマン会場配布限定盤
5.篠原ゆり『だから言ったでしょ変えられるって』
6.ハコイリ▽ムスメ『微笑みと春のワンピース』
7.サトウトモミ『わたしのタッチが効かないの』
8.じゅじゅ『idoll』
9.ふぇのたす『いい感じ!〜どれにしようかな〜』
10.清 竜人25『Mr.PLAYBOY...▽』

※表記の「▽」はハートマーク(ナタリー風に。笑)


【企画/リイシュー(順不同)】

●小島麻由美『セシルの季節 1995‐1999』
●小島麻由美『With Boom Pam』
●小島麻由美『Cover Songs』
●シュガー・ベイブ『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』
●大滝詠一『NIAGARA MOON 40th Anniversary』
●山田真未×猫田ねたこ×ハネダアカリ『田』



【ライブ ベスト10(日付順)】

●2/28・目黒鹿鳴館/BELLRING少女ハート、テンテンコ、ANNA☆S
●3/29・世田谷文学館/小沢健二
●4/5・新宿JAM/タグチハナ
●7/21・下北沢GARDEN/小島麻由美
●9/19・新代田FEVER/ふぇのたす
●9/27・新宿紅布/まがりかど、他
●10/3・黄金町視聴室2/金子麻友美、ホノベミナミ、ハネダアカリ、遊佐春菜
●10/10・渋谷CLUB QUATTRO/中村千尋
●11/1・渋谷eggman/少女閣下のインターナショナル
●12/22・日本武道館/パスピエ



 ***



冒頭に書いた「明らかな傾向」というのは、つまり《シンガーソングライターの逆襲》と感じられるほどの豊作ぶりです。
アイドルポップスが萎んだ訳ではないと思いますが、全体的な底上げがある一方で、飛び抜けたものが減った印象はあります。
拡大再生産されていくパターン化された作品群より、どこから出て来たんだと思わせる無名の才能の方が面白いのは当然です。

例えば、2015年に初めて知ったアーティストで、SSWではホノベミナミ、バンドではメランコリック写楽が、特筆すべき収穫でした。
以前から知っていたアーティストでも、金子麻友美、ハネダアカリは特に飛び抜けた作品を残しました。
ハネダアカリ参加の、名前に田の付くSSW3名によるスプリット・アルバム『田』も素晴らしく、良い意味でインディーズらしい試みで、雰囲気も楽しいです。
また、タグチハナ、カネコアヤノには、新しいポップの形を作っていくであろう希望を強く感じます。
この辺のアーティストは、ことごとくライブが素晴らしいので、とにかく必見・必聴でお願いしたいです。


アイドルでは、ベルハーことBELLRING少女ハートがもはや孤高の存在。
踊る断トツ、歌うぶっちぎり。
そんな感じです(何しろ最近まで「東京最強アイドル」を自称してましたし)。
発表されたばかりのサードアルバムも2016年の暫定1位です。


ゆり丸こと篠原ゆりのソロ活動スタートも注目のニュースでした。
楽曲も彼女のキャラクターに合った良曲揃い。
新曲発表/CD発売の展開も素早くて、まだ活動再開から8ヶ月ですが、セルフ・プロデュースで真っすぐ走る清々しさを是非チェックしてほしいですね。


アルバム1位は佐野元春。
この数年ずっと充実したアルバムを出し続けていて、幾度目かの黄金期を迎えています。
なので「佐野元春、昔聴いてたなあ」って方は是非チェックしてほしいですね。
昔を知らなくても、今のポップ音楽として迷わず1位に推せる、ずしりと中身の詰まった、それでいて軽やかで、硬質な音。
初回盤に付いてきた自筆メモの中にあった、
「すべては一瞬/永遠など不潔だ」
というフレーズが彼の《更新され続ける変わらなさ》を端的に表していると思います。


 ***


ある意味では2015年は、ふぇのたすの年でした。
5月にドラマーのミキヒコくんが亡くなり、メジャーデビューしたばかりだったグループは、必然的な休止と方向転換を迫られ、結果的には解散を選択しました。

ふぇのたすに関しては、仕事以前にまず個人的な交流があったので、なかなか突き放して書くことが難しいです。
いや、書くだけなら、それは(比較的)簡単です。
仕事ならいくらでも書けます。
でも、このブログは仕事ではないので。

ある時期、ふぇのたすのライブの後、流れでメンバーと食事に行くことがよくありました。
そんな時、機材車の運転手でもあったミキヒコくんは、メンバーを送った後で、帰り道ということで、ついでにぼくも送ってくれたものでした。
ふたりで何を話していたのかというと、ほとんど音楽のことでした。
女の子の話も他の流行りものの話もゼロ。
音楽と、ふぇのたすの未来の話だけを、ひたすら話し続けていたのでした。

ひとつ断っておくと、ミキヒコくんの急逝とふぇのたすの解散は、このランキングには影響していません。
もちろん、ふぇのたすのリリースが途絶えたことでランクインしたアーティストはいるかもしれませんが(スティーヴィー・ワンダーがリリースしなかった年にポール・サイモンがグラミー賞を受賞したように)。

みこちゃんもヤマモトショウくんも、それぞれに新しい活動を始めているので、2016年の動きを楽しみにしています。

ただ個人的に、ミキヒコくんがもういないということが、まだうまく飲み込めないところはあります。
ぼくたちは本当に、未来のことしか話していなかったのです。

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そんな訳で、2014年のベストです。
あまり注釈は付けずにシンプルにしました。
時刻表や統計を読むような感じで見てもらえたらと思います。

なお、タイトルやグループ名の表記にハートマークがある場合は、省いたりナカグロにしたりしていますのでご了承ください。

シングルと、ミニアルバム/EPの区別については、2〜3曲までのボリューム(カラオケやリミックス等を除く)はシングル、4曲以上をミニアルバムないしはEPとしました。
ミニアルバムと呼べるボリューム的な上限は7曲くらいではないでしょうか。
普通の尺(4〜5分)の曲であれば、8曲あればフルアルバムと呼んでも差し支えないと考えます(アナログLP時代後期を踏まえて)。
まあ、そこはあまり厳密さを求めても仕方ないので、ケースバイケースで、だいたいでいきましょう。


 ***


【アルバム ベスト10】

1.BELLRING少女ハート『UNDO THE UNION』
2.大森靖子『洗脳』
3きのこ帝国『フェイクワールドワンダーランド』
4.ゆるめるモ!『Unforgettable Final Odyssey』
5.Maika Leboutet『100(momo)』
6.矢野顕子『飛ばしていくよ』
7.竹内まりや『TRAD』
8.水曜日のカンパネラ『シネマジャック』
9.宇宙まお『ロックンロール・ファンタジー』
10.みみめめMIMI『迷宮センチメンタル』



【シングル ベスト10】

1.Escalator or Elevator『Entrance EP』
2.まがりかど『まがりかど、まがったら』
3.つりビット『踊ろよ、フィッシュ』
4.AKB48『ラブラドール・レトリバー』
5.寺嶋由芙『#ゆーふらいと』
6.流星群少女『閃光ライダー』
7.でんぱ組.inc『サクラあっぱれーしょん[夢眠ねむ盤]』
8.清 竜人25『Will You Marry Me?』
9.WHY@DOLL『Magic Motion No.5』
10.プラニメ『Plastic 2 Mercy』



【ミニアルバム/EP ベスト10】

1.AZUMA HITOMI『CHIRALITY』
2.タグチハナ『夜へ』
3.ゆるめるモ!×箱庭の室内楽『箱めるモ!』
4.ふぇのたす『胸キュン'14』
5.なの小夕子『天国建設中』
6.あまえん『あまえんの喜び』
7.沖ちづる『はなれてごらん』
8.しずくだうみ『泳げない街』
9.ハラフロムヘル『ファウスト』
10.しんまち七色ばんど『チャイニーシューズ』



【2014年の10曲】
(アルバム曲、カップリング曲、他/順不同)

●AZUMA HITOMI“食わずぎらい”
●ゆるめるモ!×箱庭の室内楽“さよならばかちゃん”
●つりビット“ラムネ色のスケッチ”
●BELLRING少女ハート“Starlight Sorrow”
●つばさFly“FLY AGAIN”
●TAKENOKO▲“つらつらバイバイ”
●BiS“プライマル。”
●テンテンコ“Good bye,Good Girl.”
●0.8秒と衝撃。“永遠の太陽。”
●3776“序曲”



【企画/リイシュー】

●大滝詠一『Best Always』
●大滝詠一『EACH TIME』※
●山下達郎『Big Wave』※
●竹内まりや『VARIETY』※
●杉 真理『MISTONE -30th Anniversary Deluxe Edition-』※
●佐野元春『VISITORS DELUXE EDITION』※
●雪村いづみ『スーパー・シック 〜雪村いづみオールタイム・ベストアルバム』

※30周年記念盤



【ベスト・ニューカマー10】
(上記のランキングに入っていないアーティストから/順不同)

●ハコイリ・ムスメ
●じゅじゅ
●TAKENOKO
●末広アンテナ
●少女閣下のインターナショナル
●ぱいぱいでか美
●PARTY ARISE
●Niimo
●超大陸パンゲア
●東京パフォーマンスドール



【ライブ ベスト10】
(日付順)

●3/4@千葉LOOK:Nippon-Paper-Parking、まがりかど、ハラフロムヘル、他
●3/30@新宿MARZ:BELLRING少女ハート、他
●5/6@日本武道館:でんぱ組.inc
●5/23@新宿MARZ:TAKENOKO▲
●6/8@渋谷CLUB QUATTRO:BELLRING少女ハート
●7/8@横浜アリーナ:BiS
●8/3@お台場『TOKYO IDOL FESTIVAL 2014』:BELLRING少女ハート、他
●8/9@恵比寿リキッドルーム:ゆるめるモ!
●9/11@代官山晴れたら空に豆まいて:Escalator or Elevator、他
●12/15@渋谷gee-ge.:BELLRING少女ハート、まがりかど、タグチハナ、miami、なの小夕子



だいたいこんな感じですかね。
ひとつひとつについてコメントしていったら結構大変なことになりそうです(文章の量が)。

あと、順位は日によって変わったりするので、あまり気にしなくても良いかもしれません。
まあベスト3くらいまでは動かないと思いますが。
名前を挙げているのが大事だと受け取ってもらえたら、って感じですね。
よろしくどうぞ。


新しいイベントのお知らせです。


 ***


『TOKYO SANCTUARY vol.1』

12/15(月)@渋谷gee-ge.
18:30開場 / 19:00開演
前売¥2300 / 当日¥2500(+1D)

【出演】

・BELLRING少女ハート
・まがりかど
・miami
・タグチハナ


***


渋谷gee-ge.では、これまで『グリニッヂ・ファンクラブ』というイベントを不定期で11回開催してきましたが、それは終了ということにして、全く新しいコンセプトでスタートします。
その新コンセプトとは何か、ちょっと書いてみます(大したことではないので、飛ばしても問題ありません)。

これまで、ぼくは様々なイベントを開催してきました。
最初が『音街ピクニック』で、こちらは会場を公園通りクラシックス→池ノ上ruina→南青山Lunarと移しつつ、現在も継続中(次回はvol.41、11/30です)。
他に『歌の自由研究』、『440で222』、『CLOSER NIGHT』、『グリニッヂ・ファンクラブ』、『百万人の音楽変格活用』等々、改めて書いてみると結構ありますね(ごちゃごちゃするので書いてないものもあります)。

けれど実は、そのほとんどすべてが自発的な動機によるものではありませんでした。
別にぼくはもともと《イベントをやりたい人》ではなかった訳です。
最初は「やりませんか」と誘われて、ぽつぽつ開催していると、今度は「やって下さいよ」とオファーが来たり。
そのうちに、必要に迫られて、という案件もありました。
「必要に迫られて」イベントを開催、というのは判りにくいかもしれませんが、これは自分のレーベルからコンピレーションCDをリリースした際に、リリイベをたくさん組まなければならなかった、ということです。
あと、企画は別の人(orお店)で、一部もしくは全部のブッキングだけ頼まれたことも何度か(全部のブッキングをしたらそのお店の企画と呼べないのではないか、と思いますが、まあ、この辺の話は今回はおいておくとして)。

内容的にも《必要》というのはずっとテーマでした。
必要だと思われることをやる。
才能があって、でもまだ無名で、もっとライブをやった方がいいなと感じた人に声をかける、というのが基本でした。
例えば、ライブやりたいけどまだ集客力が追いつかないからノルマがきつい、だからなかなかライブが出来ない、というバンドに出てもらったり(ぼくのイベントではノルマはありません)。

別の例では『グリニッヂ・ファンクラブ vol.4』などは、大森靖子さんから「転校生と一緒に出たい」との申し出があってブッキングして実現したイベントでした。
ちなみに、Nippon-Paper-Parking、北村早樹子、転校生、大森靖子、という4組(2012年12月6日@渋谷gee-ge.)。

判りやすい例を挙げましたが、こういう流れで続いて来た訳です。
逆にいえば、もうぼくが呼ぶ必要はないな、という感じになれば(ワンマンが出来るようになったり、マネージメントが付いたり)、自然に声をかけなくなります。
そこはバランスとケースバイケースなので、明確な線引きはありませんが。

呼びたい人を集めているように見えたかもしれませんが、そんなに単純ではなかった訳です。
で、今回、それをやめて、その《単純》さに振り切っていこう、と考えました。
これは、ぼくの中では180度の転換です。

津田が個人的に呼びたい人、観たい人を集めただけのイベント。
それが『TOKYO SANCTUARY』です。

もちろん、いま書いてきたようなことは、ほとんどのお客さんにとってはどうでもいいことだと思いますので、それこそ単純に、面白そうだと感じた方は遊びに来てほしいです。


 ***


では、出演者の紹介です。
それぞれ公式サイトがあるので、より具体的なことや音源試聴などはそちらでどうぞ。


【タグチハナ】
久々に新しい、本物の才能が出てきたなぁ、という感じで、こういうとき「将来が楽しみ」って言いがちですが、いま既に素晴らしいので、いま観てください。
若いから新しいということではなく、音楽ファンの無意識が探していた歌声、と言ってもいい新鮮さがあります。
そして、深みと余韻に満ちたソングライティング。
自主ミニアルバム『夜へ』を、主にライブ会場で発売中です。


【miami】
かじやあい・コバヤシアイの二人によるユニット。
小林 愛さんは、ゆるめるモ!のほとんどの歌詞を書かれていて、ぼくはそこを入口に知った訳です。
そのゆるめるモ!のリキッドルーム・ワンマンにmiamiがゲスト出演していて、初めてパフォーマンスを観ることが出来まして、面白いなぁ、ということでお誘いしました。
歌とバイオリンとサンプラーによる、ローファイでエレクトロ、なのにファンタスティック、無国籍なのにどこか日本的、SF感と童話感も同居、更には本人たちの双子っぽい佇まいも含めて、ハイパーな楽しさ満載です。


【まがりかど】
まがりかどの成り立ちは、ファンにはよく知られています。
それは、双子の工藤姉妹が、学校ではなくライブハウスで出会った少女たちと共に結成したという、適当なバンド漫画的フィクションを凌駕するリアルな伝説です。
楽器を分担するように歌も4人で分担し、地に足のついた、けれどどこまでも遠くを見据えた音を鳴らすステージは、観客に《未来と出会ってしまった!》という感覚を与えると思います。
自主シングル『まがりかど、まがったら』をライブ会場で販売中。


【BELLRING少女ハート】
言わずと知れたベルハーちゃんですが。
クアトロ・ワンマンを成功させリキッド・ワンマンに向かう今、渋谷gee-ge.でベルハー、ちょっと狭いんじゃないの?と思われるでしょうが、まあ、狭いのは否定出来ないです。
それも含め、ギリギリ感はあって、主催としては今回そこを意識したイベントになります。
多分、恐らく、絶対、同じシチュエーションで次はないので、おまいつの皆さんにはそこを楽しんでいただきたいし、他の出演者目当てで来場された方にも、その空間を満喫してほしいと思います。
何しろライブだし、その場でどうなるかは判らないところもありつつ、作りたい世界、というと大袈裟ですが、イメージがあるので、上手くいったらお慰みです。
ちなみに、ベルハーさんにはロングセットをお願いしております。


 ***


最後にイベント名について、お客さんからしたらわりとどうでもいい話をして終わります。

『TOKYO SANCTUARY』すなわち、東京の聖域、あるいは東京禁猟区。
サンクチュアリという言葉を知ったのは、フォークナーがきっかけで、というと格好良いですが、実際はJ・ガイルズ・バンドです。
良い言葉だなと思って、長年ココロのメモ帳に書き留めていたのですが、初めてベルハーのライブへ行った時に、物販に並んでいて、ふと思い出した訳ですよ。
チェキを花札のように持って、すぐ横をうろうろする仲野珠梨や朝倉みずほ、そして会場の時間切れでチェキの続きを路上で始めたTAKENOKO▲、昼下がりのポカポカ陽気。
性善説に支えられているアイドル現場。
ここが聖域なのだ、と。

で、イベント名を考えていた頃にちょうど、代々木公園が封鎖されるニュースがありまして。
イベント名はもうひとつの候補があったのですが、そういえば代々木公園には奥の方にサンクチュアリがあったな、と瞬間的な連想で、代々木公園→ベルハー→「サンクチュアリ」採用、と決まりました。
(※ベルハーは代々木公園でチェキ会やチケット争奪戦等のイベントを開催してきており、そこからの連想です)

好きな人たちを呼んで作り上げる空間なのだから、ぼくにとっては、それはやっぱり聖域なのです。
そしてイベントとは《場を作る》こと、だとすれば、お客さんにも、その夜のそこにしかない感覚を共有していただけたら成功なのかもしれません。

『TOKYO SANCTUARY』、不定期で続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。

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8月27日、水曜日。
新宿ロフト。

『新宿ロフトの夏休み2014 EXTRA』というイベント。
これに、まがりかどが出演した。

どんなイベントであれ、まがりかどは、いま最も観たいバンドのひとつだ。
彼女たちこそ、新世代だと思う。

まがりかどは、くどうみさき(ギター)、くどうゆきみ(キーボード・他)、あさち(ベース)、せいちゃん(ドラムス)、という4人編成。
ヴォーカルは全員が持ち回りで担当する。
ビートルズと同じですね。


 ***


出演順が最初であることが多い(ように感じます)まがりかどだが、今回もトップバッター。
新しい衣装が出来たそうで、全身真っ白で天使のようなイメージの、てろんとしたお揃いのワンピースでステージに現れた。
頭には全員、ひまわりの王冠を乗せている。
可愛い。

1曲目は初CD『まがりかど、まがったら』にも収録の“知らない星に願いを込めて今をみようとしないあなたたちへ”。
まがりかどの演奏は、決して上手いと言えるものではない。
だが現時点で、それが問題だとは全く思えない説得力と切実さ、そして音楽的な想像力に満ちている。

《バンドミュージックは好きだけど、いまどきの邦楽ロックなんて、どれもこれも同じで聴く気になれない》という人にこそ聴いてほしい。
誰もが最初にバンドを組んでみんなで音を出したときに感じるワクワク感、全能感を、そのままバンドの本質として維持して表現し続けているのが、まがりかどである。

初めてライブを観たとき、ぼくが連想したのは、デビュー直後のオアシスと、デビュー直後のスーパーカーだった。
音楽的には全然違うのに、その印象は未だに変わらない。
ここで歴史は変わるのだ、という明るい希望と確信に満ちた感覚に溢れている。
まがりかどこそが新しいロックンロール・スターであり、いまがスリーアウトチェンジの瞬間なのだ。

くどうみさきが間奏でステージ中央へ出てきてギターをかき鳴らす。
そのギターの音色はコーラス(エフェクター)がかかっていて、美しくも曖昧な輪郭を奏でる。
歪みや速さといった安直なロックっぽさは、まがりかどの音楽には見当たらない。
シャウトもない。
レパートリーは、ポップで親しみやすいソングライティングが基調となっている。
にもかかわらず、ロックとしか呼びようのない音。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやR.E.M.がそうだったように。

「近くて遠いあなたの/光は輝きつづけるよ」というフレーズの「あなた」の箇所で、双子のくどう姉妹が客席を指差す。
その指で心を撃ち抜かれた気分になる。
あまりにも平易で、他に解釈のしようがなく、それでいて十分な深みと余韻を持った言葉で作られている、彼女たちの歌。
まがりかどと時代を共有している幸福を感じる。

前日(8/26)に19歳になったばかりのくどう姉妹は、自分たちにとって年を取ることはまだ大人になっていくこと、と語り、17歳についての曲と18歳についての曲を続けて演奏した。
また、新宿ロフトがいちばん好きなライブハウスだと言って、ロフトに捧げる曲を演奏した。
まがりかどはメンバーが高校生だったときに、学校ではなくライブハウスで出会った少女たちによって結成されたバンドである。
それじたいが大事な、バンドを特別な存在にしている要素と言っていいだろう。

ラストはCDにも収録されている名曲“下北沢”。
時の流れは止まらないし、今は今しかないし、全ては変わってゆき、思い出だけが残る。
そんな普遍的な人生の真実が、十代の言葉で刻みつけられた歌だ。
この曲は、たぶん大人のほうがグッとくるのではないだろうか。
実際、これですっかりまいってしまった大人たちが都内のライブハウス界隈にはたくさんいる。
循環コードで綴られる景色は、その音楽的構造からしていまどきのJ-POPではなく、どうしようもなくロックであり、一方で、くどうゆきみが奏でるピアニカはペーソスという言葉を思い出させる。
まるで2010年代の東京に転生した“Knockin' On Heaven's Door”だ。


《バンドはしばらくいいよ、アイドルのほうが面白いし》。
それは大筋で同意するし、その状況は当分変わらないだろう。
というか、むしろ加速するだろう。

でも、日本のロックは大丈夫。
少なくともライブシーンには、大森靖子&THE ピンクトカレフがいる。
0.8秒と衝撃。も動き出した。
ニペパことNippon-Paper-Parkingも復活したようだ。
ふぇのたすもいるし、ハラフロムヘルもいる。
そして、まがりかどがいる。

日本のロックの未来はここにある。


 ***


写真はライブ終了後のまがりかど。
左から、せいちゃん、あさち、くどうみさき、くどうゆきみ。
これは、まがりかどのポーズらしいです。


いつもはやってませんが、気まぐれで、上半期ベストソング。
ふと思い立ってリストアップしてみたら止まらなくなったので、10曲に絞ってツイッターに上げたものです。
いちおうこちらにまとめておこうかと。

シングル・アルバム問わず、曲単位で純粋に「これは!」という選曲。
順不同です。


【上半期ベスト10曲】

●食わずぎらい/AZUMA HITOMI
●c.a.n.d.y./BELLRING少女ハート
●さよならばかちゃん/ゆるめるモ!×箱庭の室内楽
●サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc
●知らない星に願いを込めて今をみようとしないあなたたちへ/まがりかど
●#ゆーふらいと/寺嶋由芙
●嘘つきなアネラ/Especia
●ミツコ/水曜日のカンパネラ
●チーズケーキコンプリーション/ふぇのたす
●イタダキ★アイドル/TAKENOKO▲


この中で最もCDの入手が難しいのは、まがりかどだと思います。
ライブ会場で販売しているので、ぜひライブへどうぞ。
CDは『まがりかど、まがったら』というタイトルで、2曲入り300円。
カップリングの“下北沢”もまた名曲です。

他の9曲は、タワーレコード辺りで普通に置いてるはずです。
ネットで試聴出来るものもあると思うので、いろいろチェックしてみてもらえたら嬉しいです。

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そんな訳で、例年よりかなり(!)遅くなりましたが、2013年のベストです。
何とか上半期中にと。

これから挙げるリストじたいは、ほぼ昨年末には出来ていました。
では何故、こんなに遅れたかというと、大晦日のニュースがいまだに尾を引いていまして…。
今年の更新の少なさは、要するにそれが原因です。
そこで、いろいろ区切りの意味も込めて、この記事の最後に新しいリストを付け加えることにしました。
これで更新の頻度が上がるかどうかは判りませんが。

では、いってみましょう。


 *******


まずはアルバム。
今回は思い切って、邦楽のみで選びました。
で、例年だと順位はつけずに、選んだ10枚をリリース順に並べる、という形ですが。
2013年は敢えて順位をつけることにしました。
それは特に1位の作品について《これが1位だ》と明確に示したかったからです。
極端にいえば、2位〜5位はすべて2位、6位〜10位はすべて3位、ということにしてもいいくらいだと思っています。
が、考えに考えて、いちおうこの順位に落ち着きました。


【アルバム・ベスト10】

1.BELLRING少女ハート『BedHead』
2.佐野元春 & THE COYOTE BAND『Zooey』
3.AZUMA HITOMI『フォトン』
3.青葉市子『0』
5.大森靖子『絶対少女』
6.パスピエ『演出家出演』
7.でんぱ組.inc『WORLD WIDE DEMPA』
8.さよならポニーテール『青春ファンタジア』
9.禁断の多数決『アラビアの禁断の多数決』
10.ハナエ『十戒クイズ』


1位は、とにかく圧倒的に破格な作品。
今作については映画『BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー』のパンフレットに作品論を寄稿しているので、機会があれば是非ご覧ください。

もしベルハーがいなければ、これが1位で決まりだと思ったのが佐野元春。
一般的にはベテランだろうけれど、つねに全力で最前線にいる意識が感じられる作品。
アナログ盤ならB面1曲目にあたる大事な場所に、本人にとって決定的なキーワードである“ビートニクス”というタイトルの曲があり、それと双璧をなす“ポーラスタア”というロックの名曲があり、静かに革命を歌う大曲“詩人の恋”があり、全編充実しています。
大滝詠一が亡くなったとき、佐野元春は彼を北極星(ポーラスタア)になぞらえて追悼したのでした。

3位については同列なのでリリース順に並べました。
それにしても、AZUMA HITOMIと青葉市子というのは前々から対になる存在だと思ってきた訳ですが。
ここへきて青葉市子は坂本龍一と、AZUMA HITOMIは矢野顕子と、それぞれコラボレーションしているというのは相当に興味深いです。
ポップの無意識がそうさせている、とすら感じます。

ちなみに15位まではこんな感じ。
これも全部11位でもいいくらいですが。


11.0.8秒と衝撃。『NEW GERMAN WAVE 4』
12.花澤香菜『claire』
13.スピッツ『小さな生き物』
14.赤い公園『公園デビュー』
15.住所不定無職『Gold Future Basic,』


 *******


2013年はシングル及びEP/ミニアルバムが、いつになく重要な役割を果たしたと思います。
音楽シーンで何が起きているか捉えるには、アルバムだけ並べてもダメだし、シングル曲(タイトル曲)だけ並べてもダメ、という状況は、だいぶ以前からそうなっていますが、ますます加速する一方で。
要するに《これだけ押さえとけば判る》という指針がないところに、どんどん突入してますね。
というのはCD時代の黄昏とリンクした状況だと思いますが、それはとりあえずおいておくとして。
シングルとEP/ミニアルバム、それぞれのベスト10です。


【シングル・ベスト10】

1.でんぱ組.inc『W.W.D』
2.BELLRING少女ハート『Spacetime EP』
3.BiS『DiE』
4.みみめめMIMI『センチメンタルラブ』
5.天野春子『潮騒のメモリー』
6.4-D mode1『WHEEL』
7.平賀さち枝『ギフト』
8.赤い公園『今更』
9.宇宙まお『つま先』
10.Minako『Trilogic』


【EP/ミニアルバム・ベスト10】

1.きのこ帝国『ロンググッドバイ』
2.nanaco sato+camera=stylo『old angel』
3.樋口 舞と天井桟敷アンサンブル『天井』
4.ふぇのたす『2013ねん、なつ』
5.いずこねこ『last summer EP』
6.ゆるめるモ!『New Escape Underground!』
7.印象派『Nietzsche』
8.水曜日のカンパネラ『羅生門』
9.ふくろうず『テレフォン No.1』
10.DJみそしるとMCごはん『Mother's Food』


いろいろ語りだしたら大変というか、キリがなさそうですね。
あと手売りCDなどは、入手がちょっと難しいものもあるかも知れません。


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どうしても挙げておきたい、重要な企画物3アイテム。


【企画・ベスト3】

1.佐野元春『No Damage デラックス・エディション』
2.V.A.『JAPAN IDOL FILE』
3.V.A.『ホタヒカ‐まだ帰りたくない、蛍の光‐』


1、2はとにかく素晴らしいです。
『ホタヒカ』だって、2013年にこれが出たことの意味/背景を考えていけば、重要性が見えてくるし、音楽的にも充実しています。


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【ミュージックビデオ・ベスト5】

1.BELLRING少女ハート『サーカス&恋愛相談』(田中紘治)
2.さよならポニーテール『青春ファンタジア』(土屋亮一)
3.乃木坂46『ガールズルール』(柳沢 翔)
4.でんぱ組.inc『W.W.D供戞別沢 翔)
5.AKB48『恋するフォーチュンクッキー』(関根光才)


括弧内は監督です。
これらのMVはすべてYouTubeで観られるので、未見の方は是非。


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【必聴のアイドルソング12・順不同】

・でんぱ組.inc“でんでんぱっしょん”
・Negicco“アイドルばかり聴かないで”
・せのしすたぁ“アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!”
・BELLRING少女ハート“ライスとチューニング”
・BELLRING少女ハート“WIDE MIND”
・TAKENOKO▲“サマーデイズ”
・2&“ネガポジmonster”
・みきちゅ“I☆SSW”
・ライムベリー“Supermcztokyo”
・エレクトリックリボン“星屑ハイランド”
・nanoCUNE“嘘つきライアン”
・lyrical school“リボンをきゅっと”


「必聴」というのは、2013年のアイドルシーンを考えるとき、ベーシックな部分で共有したい楽曲、ということですね。
あと、シングルやミニアルバムのベスト10からもれた重要曲、ベスト10に入ったアルバム収録曲だけどあえて単体で並べたい曲、など。
とりあえず、ある程度突っ込んだ話をするなら、この辺りは一通り知ってる人と話したいと思う楽曲群ではあります。
ここは何となく1ダースで。


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【ライブ・ベスト15(日付順)】

・1/20 でんぱ組.inc @Zepp Tokyo
・2/15 『440で222』 @下北沢440
・3/16 『Happiness!!-COMPLETE the IDOL- VOL.12』 @渋谷スターラウンジ
・4/14 BELLRING少女ハート @渋谷WWW
・4/27 0.8秒と衝撃。 @赤坂BLITZ
・5/13 大森靖子 @渋谷CLUB QUATTRO
・7/27 『Tokyo Idol Festival 2013』 @Zepp Tokyo、他
・9/27 転校生 @渋谷O-nest
・10/12 『CLOSER NIGHT in 京都』 @STUDIO 246
・11/4 いずこねこ @東京キネマ倶楽部
・11/10 『TOKYO BOOTLEG -7th anniversary party-』 @新木場STUDIO COAST
・11/16 佐野元春 @Zepp Diver City
・12/12 禁断の多数決 @渋谷WWW
・12/15 『せーのせーで生誕ライブ!TAKENOKO▲なつき・ゆり合同生誕ライブ』 @新宿MARZ
・12/24 ふぇのたす @TSUTAYA O-nest


選ぶとなると、どうしてもワンマンが多くなりがちですが。
もちろん対バンで良いアクトもたくさんありました。

2/15と10/12は手前味噌ですが自分の企画。
前者は、PAJAN、タテジマヨーコ、やくもみこ、大森靖子&THE ピンクトカレフ(ピントカ50分ステージ)。
後者は金子麻友美、フラワーチルドレンとTAKENOKO▲、つばさFlyというシンガーソングライターとアイドルの共演でした。

3/16は、ベルハー、TAKENOKO▲、ゆるめるモ!、メチャハイを初めて観たイベント(このあと国技館へ移動したんでした)。

11/10は、BiSの最後の新メンバーお披露目ライブだったり、他にもベルハー、大森靖子、きのこ帝国、Wienners、daoko、TAKENOKO▲、などなど個人的に嬉しいメンツ目白押し。
とはいえ、この日のベストアクトは断然、みきちゅでした。

12/15は、TAKENOKO▲の合同生誕ライブ。
双子という訳ではなく、一週間違いということで、この企画に(なつき12/7、ゆり12/14)。
TAKENOKO▲のライブはどれも素晴らしかったし、ここに挙げた以外では、5/26新木場STUDIO COASTの“イタダキ★アイドル”初披露も忘れがたいです。


 *******


これは何というか、真面目な冗談です。


【ベストアイドル(順不同)】

・ベスト脱法ロリ:テンテンコ
・ベストロックスター:仲野珠梨
・ベストイメチェン:美月友華
・ベストブロガー:宇佐美萌
・ベストニューカマー:カイ
・ベストラッパー:朝倉みずほ
・ベスト移籍:柳沢あやの
・ベストてぃらぴょん:TIRA
・ベストおしゃれさん:涼川菜月
・ベストスマイル:篠原ゆり
・ベストショートカット:あの
・ベスト活動休止:ちー坊
・ベストアジテーター:遠藤 遥
・ベスト歩く放送事故:伊藤麻希

・殿堂入り:夢眠ねむ


 *******


最後にこのリストを。
いまだに信じられない気持ちですが。
大滝詠一さんのご冥福をお祈りします。


【大滝詠一・ベスト15】

1.1969年のドラッグレース
2.Bachelor Girl
3.フィヨルドの少女
4.雨のウェンズデイ
5.恋するカレン
6.魔法の瞳
7.ペパーミント・ブルー
8.君は天然色
9.空飛ぶくじら
10.指切り (『DEBUT SPECIAL』)
11.ウララカ
12.ナイアガラ・ムーン(『DEBUT』)
13.恋するふたり
14.楽しい夜更かし
15.福生ストラット Part

次.夢で逢えたら(『B-EACH TIME L-ONG』)


こういうのは日によって順位が変わったりしますが、まあ、だいたいこんな感じでしょうか。
基本的に、ぼくは『EACH TIME』がいちばん好きなので。


*******


来年は、予定通り1月中くらいに…と思いますが、さて。

ご意見ご感想は、何らかの手段で(笑)。
よろしくどうぞ。

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