2011年11月

「たべる」のチカラ。


食べる、といってもさつきの場合、食事はミルクや水分を
鼻から胃に入れた細いチューブを通して飲んでいます。

ちいさな胃袋はすぐにふくれてしまうので、苦しくならないように
経管栄養ポンプを使って ゆっくりゆっくり時間をかけながら、
一日4~5回にわたって飲んでいます。

そんなさつきのお食事タイムですが、
先週の体調不良をきっかけに 一時中断されていたのでした。

ある日、人工呼吸器での呼吸状態が不安定になってしまい
急きょ、処置をすることに。
さつきの血管はけっこう前からどんどん細く、見えなくなっているので
点滴はほんとうに大変なのですが、先生が何とか見つけ出してくださり
しばらくの水分補給も 点滴になったのでした。

ほどなく薬や処置の効果も現れ、ゆっくりながらに回復傾向を見せたのですが
心拍が低い・・・

さつきの心拍は、普段だいたい90台~100台で推移しています
それが、90、80、70とベースが日ごとにじわじわ低下しているようで。
さらに体温も 電気毛布を強にして暖房をつけて、お部屋を南国状態にしても
うっかりすると34℃台に・・・(さつきは体温調節がうまくできません)

良くなっている呼吸状態の一方で、母の不安要素でもありました。

しかし それが今週のある日

「胸の調子も良くなってきたし、チューブでミルクを再開しましょう、
そろそろ、しっかりしたものもたべたいやろうしね」
と 先生が少しだけ、ミルクの注入を開始したところ

飲みはじめて20分くらいで、あら?さつきの心拍が 上がってきた。
75だったのが じわ じわ と、78 82 83 85 … 
久しぶりに見た、80台の心拍数。

さつきが おなかに神経を集中させて、ひさしぶりのミルクを
いっしょうけんめい飲んでいる姿に、母ちゃん涙がでました。

そうだなぁ、ずっとお水ばっかりで おなかすいてたよね。
きっと、エネルギーがなくて さつきも元気出なかったんだな
わたしたちも、ご飯を食べた後は エネルギーで体があったまったりしますが
なんかそんなことも 日常ではあたりまえというか かみしめることもなく過ごしてきたけど

食べるってことは、こういうことかと。
改めて、生きてるって すごいなぁ 人間のからだって、えらいもんだなぁと
ちっちゃいさつきを見ながら 思ったのでした。

そして 約2時間後、飲み終わったさつきの顔は ピンク色でとても満足げでした。

医学的ではないのかもしれないし、
心拍が上がったのは別の理由からなのかもしれない、
または 別の何かを示しているのかもしれません。

でも さつきの命そのものは、とうに医学的なものを超えた存在であるから

母にとっては、ただ シンプルに 
「食べる」ことと、そこからのエネルギーを
さつきに気づかせてもらった出来事でした。

明日も、しっかりごはんを食べよう。




一年目のこの日に


今日ここに、ひっそりとブログを開きます。

一年前の今日、さつきと私たちにとって、
人生を大きく変える出来事がありました。

たった一時間のあずかり中に、心肺停止状態で発見され、
「脳死状態」になったさつき。

笑ったり、おしゃべりしたりはできないけれど、
それでも今も精一杯にその命を輝かせながら
私たちにたくさんのことを教えてくれます。

さつきとの日々を通じてのあれこれをつづっていきたいと思います。

このいちねんの日々と、それを駆け抜けてきた家族と、
そして、がんばりやのさつきへ。


2011.11.16 かあちゃん

プロフィール

tsukiandtomaki

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ