170615 コンビニ弁当おはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。

今回の書籍の紹介はコレです。

井出 留美『賞味期限のウソ―食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎,2016)  780円(税別)



この書籍をサクッというと


食品ロスが発生する原因は賞味期限の設定の仕方と店舗の管理方法にあった。
食品ロスを少しでもなくすための考え方が学べる1冊です。


目次


第1章 賞味期限のウソ
第2章 「これ食べられる?」を自分で判断する8つのポイント
第3章 捨てるコストはあなたが払っている
第4章 あなたは、あなたが「買うもの」でできている
第5章 食べ物をシェアする生き方
今日から家庭でできる、食品ロスを減らすための10カ条
あとがき
主要参考文献


食品ロスをテーマにした1冊


さまざまな事情で冷蔵庫の中にある食品を捨てることになったら・・・・・・。
後悔と同時にもったいないと思いますよね。
これは食べ物を粗末に扱ってはいけないという気持ちからのもの。

ところが周囲では大量の食品が毎日のように捨てられています。
その代表的なものがコンビニエンスストアのお弁当や総菜。
食品ロスより、販売機会ロスを重視するコンビニエンスストア本部によって、多くの無駄な仕入れが発生し、捨てられていきます。

もちろんコンビニエンスストアだけでなく、スーパーなどでも同様のことが起こります。
なぜ食品ロスは起こるのでしょうか?
そんな素朴な疑問に答えてくれるのが今回紹介する書籍。

食品ロスの実態とその背景、そして食品ロスを減らすための活動などについて解説されています。

食品の期限設定は2種類ある


食品の期限設定には2種類あることをご存じでしょうか?
1つは「消費期限」と呼ばれるもの。
これは日持ちしないお弁当や総菜などに表示されるもので「食べても安全な」期限です。
つまりこの期間内に消費する必要があります。

もう1つは「賞味期限」と呼ばれるもの。
これは「おいしく食べられる期限」のことを指します。

消費期限はそのまま放置することで、食べることが危険になってくるので、その期間を守らなければ健康被害が出る可能性があるので注意が必要です。

賞味期限と販売期限の問題点


当書籍によると賞味期限は本来のおいしく食べられる期限よりも短めに設定されていることがほとんど。

その理由には出荷後の商品管理の状態が分からないとことが挙げられます。
食費メーカーが商品を製造し、出荷するまでは工場の中で温度が一定に保たれた状態。
しかし、商品出荷後はその流通過程でどのような保存状態なのかは不明です。

メーカーとしては「ここまでなら必ず大丈夫」という期間を設定せざるを得なく、結果として本来の期間よりも短く設定しているのです。

ところがスーパーやコンビニエンスストアなどでは、目安に過ぎない賞味期限よりも、もっと手前で商品を撤去してしまいます。
それはその期間に達すると棚から撤去する「1/3ルール」というものが存在し、賞味期限で設定されている期間の2/3のところに「販売期限」を設定しているからです。

このように食品は本来よりも短く賞味期限が設定され、さらにスーパーやコンビニエンスストアなどではその賞味期限よりも短い販売期限を設定しているため、まだおいしく食べられる食品が大量に廃棄されることに。
これが食品ロスの大きな原因なのです。

食品の価格には「捨てるための費用」が含まれている


大量の食品ロスが発生すると、その廃棄費用も多額なものに。
スーパーやコンビニエンスストアはよくそこまで費用を掛けられるなと思っていました。

実は、食品の価格には「捨てるための費用」が含まれているとのこと。
つまりスーパーやコンビニエンスストアは食品を廃棄しても、あまり経営的にダメージがないのです。

消費者がその費用を知らず知らずのうちに負担することで、食品ロスの一員となってしまっている現実に驚きました。

メーカーが食品ロスを受け入れざるを得ない事情


せっかく作った商品がお店から捨てられてしまう・・・・・・。
メーカーもあまりいい気持ではないでしょう。
それでも食品ロスがなくならないのはなぜでしょうか?

実は食品業界には「欠品ペナルティ」というものが存在するそうです。
これは食品メーカーの製品が欠品して納品できないと、スーパーやコンビニエンスストアなどへ欠品ペナルティと称される「罰金(欠品粗利補償金)」を、店舗ごとに支払わなければならないとのこと。

当書籍によると悪くすると欠品により取引停止になることもあるとのことです。

また商品を欠品させて商品棚を空けてしまうと、その棚を競合他社によって取られてしまうことも。
そのため、欠品によるさまざまな不利益が生じるなら、たくさん作って余らせて捨てた方がマシという姿勢になっているのだとか。
ペナルティを取る流通業界ってすごいところですね。

こんな食品は買ってはいけない


食品ロスはもったいないことです。
しかし、賞味期限があるものならどれでも大丈夫かというと、それほど単純ではないのです。

例えばドラッグストアやお弁当屋さんなどの店頭で販売されていたり、陳列されていたりする食品類。
著者はこのような食品は買うのを避けた方がいいと書いています。

その理由は直射日光を浴びている可能性が高いため。
生ものだけでなく、加工食品でも店頭に陳列され、直射日光を浴びているものはNGということ。

賞味期限の大前提は「直射日光を避ける」「高温多湿のところに置かない」ということ。
つまり、その大前提が崩れてしまっているのです。

直射日光に当たった食品の中に含まれている脂質は酸化します。
これは店頭だけでなく、自宅でも同様。
直射日光が当たる場所だけでなく、ガスコンロや暖房器具の近くなど高温になりやすい場所に食品を保管するのは避けることが大事なのです。


他にもフードバンクなどの食品ロスを減らす取り組みなども紹介されており、今日から少しずつでも食品ロスを減らすことができるような内容となっています。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなこと。
 1.食品ロスは賞味期限の設定と販売期限の存在によって発生する。
 2.食品メーカーは流通業界が設定している「欠品ペナルティ」には逆らえない
  ため、食品ロスを承知の上で商品を大量に作る。
 3.食品の廃棄ロスの費用は食品の価格に含まれており、消費者がその廃棄費用を
  実質、負担している。


食品ロスはもったいないと思う反面、賞味期限の新しいものから買おうとする自分がいます。
このマインドが変わらないと、食品ロスはなくならないのかもしれませんね。
いろいろと考えさせられる1冊でした。


ランキング評価
読みやすさ  3
情報量    3
情報質    4
価格     3
と言うことで「★★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


励みになるのでポチッと押していただけませんでしょうか?


人気ブログランキング
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ