180713 西郷隆盛おはようございます。
「まおまお」で~す。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。

今回の書籍の紹介はコレです。

家近 良樹『西郷隆盛 維新150年目の真実』(NHK出版,2017)  820円(税別)



この書籍をサクッというと


西郷隆盛の人となりを7つの謎を中心に解き明かした1冊。


目次


はじめに
第1章 なぜ西郷は愛されてきたのか
第2章 残された七つの“謎”を解く―西郷にまつわる大小の謎
第3章 何が西郷を押し上げたのか
第4章 西郷の人格と周囲のライバルたち
第5章 なぜ自滅したのか
おわりに―大ヒットした西南戦争「実録もの」
主要参考文献
おわりに


西郷隆盛という人物の不思議さ


今回紹介する書籍のテーマは「西郷隆盛の人となり」についてです。

先日、西郷隆盛の生涯を解説した徳川宗英さんの『徳川家が見た西郷隆盛の真実』を紹介しました。

一方、今回紹介する書籍は彼の生涯を全て追ったものではありません。
西郷隆盛という人はどのような人だったのか、その人となりにフォーカスして、7つの謎を中心に解説した書籍となっています。

著者が挙げる7つの謎は以下のものです。
 1.なぜ早い段階で自決しなかったのか?
 2.なぜ商人肌の人物を嫌ったのか?
 3.なぜ写真が残されていないのか?
 4.なぜ無類の犬好きとなったのか?
 5.なぜ徳川慶喜を過大評価したのか?
 6.なぜ庄内藩に対し寛大な措置を講じたのか?
 7.立憲制の導入や共和政治をどう考えていたのか?

これらの謎について著者が考察しています。
面白いことに先ほど紹介した徳川宗英さんの『徳川家が見た西郷隆盛の真実』と異なる点も多く、1人の人物でこうも見解が違うというのも、まさに西郷隆盛だからこしかもしれません。

どちらが正しいか真実は分かりませんが、「まおまお」は徳川宗英さんの見解に納得感がありました。

さて、当書籍の魅力の1つは、西郷の周囲にいた人物の写真が数多く掲載されていること。
やはり文字だけの評よりも、写真があることでよりその人物がイメージしやすくなります。
これは他の新書ではあまり見られないと思いますので、これだけでも価値はあると思います。

また幕末期における薩摩藩の真の主役は、西郷隆盛や大久保利通ではなく、藩の最高権力者だった島津久光と家老の小松帯刀という近年の研究による評価を紹介しているなど、新しい内容も盛り込まれています。

西郷隆盛の生涯ではなく、より深く彼を知りたいという人には面白い内容だと思います。


まとめ


当書籍から分かったことは以下のようなことです。
 1.西郷隆盛の人となりを分かりやすく解説しています。
 2.著者の見解と徳川宗英さんの見解には多くの相違があり、それを読み比べて
  みるのも楽しいです。
 3.日本の端にある薩摩藩が幕末・明治維新で大きな役割を果たしたのかの
  地理学的な解説もあります。


西郷隆盛に関してのいろいろな書籍が出ていますが、司馬遼太郎さんの小説『翔ぶが如く』、徳川宗英さんの『徳川家が見た西郷隆盛の真実』、そして当書籍を読んでいくと多面的に西郷隆盛、そして幕末から明治維新が理解できると思います。
そのような位置づけになる1冊です。


ランキング評価
読みやすさ  3
情報量    3
情報質    4
価格     3
と言うことで「★★★」です。


次回も見に来てくれると嬉しいです。


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