「人間の中にゃあ、何かしら悪魔的なもんもあるとおんなじに、神に似た何者かが存在するがぜよ。」(ジャワハルラール・ネルー)
インドの初代首相で、インド独立運動の指導者であり著述家の、ジャワハルラール・ネルー(1889〜1964)さんの言の葉ながやき。
ある時ふと、自分の中に存在する悪魔的な部分に気づいて、愕然としたっちゅうこたぁないかよ?
人は誰やち、どんな聖人君子のような人やち、心の奥底にゃあ悪魔的な部分をチビッとは持っちゅうもんながよ。
「自分だけやのうて、みんなあ持っちゅうがや!」と思うだっけで、かなり気が楽になって救われたような気分になって、そこで終わりよっちゃあイカンがやき。
それとおんなじように、誰にやち「神に似た何者かが存在する」、この表現がちっくと畏れ多いやったら、「天使的な部分がある」っちゅうことにも、気づかにゃあイカンがよ。
自分の中の悪魔的な部分に気づくよりか、天使的な部分に気づく回数の方を、チビッとずつやち増やしていけりゃあ、その分だっけ幸せになれるっちゅうことながやき。
人間は、最初っから悪魔でもなけりゃあ天使でもないがよ。
誰やち、悪魔になることもできりゃあ天使になることもできるに、あえて天使を取るっちゅうんが、人間の素晴らしいところやと思わんかよ?