12月7日の午前8時26分、ワシゃあ平成蔵の酒母室に入ったがよ。ここ2〜3日はよう冷えこんじょって、いつもはひんやりする酒母室が、この日は全然寒さを感じんかったほどながやき。

そして、培養液で培養された2種類の土佐宇宙酵母とご対面。カプロン酸エチルの香りが高い(デリシャスリンゴの香り)酒になるCEL-19と、酢酸イソアミルの香りが高い(メロンやバナナの香り)酒になるAA-41の、2種類の高知県産酵母ながよ。ちなみに写真の通り、培養液が赤っぽいがは、麹を使うた培養液を殺菌するに熱を加えるき、こんな色になるがぜよ。

ほんで、酒母タンクの中で宇宙酵母を待ち構えちゅう「水麹」を確認。「水麹」とは、酒母仕込みの一番最初の段階で、麹と仕込み水を混ぜたもんながよ。

さて、いよいよ宇宙酵母の添加。酒母担当の佐竹くんが、まずはCEL-19のフラスコをつかみ、おもむろに培養液の上澄みを除く。ワシゃあ思わず「酵母を添加する瞬間、『添加っ!』とか言うてくれ。」っちゅうて頼んでしもうたがよ。やっぱ「宇宙酵母」やき、打ち上げ花火の「点火っ!」みたいなイメージで、「添加」したらえいにゃあと思うたきながぜよ。


そして・・・平成17年12月7日午前8時30分33秒、遂に歴史的瞬間、宇宙酵母が初添加されたがよ。
佐竹くんは、「添加っ!」とは言うてくれんかったけんど、「いきます」言うて宇宙酵母を添加したがやき。おおっ!やるじゃいか佐竹くん!そりゃガンダムの「アムロいきます!」のイメージじゃろ?・・・続いて2本目のAA-41も、培養液の上澄みを除き、午前8時31分43秒に添加されたがぜよ。ほんで酒母をよう混ぜたら終了。


こうしてあっけないばあ淡々と、土佐宇宙酒仕込みの始まりと言える酒母仕込み、宇宙酵母の添加作業は終わったがやき。その後は数時間後に蒸し米を加え、さらに数時間後に「汲み掛け機」を入れて汲み掛けを行い、「冷温機」を入れて冷いたら、初日の酒母仕込みはだいたい終まいながよ。2種類の宇宙酵母ちゃん、ケンカらあせんと、仲良うひとつの酒母ん中でスクスクと元気に育っとうせよ!
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司牡丹酒造株式会社
連載コーナー「酒飲みの言い訳 365日、明日も飲めるゼヨ!」
〈12月9日〉「漱石忌」
1916年(大正5年)のこの日は作家・夏目漱石の命日やき、この日は「漱石忌」ながぜよ。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」らあの作品で知られちょって、日本で最も人気の高い作家の一人ながよ。ちなみにお墓は豊島区の雑司ケ谷霊園にあり、墓石にゃあ「文献院古道漱石居士」の戒名が書かれちゅうそうぜよ。
ほいたらこの日は、まずは夏目漱石の小説を読もうぜや。ほんで漱石ワールドにドップリひたっちょいて、夜は漱石を偲んで飲まにゃあイカンがよ。毎月9日は語呂合わせで「クジラの日」らしいきに、こりゃあこの日は「クジラのハリハリ鍋」にキマリながぜよ。近年は一般捕鯨は禁止で調査捕鯨分のみやき、クジラは希少な食材になってしもうたけんど、年にいっぺんばあの寒い日にゃあ「クジラのハリハリ鍋」を食べたいもんながよ。
合わせる酒は、クジラの濃厚な脂分をサッパリと流してくれ、次に箸を進めさいてくれる、淡麗辛口タイプの純米酒のぬる燗がオススメぜよ。水菜のサッパリしたハリハリ感ともバッチリ合うがやき。
けんどあんまり美味しいゆうたち、飲み過ぎて「吾輩はトラである」にならんように気をつけとうせよ!