180703 天ぷらおはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。

今回の書籍の紹介はコレです。

柏井 壽『グルメぎらい』(光文社,2018)  780円(税別)



この書籍をサクッというと


最近のグルメブームはどこかおかしい。
妙に敷居が高いお店があったかと思うと、ブロガーと癒着しているお店もある。
そんな状況に異を唱えている1冊。


目次


はじめに
第1章 「グルメ自慢」ぎらい
第2章 モンスター化するシェフ
第3章 <食>を知らない困った客
第4章 どこかおかしい、グルメバブル
おわりに


最近のグルメブームはどこかおかしい


今回紹介する書籍のテーマは「問題だらけの料理店」についてです。

先日、ミシュランに掲載されているお店でごちそうになりました。
ミシュランに掲載されているので、期待値もかなりのもの。
そこでいただいた料理は「これでミシュラン?」という感じでした。

期待値が高かったせいもあるのでしょうが、同じジャンルの料理であれば、同じジャンルの他のお店の方がおいしかったような・・・・・・。
給仕もイマイチでしたし、ごちそうになっている身ではありますが、複雑な気持ちに。

最近のグルメブームにはこのようなギャップがいろいろと出ており、それに異を唱えているのが今回、紹介する書籍です。

著者の違和感


著者は京都の観光や食で数多くの著書があります。
そんな著者が最近のグルメブームで感じていることをまとめたのが当書籍。

著者は以下のようなことを書いています。
ただただ美味しいものを素直に食べることをグルメと呼ぶなら、きらいなはずがなく、僕はグルメが好きです。
しかしそれをねじ曲げてしまって、ごく一部の富裕層の方たちや、食をビジネスとしかとらえていない人たちだけをグルメと呼ぶなら、「きらいだ」と言うしかありません。(P.11)
おいしいものを食べることを純粋に楽しむことができなくなっていることに著者は違和感を覚えています。

例えばおいしいとされるお店の店主と客としての一線を越えて親しくなろうとする人たち。
ブログなどを書いていれば、そこには称賛しか書かれない。
そしていつしか癒着した関係に。
食べログの有名レビュアーがお店から過剰接待をされていたという報道などはその一例でしょう。

また、お店の都合でベルトコンベアのように料理がドンドン運ばれて来るシステム。
そこは客の食べるペースなどは完全に無視されています。
しかしそれをありがたがる客も多く、店主を甘やかしているのではないかという疑問が。

このような事例が京都の料理店を中心に挙げられています。
読んでいくと、至極まっとうなことを書いているだけなのです。
しかしそうではない現実とのかい離が、そこにはあり、食べることを純粋に楽しめない現実があることに気づきます。

最近のグルメブームの息苦しさをよく捉えています。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなこと。
 1.最近のグルメブームが一部の人が作り出しており、それは必ずしも
  正常なものではありません。
 2.ミシュラン上陸後、格付けされることに目を奪われ、本来の料理店としての
  原点が見えなくなってきているお店が多くなってきています。
 3.料理店を甘やかし、勘違いさせてしまう原因の1つは客が何でも
  ありがたがる傾向にあることです。


最初に書いたミシュランのお店も「ミシュランだから」というお手軽なフィルターで選んでしまったことが原因。
それが絶対的な価値があると思ってしまうと、お店も客も間違った方向に行ってしまうことを痛感した1冊。


ランキング評価
読みやすさ  4
情報量    3
情報質    4
価格     3
と言うことで「★★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


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