昨夜は、高知新聞文化教室でワシが受け持っちゅう日本酒講座「土佐酒道入門」第12期生の3回目の講座と忘年会やったがぜよ。尚、これまでの講座についての詳しゅうは、ブログカテゴリー「土佐酒道入門」を参照してもらいたいがやき。
ほんで、昨日の講座テーマは「日本酒で食卓を、生活を楽しく豊かにする方法・・・『旬の楽しみ方』『酒器の楽しみ方』『美容と健康と日本酒』等。生活に密着した楽しいソフト情報満載!」やったがやき。ほんでまずは、日本酒ならでは特徴。これは、次の5つを説明したがやき。
(1)日本酒は「和」の酒である。
(2)日本酒は「水」の酒である。
(3)日本酒は季節感・旬のある酒である。
(4)日本酒は料理を選ばない酒である。
(5)日本酒は二人で隣り合って飲むのが似合う色っぽい酒である。
次は、「日本酒を楽しむ1年・24節気・52週」。「お正月」や「小寒」「七草粥」「成人の日」等、いろんな行事や節目らあに、日本酒が楽しめるぜよっちゅうことながよ。これが「1年365日」の毎日になったがが、ワシのブログ連載中の「酒飲みの言い訳 365日、明日も飲めるゼヨ!」ながやき。
最後に、日本酒のタイプ別オススメ酒器の話しと、美容と健康と日本酒の話しをして、講座は終了。後半のお待ちかね利き酒講座に突入ぜよ。
今回の利き酒講座の出品酒は、下記の7アイテムやったがやき。
(1)「〆張鶴・純」(純米吟醸酒)〈新潟県〉
(2)「桃太郎」(純米大吟醸酒)〈高知県〉
(3)「醸し人九平次」(純米吟醸酒)〈愛知県〉
(4)「五橋」(純米酒)〈山口県〉
(5)「司牡丹・あらばしり」(本醸造生原酒)〈高知県〉
(6)「金松白鷹」(きもと純米酒)〈兵庫県〉
(7)「白瀧・超醇」(山廃純米酒)〈新潟県〉
「〆張鶴」と「桃太郎」は、新潟と高知の淡麗辛口比べ。前者は女性的で絹の風合いを、後者は男性的で木綿の風合いを、やっぱし感じたがやき。
「九平次」は、含み香が印象的で旨みと一緒に膨らむ感じ。
「五橋」は、ホッとする安心感。ナチュラルな味わいが心地えいがやき。
「司牡丹あらばしり」は、とにかくガツンとインパクトの若々しさ、フレッシュさ。
「金松白鷹(きもと純米)」は、これぞ灘の生一本!っちゅう酒。コクと旨み、味わいの幅の広さが特徴。
「白瀧・超醇」はボリュームたっぷりの濃い甘味が特徴的。「白鷹」と「白瀧」は、燗の方が合いそうなき、忘年会会場でお燗を付けてもらおうっちゅうことになったがやき。
ちなみに今回の講座でのツマミは、ワシの同級生の農家兼、ベジタブル&フルーツマイスター(野菜のソムリエ)長崎さんが作った「キュウリ」と「さらし柿」。「さらし柿」ゆうたら、渋柿を焼酎でさらいたがで、表面がトロッとなって甘うなっちゅうがよ。
生徒さんらあからも、「なかなかようさらいちゅう!」ゆうて評判やったがやき。長崎さん、ありがとうぜよ。一方キュウリにゃあ、ワシの家にあった堀河屋野村(和歌山県御坊市薗743 TEL:0738-22-0063 http://www17.ocn.ne.jp/~nomura/)の径山寺味噌を付けて食べてもうたがよ。これも酒のツマミにゃあ最高と、こじゃんと悦ばれたがやき。
ほんでこの日は、普段よりチックと早う教室を終わって、いつもの「花鶴」(高知市本町3-2-45 TEL:088-872-3321)さんで、出品酒を持ち込んでの忘年会よ。第12期現役生の方13人が忘年会にも出席され、卒業生の方も3人来てくれちょったがやき。
忘年会やきチクと奮発して、乾杯はワイングラスで「司牡丹・深尾」(純米大吟醸原酒・斗瓶囲い)!発売しだちの司牡丹最高ランクの大吟醸の華やかな香りに、感嘆の声が漏れたがやき。やっぱし香りの華やかな酒は、ワイングラスに限るのお。ほんで、持ち込んだ中で、「五橋」「金松白鷹」「白瀧・超醇」の3つは、燗にしてもうたがよ。予想通り3つの酒とも燗上がりして、寒い日にゃあ最高に美味しかったぜよ。
宴会の後半にゃあ、原さんの提案で「お座敷遊び」も始まったがよ。
まずは「三十拳」。1人づつ順番に数字を数えていって、「30」と言うた人が負けで、酒を飲まにゃあイカンがよ。ただし1人が言える数字は、1つか2つか3つながやき。こりゃ30近うなったら、こじゃんと盛り上がるがぜよ。
続いてはさらに恐ろしい「菊の花」。人数分の盃をお盆に伏せて、1つの盃の中に「菊の花」をしのばせちょくがよ。
ほんで「きっくのはな〜ァ、きっくのはな〜 あけてうれしい きっくのはな〜・・・」ゆうて歌いもって手拍子して、お盆を順番に回いて盃を1人づつ開けていくがやき。ほんで菊の花の盃を開けた人が負けで、そん時に開いちゅう盃の数の分ばあ飲まなあイカンがよ。こりゃこの人数やと、なかなかコワイお遊びながやき。
こうして「土佐酒道入門」の生徒さんらしい、こじゃんと酒で盛り上がった忘年会が、無事お開きとなったがよ。皆さん、良いお年を。来年も「土佐酒道入門」をよろしゅうに!
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司牡丹酒造株式会社
連載コーナー「酒飲みの言い訳 365日、明日も飲めるゼヨ!」
〈12月10日〉「ノーベル賞授賞式」「世界人権デー」
スウェーデンの科学者ノーベルが亡くなったがが1896年(明治29年)のこの日やき、「ノーベル賞授賞式」はこの日になったがぜよ。物理学・化学・医学・文学・経済学の各賞はスウェーデンの首都ストックホルムで、平和賞はノルウェーのオスロで授賞式が行われるがやき。
またこの日は、国際デーのひとつ「世界人権デー」でもあるがぜよ。1948年(昭和23年)のこの日、パリで行われた第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたき、1950年(昭和25年)の国連総会で、この日を「世界人権デー」に制定したがやき。ちなみに「世界人権宣言」は、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。」で始まる、全30条と前文からなっちゅうがよ。
ほいたらこの日は、まずは人類のために貢献してくれた今年のノーベル賞受賞者に感謝しもって、お祝いに飲まなあイカンがやき。ほんで「世界人権デー」やき、「自由・平等・尊厳・権利」がキーワードにならあにゃあ。
ほんなら料理は、鍋料理しかないがよ。鍋料理ほど、自由で平等で、各個人の尊厳と権利が尊重される料理は、他にないがぜよ。いろんな具材をたるばあ自由に入れた、寄せ鍋あたりが特にピッタリやろう。
合わせる酒は、「しぼりたて」の原酒でどうぜよ。まず最初はキリッと冷やいて。ほんでそのまま常温で置いちょったら、次第に酒の温度が上がって酒の旨みや膨らみが増してくるがよ。寄せ鍋も割り下タイプの鍋やき、時間とともに煮詰まって味が濃ゆうなってくるきに、丁度ピッタリながぜよ。