160425 新宿駅おはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。

今回の書籍の紹介はコレです。

田村 圭介(著)、上原 大介(著)『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』(SBクリエイティブ,2016)  800円(税別)



この書籍をサクッというと


ギネス記録にもなっている新宿駅の1日の乗降客数は364万人。
実はドイツの首都ベルリンの人口とほぼ同じ数。
そんな莫大な人数を新宿駅はどうしてさばけるのかを新宿駅の歴史、構造などを通じて解き明かしていく1冊。


目次


はじめに
第1章  なぜ人は新宿駅で迷うのか
第2章  新宿に「新宿」とつく駅が10もあるわけ
第3章  新宿を解く三つの暗号
第4章  新宿駅の東西を繋ぐ七つの抜け道
第5章  新宿駅を行き交う364万人とはどういう人か?
第6章  西口地下迷宮の謎
第7章  新宿駅の工事はなぜサグラダ・ファミリアより長いのか
第8章  新宿駅の未来


新宿駅はギネス記録に掲載されていた


新宿駅がギネスの記録に載っていることを知っていただろうか?
記録の内容は1日の乗降客数がなんと364万人ということ。
この人数はドイツの首都ベルリンの人口(約350万人)とほぼ同じ数。

当書籍ではそんな莫大な乗降客数が利用する新宿駅の謎について書かれている。
著者は建築家である田村圭介さんと、新宿駅をダンジョンとして扱ったスマホゲーム「新宿ダンジョン」の制作者である上原大介さんの2名。
それぞれの立場から新宿駅を見ていくというユニークな内容。


両著者が書いている内容


新宿駅と聞いて、どの駅を想像しただろうか?
JRや小田急線、京王線、都営地下鉄線、東京メトロなど各鉄道会社が入り組んでいる新宿駅。

実はギネスに掲載されているのは、鉄道1社の駅ではない。
JR各線、京王線、小田急線、丸の内線、都営新宿線、都営大江戸線、西武新宿線の乗降客数を足したもの。
そのため、新宿駅というよりも「大新宿駅」といった方が現実に近い。

大新宿駅はサグラダ・ファミリア状態


スペインのサグラダ・ファミリアといえば、いつできるか分からないイメージのある教会。(←本当は完成予定年が分かっている)

実は大新宿駅はサグラダ・ファミリアよりも前に建築が始まっており、現在もどこかが工事している。
さらに大きな工事プランも予定されており、その工事はいつ終わるともしれない。

そのため、大新宿駅を利用することに慣れていない人にとっては、まさにダンジョンそのもの。
沖縄在住の上原大介さんは大新宿のダンジョンに迷ったことをヒントにして、大新宿駅構内を歩き回り、数年をかけて「新宿ダンジョン」というスマホゲームをつくってしまった。

上原大介さんの書く内容を見ていると、そこで迷うのかと気づきがある。
なぜならば、「まおまお」にとって高校時代から慣れ親しんできた大新宿駅では、迷うことがない。
逆に迷うということを初めて知ったくらいだ。

ダンジョンと見立てた大新宿駅を攻略していく、つまりゲームのために正確な地下迷宮と化している大新宿駅を地図化していく作業は興味深い。

上原大介さんが地下地図を完成させようとすると、新たな工事がおこなわれており、絶望的な気分になるのは、まさに大新宿駅がサグラダ・ファミリアのようだという証かもしれない。

建築家の視点から見た大新宿駅


田村圭介さんは建築家らしく、大新宿駅近辺の地理や歴史などを紐解き、大新宿駅がなぜこうも乗降客数が多いのかを解説していく。
その歴史は江戸時代までさかのぼっており、当時の徳川幕府が新宿近辺をどのように見ていたのかが分かる。

また、淀橋浄水場がなぜつくられたのか、その後の西新宿の再開発など現代史の解説や駅周辺の構造などにも言及しており、興味深い。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなこと。
 1.大新宿駅(各鉄道会社の駅)の乗降客数の合計がギネス記録となっている。
 2.大新宿駅に慣れていない人にとって、その地下構造などは迷宮そのもの
  であり、迷ってしまう構造となっている。
 3.大新宿駅の工事はサグラダ・ファミリアよりも歴史が長く、そしていつ
  終わるかが現時点では分からない。


タイトルにもなっている『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』の「さばける」部分については言及がされていない書籍に戸惑いを覚えた。
ある意味、新宿の副都心化により各鉄道会社の乗降客数が増加したものを、各鉄道会社がそれぞれの方法でうまくさばいているということであろう。

その辺りの言及がなされないまま、タイトルだけが独り歩きしており、内容もそれに沿ったものとはいいがたい。
駅のシステムなどを想像して買うと残念な気持ちになるので、立ち読みをして内容を確認してから買うかどうかを判断することを強くおススメする1冊。


ランキング評価
読みやすさ  3
情報量    2
情報質    2
価格     1
と言うことで「★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


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