おはようございます。
まおまお」で~す。

さて、今回の書籍の紹介はコレです。

芦原 一郎(2009)『ビジネスマンのための法務力朝日新聞出版 740円(税別)

ビジネスマンのための法務力 (朝日新書)ビジネスマンのための法務力 (朝日新書)
著者:芦原 一郎
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-01-13
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


「まおまお」がこの書籍を読んだのは、2つの理由からです。
1つは業務の1つに法務関係があり、その勉強のため。
もう1つは法律関係の書籍が好きなため。
ちなみにビジネス法務関連の書籍のレビューは最後にリンクさせてあります。

この書籍では「法務力」について書かれています。
著者はこの書籍で法務力をリスク「センサー」とリスク「コントロール」能力であると定義しています。(P.6)
では、このリスク「センサー」とリスク「コントロール」能力とは何なのか?
著者はこう続けています。

●リスク「センサー」能力
 実務の最前線でお客様や取引先とじかに接することの多い、一般社員に特に求められるスキル。一見、順調に見えるビジネスに潜んでいるリスク(主に法的なもの)に気づく、火災報知器のようなもの。
●リスク「コントロール」能力
 チームやプロジェクトをリードし、ビジネスを実行する立場にある課長や部長クラスの中間管理職に求められるスキルです。火災報知器で感知した信号が、本当の火災なのか誤報なのかを見極めたり、状況に応じた適切な消火作業に着手したりするようなもの。気づいたリスクを取るのか避けるのかを見極め、リスクを減らすためにビジネスモデルを工夫し、弁護士を使いこない、ビジネスを成功に導くこと。

上記2つについて、ケーススタディーを使って学んでいこうというのが、この書籍の趣旨です。
そのために、この書籍は以下のような章建てで法務力について話を展開してきます。
 (1)「法務力」の鍛え方
 (2)初級編リスク 「センサー」能力の鍛錬
 (3)中級編リスク 「コントロール」能力の鍛錬
 (4)法律知識、契約書、訴訟、コンプライアンス

このような展開の中で、著者は「法務力」にとって、実は重要ではないものとして2つ挙げています。(P.30~)
1つは「法の隙間を探す能力」。
いわゆるライブドア事件でも、現行法の「隙間」を狙ってことが進展して行きましたが、このことは倫理観の欠如をもたらしかねないと著者は言っています。
もう1つは「法律知識」。
法律知識を増やすより、考える能力が必要であると著者は言います。
そのことが前述のリスク「センサー」とリスク「コントロール」能力の発揮に繋がって来るのです。

確かに知識であれば、専門家に聞けばいい訳ですし、その分、自分は考え判断することに主眼を置いた方がビジネスは成功に近づくでしょう。
しかし、法務=法律を覚えるというイメージがあるので、このことは結構、意外に思えてしまいます。
法務力を鍛えるためにと間違った方向に行かないようにするこのアドバイスはGoodです。

逆に「法務力」を鍛える6つのコツについて以下のようなキーワードで書かれています。
 1.温故知新
 2.文殊の知恵
 3.最悪のシナリオ
 4.怒る人がいないかテスト
 5.記者会見テスト
 6.他山の石

詳細は本書を読んでもらうとして、なかなか面白い発想です。
ビジネスを行う際に法律は切っても切れない関係にありますが、意識していないとなかなか使いこなせません。
そのためにケーススタディーを中心とした本書はいい勉強になると思います。
読んでおいて損はない1冊だと思います。

ランキング評価
読みやすさ 3
情報量    3
情報質    4
価格     3
と言うことで「★★★」です。
ビジネス法務関係の書籍は以下の通りになります。

小林 英明 (2010)『「やってはいけない!」法律知識PHP研究所
 通勤時間の本は何にする?:自分の身を守るための法律知識

「やってはいけない!」法律知識 (PHPビジネス新書)「やってはいけない!」法律知識 (PHPビジネス新書)
著者:小林 英明
販売元:PHP研究所
発売日:2010-06-19
クチコミを見る