180607 京都おはようございます。
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今回の書籍の紹介はコレです。

井上 章一『京都ぎらい 官能篇』(朝日新聞出版,2017) 780円(税別)

京都ぎらい 官能篇 (朝日新書)
井上章一
朝日新聞出版
2017-12-13


この書籍をサクッというと


『京都ぎらい』の続編ですが、内容は前作とはまったく違う1冊。


目次


まえがき
一 古典と嵯峨
二 白拍子のかくれ里
三 京都はかわった
四 武者をとろけさせる女たち
五 共有された美女
六 王朝の力
あとがき


『京都ぎらい』の洛中思想は本当だった


今回紹介する書籍のテーマは「京都の女性を中心にすえた歴史」です。

以前に今回紹介する書籍の前作になる『京都ぎらい』を取り上げました。
京都には、同じ京都でも洛中と洛外という厳然とした区別があり、洛中の人にしてみると洛外の人々は京都の人ではないという差別意識にも似たものがあるという内容でした。
おかげで洛外出身の著者は京都が嫌いになったというのです。

京都に住んでいるわけでないので、洛中と洛外という概念が現代にもあるということが驚きでした。
反面、そんなことが今でも存在するのかという疑問も。

しかし、大野裕之さんの『京都のおねだん』という書籍にも同様のことが書かれていました。
著者が論文提出の際に指導教官から一カ所だけ修正するようにと言われたのが、どこで書き上げたかという論文とはまったく関係ない箇所。
指導教官は洛中の生まれで、著者が記した場所が「そこは京都(洛中)ではない」と指導を受けたとのこと。
これを読んで、洛中と洛外という区別が今でもあることを理解したのです。


『京都ぎらい』の続編とは言えない


『京都ぎらい』が著者の京都嫌いになった理由を突き詰めていく内容で、なかなか面白かったのですが、続編で、今回紹介する『京都ぎらい 官能篇』はダメです。

まずタイトルと内容があまり一致していません。
京都は今では穏やかな感じだが、昔は色恋沙汰で騒乱が起きるような地域だったということが歴史を紐解きながら解説されています。

京都が嫌いになった原点というには、あまりにも薄弱であり、こじつけです。
読んでいても前作のような驚きもなく、「柳の下の二匹目のドジョウを狙った」としか言えません。
それが見事に失敗。

読者をだましているとしか言いようがありません。
前作の続きを期待していた人は大いに裏切られたと感じる内容です。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなことです。
 1.当書籍は前作の『京都ぎらい』とは内容が違います。
 2.タイトルに釣られて買ってしまうと残念な気持ちになります。
 3.女性を中心にすえた京都の歴史という視点で読めば、読める内容です。


久々にタイトルに釣られて、残念な気持ちになりました。
よほどのことがない限り、お勧めしない1冊です。


ランキング評価
読みやすさ  3
情報量    2
情報質    1
価格     1
と言うことで「★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


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