2022年の瀬戸芸小豆島は、春会期から三都半島の「ダイダラウルトラボウ」をはじめ印象的な新作が多い中、夏会期の新作を紹介するメディアツアーに参加したところ、更に多くの興味深い新作に出会えましたので、2回に分けてご紹介します。今回は7月の制作途中の様子と、8月のメディア公開と両方の写真を交えてご紹介します。
こちらは春会期のオフィシャルツアーに参加した時のブログです。夏会期も続いているの、併せて是非参考にされてみてください。
夏会期の新作は、まずは体験型の大作2作品をご紹介します。1つは2010年の第一回から毎回参加されている台湾の作家ワンさんの作品で、中山の棚田に浮かぶ竹でできた体験型の作品「ゼロ」(ワン・ウェンチー 王文志)。ワンさんが帰ってきた!と瀬戸芸ファンなら誰もが思うでしょう。私もその一人です。
同じ場所に毎回違うテーマで、小豆島の竹を使って地元の人と一緒に作品を作ります。今回もどんな竹の空間を楽しめるのかワクワクして、心待ちにしていました。こちらが夏の緑豊かな棚田に浮かび上がる作品です。そして近くにある、こまめ食堂のお弁当も、途中でご紹介します。
もう1つは高松港⇔草壁港航路のフェリーが2021年4月1日に運休となり、静かになった草壁港に活力を与えてくれる中国の作家シャン・ヤン (向阳)さんの作品「辿り着く向こう岸」です。中国で捨てられていた貴重な文化資源を活用して、船をモチーフにした作品の中にそれらを展示して、草壁港にダイナミックに制作しています。7月と8月に現地に訪れた時に、シャン・ヤンさんは自ら現場にいらして作品を作っていた姿が印象的でした。
まずはワンさんの作品です今回のタイトルの「ゼロ」は、コロナや世界情勢など色々な事がある中、原点やリセットを意識して、また地球の丸を意識して作られた作品です。
その制作チームメンバーとワンさんの写真です。7月にお伺いした時に撮影した写真ですが、スタッフの人もメディアに全員紹介したいという、彼らしい心配りが感じられる1枚です。真ん中で黒いTシャツを着ている人がワンさんです。後ろには建設中の作品が見えます。
8月のメディアツアーでは、前日にイノシシが棚田に出たということで、安全が確認できるまでの救済措置ということで、普段は作品用の竹を運んでいるという道路側から急遽行くことになりました。
徒歩15分位でしょうか?このような道を歩いていきましたが、これはこれでよかったです。作品のもっと東側の道から入る形になりますが、ここから竹が運ばれていたんだと納得しました。
瀬戸芸夏会期スタートからは、地元の方の協力を得て見回りを強化しながら、こちらの棚田から歩いていく通常のコースを開けているそうです。こちらは7月に行った時に撮影した写真ですので、稲が少し小さめですが、上記の理由で8月にはこちらから行けなかったので、7月に撮影した写真でご紹介します。
このような棚田を見るのも楽しいです。8月はもっと稲も育っていますし、下旬になると稲穂も黄金色になってくると思います。そんな変化を楽しむために何度訪れてもよいでしょう。ただ一つ気をつけなければいけないことは、この道は滑りやすく歩きにくい所もあるので、ご年配の方や足元の悪い方は判断が必要です。また靴もスニーカー必須です。
もしこの坂が降りられない方は、無理をせずに近くにある茅葺き(かやぶき)屋根の「農村歌舞伎小屋」や、「こまめ食堂」などで時間を過ごすのもよいと思います。
ここからは、8月に撮影した完成後の写真です。ワンさんによると、この入り口にある木も、2010年の第1回の時にはもっと小さかったそうです。今回はこの木を作品に取り入れて入り口のようにしています。
長い竹の廊下を通ります。
竹のトンネルをくぐり抜けます。
振り返ってみると、このような感じです。出口は別の場所で一方通行なので戻れません。入り口から是非ゆっくりと楽しんでみてください。
今回は入り口を小さめに作っていますので、かがんで入る形になります。理由をお伺いしたはずですが、忘れてしまいました。
そして中に入ったところです。今回はシンプルな形の印象を受けました。この三角のところは、いつも滞在中にお世話になっている食堂「こまめ食堂」を眺められる位置に窓を作っています。毎回こちらに窓が作られています。お食事やおやつで毎回お世話になっているので、お店とのコミュニケーションと感謝の気持ちを込めてとのこと。窓から見える棚田もアクセントになっています。
その「」のおにぎりお弁当。7月にお伺いした時に食べてみましたが、本当に美味しいお弁当でした。お米のこだわりは、この棚田から想像できますが、おかずも一つひとつ手が込んでいて全て美味しかった。何よりこのボリューム感に感動です。蓋が閉まっていませんでした。のっているという感じの包み方でした。それがまた非日常でよかったです。このお茶の入れ物も、昭和レトロな感じでよかったです。
今回の小豆島は食もとても充実していて、私自身も楽しんでいますが、ワンさんがこまめ食堂に惚れるのもわかります。こまめ食堂は直接お伺いすることができず、写真を撮影できていないのが残念です。
今回の作品では、真ん中に六角形の穴の空間を作っていました。2019年は、真ん中に石を置いていて、2013年真ん中に四角い穴の空間を作っていました。アーカイブ写真を後ほどご紹介します。
そして、この作品の楽しみ方は、この竹の空間で寝ることです。メディアの方も慣れていらっしゃるので、入ってすぐに皆さん寝て体感していらっしゃいました。
7月にワンさんとお会いした時も、ワンさん自らこのように楽しんでくださいと説明してくださいました。吹き抜ける風や差し込む太陽、そして自然の音も作品の一部ですね。この交差している編み方は、人の交流を表しているそうです。コロナ禍でその想いを作品に表現しています。
下側の竹も、丁寧に組まれていました。
ここは靴を脱いで上がる場所なので、青竹踏みも兼ねて本当に気持ちよいです。
天井にも丸い窓があります。これは空が見えるようにという工夫だそうです。太陽も竹の間からキラキラと輝いています。
手を伸ばして、上の方からiPhoneの広角で撮影してみました。もちろん私も外側と真ん中のくぼみと両方で寝てみました。ここでずっと過ごしたい、そんな気持ちになります。
iPhoneのパノラマモードで撮影。映像も色々撮影しましたが、ブログでは写真の方が見やすいので、あとは是非実際にいらして体感されてみてください。
こちらは帰り道です。
竹の色々な編み方を楽しめます。
トンネルをくぐります。
そして出口となります。
この日は出口が閉じられていたので最後まで行けませんでしたが、作品を最後まで楽しめる工夫がされています。そして一方通行になっているので、来る方と鉢合わせになることがないように工夫されていますので、ゆっくりと出口までの回廊も見て触って楽しまれるとよいと思います。
外側を撮影。3年ごとのこの作品は、本当に楽しみです。丁寧な作業ですね。
廊下の部分もまっ平ではなくて、カーブに合わせて工夫されていますね。
違うアングルです。
こちらは7月に撮影した写真です。丸い空間の竹の間から覗くと、たくさんの竹がこのように準備されていました。今回は4千本の竹を使ったそうです。それらの竹は小豆島の竹で、間伐採などで処分しなければいけない竹を活用していると聞いています。最初は3千本の予定が、予想をはるかに超えて4千本になったようです。
ワンさんはサービス精神旺盛で、メディアの方にも丁寧に対応されていらっしゃいました。そして通訳をされているスタッフの方にも、気配りをされていらっしゃった印象があります。
ワンさんが色々なポーズを取ってくださったので、私も1枚撮影しました。
そして7月に完成途中の作品の前で撮影した写真です。ムーミンのスナフキンに似ていらっしゃるなと思いました。
こちらがバスの窓から撮影した、作品近くで見た竹林です。
こちらは、棚田を歩いている途中で見たスダチでしょうか?
こちらはビワでしょうか?こういう景色を見ながら棚田を歩くのも非日常で楽しいです。
ここからは、比較してみると楽しいと思いますので、私が撮影していた2013年と、2016年のワンさんの作品のアーカイブ写真をご紹介します。
こちらは2016年の作品「小豆島の恋」です。ちょっと恐竜にも見えるような形です。
またこのように小さな小部屋もありました。
入るところも形が違います。
大きな空間に入る廊下も、竹の階段になっていました。
中心には今回のように掘りごたつのような空間がなくて、石が置かれていました。
中の空間もまた違った魅力がありました。
こちらは、2013年の「小豆島の光」。ゾウさんのような外観が印象的でした。
お供え餅のような形にも見えますね。
この時は、今回のように真ん中に掘りごたつのようなスペースがありました。
この時は正方形の形でした。
2010年と2016年は、私が忙しくしていてお伺いできなかったので、ある写真だけでのご紹介になりますが、このように比較してみるのも楽しいですね。
それがこちらです。
中にはこのような部分もありました。
2階に上がります。こちらは階段の左側の天井が低くなっていますので、頭をぶつけないように上がってくださいね。私は不注意で頭をぶつけて痛い思いをしました。頭が切れなくてよかったです。
船に乗っているような雰囲気になります。
よく見ると、岸壁とこのようにロープでつながれていて、係留しているように見えます。
2階もこのように中に入れます。右側に見える小窓なども、安全なところは開くようになっていました。
そして3階の部分に上がる階段です。かなり急こう配ですが、そして幅も結構狭くて体をななめにしながら上がる感じですが、好奇心旺盛な私は注意しながら上がってみました。
こちらが3階に上がったところで、陸側を見たところです。
外を覗くと、立方体で並んで展示されていた作品を、上から見ることができます。
3階に上がる階段を上から見たところです。
3階の海側に向かってみた写真です。
海側に向かっていくと、2階部分が見えました。
2階に下りて海側を撮影した写真です。
1階に下りる階段です。写真で一部分をご紹介しましたが、是非実際に行かれてみてゆっくりと鑑賞されてみてください。例えばあるニュース番組で、布に中国画を描いたところがあると紹介されていましたが、私が見たところではなかったので、是非行かれるときには探されてみてくださいね。
この写真は、私のお気に入りの写真です。逆光だったのでシャン・ヤンさんが暗くなっているのですが、実は一緒にいらっしゃった、とってもかわいい素敵な奥さまとお話する機会があり、こちらの写真をその場で紹介したら、「シャン・ヤンさんの名前の意味が「太陽に向かう」という意味なんです」と教えてくださいました。なので、この輝く太陽と作品と、シャン・ヤンさんご自身とのコラボ写真は、私の貴重な思い出写真になりました。
こちらは、7月に撮影した時の、まだ制作途中の写真です。実はこの船の底を上下逆にしたような骨組みは、シャン・ヤンさんが今のこの混とんとした時代を表現しているというお話でしたが、私はネガティブな発想はあまり好きではないので、素直に素敵な船の空間を作っていらっしゃるなと解釈していました。人によって解釈は色々あってよいかなと思っています。
この日草壁港には、この大きな立方体の作品が次々に到着していました。
7月に説明してくださっていた時の写真です。こちらは立方体をつなげる部分ですね。一つひとつに意味があると、お話されていました。これを作るところからですから、この作品は本当に長い時間をかけてプランされて制作されているのがよくわかります。
こちらは、2019年の瀬戸芸で公開していた彼の作品です。この時には正直なところ、彼の作品の良さがなかなか読み解けませんでした。でも今回の作品を拝見して、全部つながった感じがします。この作品は今回のプロローグだったのかなと感じました。2019年の作品が3年でこのように壮大なプロジェクトに変わっていることは、私たちも嬉しいですし、感動しました。
こちらも2019年の時の作品の一部です。
お二人のダイナミックな作品のご紹介でした。是非実際に行って見られて、中に入ったり触ったりして体感してほしい作品です。
こちらは春会期のオフィシャルツアーに参加した時のブログです。夏会期も続いているの、併せて是非参考にされてみてください。
夏会期の新作は、まずは体験型の大作2作品をご紹介します。1つは2010年の第一回から毎回参加されている台湾の作家ワンさんの作品で、中山の棚田に浮かぶ竹でできた体験型の作品「ゼロ」(ワン・ウェンチー 王文志)。ワンさんが帰ってきた!と瀬戸芸ファンなら誰もが思うでしょう。私もその一人です。
同じ場所に毎回違うテーマで、小豆島の竹を使って地元の人と一緒に作品を作ります。今回もどんな竹の空間を楽しめるのかワクワクして、心待ちにしていました。こちらが夏の緑豊かな棚田に浮かび上がる作品です。そして近くにある、こまめ食堂のお弁当も、途中でご紹介します。
もう1つは高松港⇔草壁港航路のフェリーが2021年4月1日に運休となり、静かになった草壁港に活力を与えてくれる中国の作家シャン・ヤン (向阳)さんの作品「辿り着く向こう岸」です。中国で捨てられていた貴重な文化資源を活用して、船をモチーフにした作品の中にそれらを展示して、草壁港にダイナミックに制作しています。7月と8月に現地に訪れた時に、シャン・ヤンさんは自ら現場にいらして作品を作っていた姿が印象的でした。
まずはワンさんの作品です今回のタイトルの「ゼロ」は、コロナや世界情勢など色々な事がある中、原点やリセットを意識して、また地球の丸を意識して作られた作品です。
その制作チームメンバーとワンさんの写真です。7月にお伺いした時に撮影した写真ですが、スタッフの人もメディアに全員紹介したいという、彼らしい心配りが感じられる1枚です。真ん中で黒いTシャツを着ている人がワンさんです。後ろには建設中の作品が見えます。
8月のメディアツアーでは、前日にイノシシが棚田に出たということで、安全が確認できるまでの救済措置ということで、普段は作品用の竹を運んでいるという道路側から急遽行くことになりました。
徒歩15分位でしょうか?このような道を歩いていきましたが、これはこれでよかったです。作品のもっと東側の道から入る形になりますが、ここから竹が運ばれていたんだと納得しました。
瀬戸芸夏会期スタートからは、地元の方の協力を得て見回りを強化しながら、こちらの棚田から歩いていく通常のコースを開けているそうです。こちらは7月に行った時に撮影した写真ですので、稲が少し小さめですが、上記の理由で8月にはこちらから行けなかったので、7月に撮影した写真でご紹介します。
このような棚田を見るのも楽しいです。8月はもっと稲も育っていますし、下旬になると稲穂も黄金色になってくると思います。そんな変化を楽しむために何度訪れてもよいでしょう。ただ一つ気をつけなければいけないことは、この道は滑りやすく歩きにくい所もあるので、ご年配の方や足元の悪い方は判断が必要です。また靴もスニーカー必須です。
もしこの坂が降りられない方は、無理をせずに近くにある茅葺き(かやぶき)屋根の「農村歌舞伎小屋」や、「こまめ食堂」などで時間を過ごすのもよいと思います。
ここからは、8月に撮影した完成後の写真です。ワンさんによると、この入り口にある木も、2010年の第1回の時にはもっと小さかったそうです。今回はこの木を作品に取り入れて入り口のようにしています。
長い竹の廊下を通ります。
竹のトンネルをくぐり抜けます。
振り返ってみると、このような感じです。出口は別の場所で一方通行なので戻れません。入り口から是非ゆっくりと楽しんでみてください。
今回は入り口を小さめに作っていますので、かがんで入る形になります。理由をお伺いしたはずですが、忘れてしまいました。
そして中に入ったところです。今回はシンプルな形の印象を受けました。この三角のところは、いつも滞在中にお世話になっている食堂「こまめ食堂」を眺められる位置に窓を作っています。毎回こちらに窓が作られています。お食事やおやつで毎回お世話になっているので、お店とのコミュニケーションと感謝の気持ちを込めてとのこと。窓から見える棚田もアクセントになっています。
その「」のおにぎりお弁当。7月にお伺いした時に食べてみましたが、本当に美味しいお弁当でした。お米のこだわりは、この棚田から想像できますが、おかずも一つひとつ手が込んでいて全て美味しかった。何よりこのボリューム感に感動です。蓋が閉まっていませんでした。のっているという感じの包み方でした。それがまた非日常でよかったです。このお茶の入れ物も、昭和レトロな感じでよかったです。
今回の小豆島は食もとても充実していて、私自身も楽しんでいますが、ワンさんがこまめ食堂に惚れるのもわかります。こまめ食堂は直接お伺いすることができず、写真を撮影できていないのが残念です。
今回の作品では、真ん中に六角形の穴の空間を作っていました。2019年は、真ん中に石を置いていて、2013年真ん中に四角い穴の空間を作っていました。アーカイブ写真を後ほどご紹介します。
そして、この作品の楽しみ方は、この竹の空間で寝ることです。メディアの方も慣れていらっしゃるので、入ってすぐに皆さん寝て体感していらっしゃいました。
7月にワンさんとお会いした時も、ワンさん自らこのように楽しんでくださいと説明してくださいました。吹き抜ける風や差し込む太陽、そして自然の音も作品の一部ですね。この交差している編み方は、人の交流を表しているそうです。コロナ禍でその想いを作品に表現しています。
下側の竹も、丁寧に組まれていました。
ここは靴を脱いで上がる場所なので、青竹踏みも兼ねて本当に気持ちよいです。
天井にも丸い窓があります。これは空が見えるようにという工夫だそうです。太陽も竹の間からキラキラと輝いています。
手を伸ばして、上の方からiPhoneの広角で撮影してみました。もちろん私も外側と真ん中のくぼみと両方で寝てみました。ここでずっと過ごしたい、そんな気持ちになります。
iPhoneのパノラマモードで撮影。映像も色々撮影しましたが、ブログでは写真の方が見やすいので、あとは是非実際にいらして体感されてみてください。
こちらは帰り道です。
竹の色々な編み方を楽しめます。
トンネルをくぐります。
そして出口となります。
この日は出口が閉じられていたので最後まで行けませんでしたが、作品を最後まで楽しめる工夫がされています。そして一方通行になっているので、来る方と鉢合わせになることがないように工夫されていますので、ゆっくりと出口までの回廊も見て触って楽しまれるとよいと思います。
外側を撮影。3年ごとのこの作品は、本当に楽しみです。丁寧な作業ですね。
廊下の部分もまっ平ではなくて、カーブに合わせて工夫されていますね。
違うアングルです。
こちらは7月に撮影した写真です。丸い空間の竹の間から覗くと、たくさんの竹がこのように準備されていました。今回は4千本の竹を使ったそうです。それらの竹は小豆島の竹で、間伐採などで処分しなければいけない竹を活用していると聞いています。最初は3千本の予定が、予想をはるかに超えて4千本になったようです。
ワンさんはサービス精神旺盛で、メディアの方にも丁寧に対応されていらっしゃいました。そして通訳をされているスタッフの方にも、気配りをされていらっしゃった印象があります。
ワンさんが色々なポーズを取ってくださったので、私も1枚撮影しました。
そして7月に完成途中の作品の前で撮影した写真です。ムーミンのスナフキンに似ていらっしゃるなと思いました。
こちらがバスの窓から撮影した、作品近くで見た竹林です。
こちらは、棚田を歩いている途中で見たスダチでしょうか?
こちらはビワでしょうか?こういう景色を見ながら棚田を歩くのも非日常で楽しいです。
ここからは、比較してみると楽しいと思いますので、私が撮影していた2013年と、2016年のワンさんの作品のアーカイブ写真をご紹介します。
こちらは2016年の作品「小豆島の恋」です。ちょっと恐竜にも見えるような形です。
またこのように小さな小部屋もありました。
入るところも形が違います。
大きな空間に入る廊下も、竹の階段になっていました。
中心には今回のように掘りごたつのような空間がなくて、石が置かれていました。
中の空間もまた違った魅力がありました。
こちらは、2013年の「小豆島の光」。ゾウさんのような外観が印象的でした。
お供え餅のような形にも見えますね。
この時は、今回のように真ん中に掘りごたつのようなスペースがありました。
この時は正方形の形でした。
2010年と2016年は、私が忙しくしていてお伺いできなかったので、ある写真だけでのご紹介になりますが、このように比較してみるのも楽しいですね。
続いて、「辿り着く向こう岸」(シャン・ヤン 向阳)のご紹介です。
こちらがこの作品のある内海(うちのみ)湾にある草壁港。前述の通り、高松港⇔草壁港航路のフェリーが2021年4月1日に運休となり、静まり返っている港です。この建物も小豆島のオリーブにちなんで、ちょっとギリシャ風な建物にしていると聞きましたが、ほんと残念です。
そのような場所を元気にしてくれる作品が、夏会期と秋会期に展示されるこちらの作品です。草壁港に船が戻ってきた感じがして、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
シャン・ヤンさんも、前回2019年に瀬戸芸に初参加されて、今回2度目の参加となりますが、前回の瀬戸芸での出品やその後の作品作り、そしてずっと考えてきたことが積み重なって今回の壮大な作品の形になった、そんな感じがしました。とにかくシャン・ヤンさんの笑顔が素敵でした。
今回の瀬戸芸はコロナ禍での開催のため、作家さんが自ら日本にいらして制作をした作品は数少ないのですが、前述のワンさんも、こちらのシャン・ヤンさんもお二人とも現地で自ら指揮をとって作っている作品です。
また、シャン・ヤンさんは7月も8月もメディアツアーで自ら取材に応じて、自分の想いを丁寧に伝えていらっしゃったのが印象的でした。中には同じ質問を何度も繰り返す方がいらっしゃいましたが、それにも丁寧に応えていらっしゃいました。8月にお会いした時のこの笑顔、達成感もあるのでしょう、とても素敵でした。7月の時も英語でお話したら素敵な笑顔でお話されていました。
シャン・ヤンさんは、モチーフが船。そしてそれを作る材料として、中国で捨てられそうになっていた古い貴重な文化のものを取り入れて、自分の国の貴重な文化を海外の多くの人に見てもらいたい知ってもらいたいという気持ちを込めて、このような箱型のフレームにそれらをはめ込んで展示しています。
捨てられそうになっていたものを全部きれいに復元して、フレームにはめ込んでいったそうです。日本で言う欄間のようなものもたくさんありました。
それぞれの絵に意味があるものがほとんどだそうですが、その意味までは残念ながら詳しく紹介されていませんでした。また質問してみましたが紹介する予定はないそうです(回答はシャン・ヤンさんではなくて、通訳の方が通訳せずに直接にそのようにお返事されました)。
個人的には何か紙でまとまっているものがあると、より理解が深まるのになと思いながら見ていました。写真のキャプション(絵解き)と同じですね。外国の文化だからなおさら説明が必要で、作品の理解度が変わってきますし、伝えたいことがより伝わると思います。関係者に作ってもらえたら、よりシャン・ヤンさんが伝えたいメッセージが伝わると思いました。
このように立方体になっている部分と、つながっている部分がありました。
こちらが、立方体がつながっている部分です。この中は部屋になっていて入れます。
このようなところもありました。写真右下の辺りをズームで撮影してみました。こちらがこの作品のある内海(うちのみ)湾にある草壁港。前述の通り、高松港⇔草壁港航路のフェリーが2021年4月1日に運休となり、静まり返っている港です。この建物も小豆島のオリーブにちなんで、ちょっとギリシャ風な建物にしていると聞きましたが、ほんと残念です。
そのような場所を元気にしてくれる作品が、夏会期と秋会期に展示されるこちらの作品です。草壁港に船が戻ってきた感じがして、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
シャン・ヤンさんも、前回2019年に瀬戸芸に初参加されて、今回2度目の参加となりますが、前回の瀬戸芸での出品やその後の作品作り、そしてずっと考えてきたことが積み重なって今回の壮大な作品の形になった、そんな感じがしました。とにかくシャン・ヤンさんの笑顔が素敵でした。
今回の瀬戸芸はコロナ禍での開催のため、作家さんが自ら日本にいらして制作をした作品は数少ないのですが、前述のワンさんも、こちらのシャン・ヤンさんもお二人とも現地で自ら指揮をとって作っている作品です。
また、シャン・ヤンさんは7月も8月もメディアツアーで自ら取材に応じて、自分の想いを丁寧に伝えていらっしゃったのが印象的でした。中には同じ質問を何度も繰り返す方がいらっしゃいましたが、それにも丁寧に応えていらっしゃいました。8月にお会いした時のこの笑顔、達成感もあるのでしょう、とても素敵でした。7月の時も英語でお話したら素敵な笑顔でお話されていました。
シャン・ヤンさんは、モチーフが船。そしてそれを作る材料として、中国で捨てられそうになっていた古い貴重な文化のものを取り入れて、自分の国の貴重な文化を海外の多くの人に見てもらいたい知ってもらいたいという気持ちを込めて、このような箱型のフレームにそれらをはめ込んで展示しています。
捨てられそうになっていたものを全部きれいに復元して、フレームにはめ込んでいったそうです。日本で言う欄間のようなものもたくさんありました。
それぞれの絵に意味があるものがほとんどだそうですが、その意味までは残念ながら詳しく紹介されていませんでした。また質問してみましたが紹介する予定はないそうです(回答はシャン・ヤンさんではなくて、通訳の方が通訳せずに直接にそのようにお返事されました)。
個人的には何か紙でまとまっているものがあると、より理解が深まるのになと思いながら見ていました。写真のキャプション(絵解き)と同じですね。外国の文化だからなおさら説明が必要で、作品の理解度が変わってきますし、伝えたいことがより伝わると思います。関係者に作ってもらえたら、よりシャン・ヤンさんが伝えたいメッセージが伝わると思いました。
このように立方体になっている部分と、つながっている部分がありました。
こちらが、立方体がつながっている部分です。この中は部屋になっていて入れます。
それがこちらです。
中にはこのような部分もありました。
2階に上がります。こちらは階段の左側の天井が低くなっていますので、頭をぶつけないように上がってくださいね。私は不注意で頭をぶつけて痛い思いをしました。頭が切れなくてよかったです。
船に乗っているような雰囲気になります。
よく見ると、岸壁とこのようにロープでつながれていて、係留しているように見えます。
2階もこのように中に入れます。右側に見える小窓なども、安全なところは開くようになっていました。
そして3階の部分に上がる階段です。かなり急こう配ですが、そして幅も結構狭くて体をななめにしながら上がる感じですが、好奇心旺盛な私は注意しながら上がってみました。
こちらが3階に上がったところで、陸側を見たところです。
外を覗くと、立方体で並んで展示されていた作品を、上から見ることができます。
3階に上がる階段を上から見たところです。
3階の海側に向かってみた写真です。
海側に向かっていくと、2階部分が見えました。
2階に下りて海側を撮影した写真です。
1階に下りる階段です。写真で一部分をご紹介しましたが、是非実際に行かれてみてゆっくりと鑑賞されてみてください。例えばあるニュース番組で、布に中国画を描いたところがあると紹介されていましたが、私が見たところではなかったので、是非行かれるときには探されてみてくださいね。
この写真は、私のお気に入りの写真です。逆光だったのでシャン・ヤンさんが暗くなっているのですが、実は一緒にいらっしゃった、とってもかわいい素敵な奥さまとお話する機会があり、こちらの写真をその場で紹介したら、「シャン・ヤンさんの名前の意味が「太陽に向かう」という意味なんです」と教えてくださいました。なので、この輝く太陽と作品と、シャン・ヤンさんご自身とのコラボ写真は、私の貴重な思い出写真になりました。
こちらは、7月に撮影した時の、まだ制作途中の写真です。実はこの船の底を上下逆にしたような骨組みは、シャン・ヤンさんが今のこの混とんとした時代を表現しているというお話でしたが、私はネガティブな発想はあまり好きではないので、素直に素敵な船の空間を作っていらっしゃるなと解釈していました。人によって解釈は色々あってよいかなと思っています。
この日草壁港には、この大きな立方体の作品が次々に到着していました。
7月に説明してくださっていた時の写真です。こちらは立方体をつなげる部分ですね。一つひとつに意味があると、お話されていました。これを作るところからですから、この作品は本当に長い時間をかけてプランされて制作されているのがよくわかります。
こちらは、2019年の瀬戸芸で公開していた彼の作品です。この時には正直なところ、彼の作品の良さがなかなか読み解けませんでした。でも今回の作品を拝見して、全部つながった感じがします。この作品は今回のプロローグだったのかなと感じました。2019年の作品が3年でこのように壮大なプロジェクトに変わっていることは、私たちも嬉しいですし、感動しました。
こちらも2019年の時の作品の一部です。
お二人のダイナミックな作品のご紹介でした。是非実際に行って見られて、中に入ったり触ったりして体感してほしい作品です。
コメント
コメント一覧 (4)
大島ですね!大島はフェリーの人数制限があり、夏会期に行った人によると、ある週末の朝一番45分前に並んだら、その人が50人目で、それより後ろの方は行けなかったそうです。
リンデワンデルングですが、一度行って見るとこういう所かなというのはわかると思いますが、とにかく一度行くと抜け道がないので回るか戻るしかないので、あえてブログで詳しくご紹介させていただきました。雨の後とかは絶対に避けられた方がいいと思います!
参考までに、リンデワンデルングは現役女子高生でも「ヤバかった」と話していました。どのくらいの道とか、細かい道についての事前説明がないからわからなくて、道も険しくて「ヤバかった」と。現役女子高生でも同じ感覚だっただと思うと、何故かホッとしました。
秋は大島の鴻池さんの作品、大変そうな山へ行くか悩み中です(笑) また楽しみにブログ拝見しながら参考にさせていただきます。
とっても嬉しい情報ありがとうございます。写真確認しました!このチラ感でよく発見してくださいました。写真見てみましたが、撮影していなかったです。
こちらの写真で言うと、写真右側の2階建ての部分の一番手間の1階部分にちらっと見えるところでしょうか?左から箱が続いているのが終わった辺りですね。
https://livedoor.blogimg.jp/tsudachie/imgs/e/9/e92edfa2.jpg
>布に中国画を描いたところ
お写真の中に一部写ってます💡 箱が繋がってるお写真の1つ前、背景右に海が写ってて、左端にガラスの中に白い布がありそこに描かれてます。他にもたくさんお写真撮られてるでしょうから、もしかしたらそちらに写ってるかもとコメントさせてもらいました。