2021年02月07日 03:57

僕が予備試験に合格したのが2015年11月、司法試験に合格したのが2016年9月のことなので、ものすごく昔のことなのですが、教材をまとめたいと思います。
このブログを放置している間に、すっかり訪れる方がいらっしゃらなくなってしまいました。
すみません。

以下のような感じで、ほとんど、伊藤塾の教材だけです。
判例百選は押さえておかないといけないと聞いたので買ったのですが、結局時間が無かったのでできませんでした。問題集の形式でないと、試験に活かせる形で覚えられませんしね。

僕が使っていた教材から改定もされているでしょうし、試験の傾向も変わっているのではないかと思いますので、参考にとどめていただいた方がよいと思います。

僕がどうやって使用教材を絞ったかというと、過去問(あるいは口述再現)をみて、どの教材を使えばカバーできそうかを考えて、自分が使えそうな時間との比較で削っていったという感じです。この方法は今でも変わらないと思いますので、過去問と教材を見比べて、方針を立てて頂ければと思います。受験生当時、予備試験の過去問(平成24年、平成25年、平成26年)と伊藤塾の論文マスターテキスト(平成24年4月に配布されたもの)を見比べて、伊藤塾の論文マスターテキストの問題でほとんどカバーできていたことが分かり、伊藤塾の論文マスターテキストの問題を選んだ人が凄すぎて興奮したのを覚えています。このようなことで、結局、「伊藤塾の論文マスターテキストだけやれば、多分受かるんだろうな」と考え、それに絞ることにしました。
(他の合格者の話を聞いていると、伊藤塾の論文マスターテキストに限らず、網羅的な問題集であれば、どれも大体予備試験の問題をかなりカバーできていたみたいですが。。。)

【全科目共通】
伊藤塾の基礎マスター(以下「基礎マスター」)テキスト
講義を1周聴いたときに一読しました。その後は、伊藤塾の論文マスター(以下「論文マスター」と略すことあり)の講義を聴いたりテキストを勉強したりするときに該当箇所を振り返っていました。短答・論文の過去問を解くときにももちろん振り返っていました。

基礎マスターテキストを単体で何周も読み込んだりはしていません。個人的には、問題集の中で具体的に分からない部分があって、それを解決するために/理解しようとするために読むというのが、最も理解が深まってよいと思います。)解決すべき課題がありその解決という目的があった方が、解決すべき課題がなく試験対策という漠然とした目的でテキストを読むよりも、頭に入りやすいと思うからです。(大学受験も、さっさと問題集をやって問題で覚える方法がいいと思います。

僕はそれほど優秀ではなかったので、論文マスターの勉強をする過程で、基礎マスターテキストを結局何度も読んだのではないかと思います。
とはいえ、論文マスターテキストは、問題数が絞られていて、全ての論点をカバーしているわけではないので、基礎マスターテキストの中には、講義を聞いた時に読んだきり、一度も読んでいない部分も結構あったと思います。でも、試験に出ないので、不要だったと思います。
実は、弁護士になって具体的な事件のあたるなかで、特に民法で、そんな論点があったのかと思うことがたくさんあります。そんなときには、我妻先生の本で調べると大抵載っていて、感動します。我妻先生は本当に凄いです。

伊藤塾の論文マスターテキスト
講義を受ける時には、答案構成をするように誠じゃない方の伊藤先生に指示されるのですが、結局、一度も予習はせずに講義を聴きました。だって、講義を全部聴くだけで時間が掛かり過ぎて、答案構成とかしてたら、聴き終わらないんだもん。笑
一度講義を聴いた後は、論文マスターテキストは繰り返し読みました。答案や答案構成を紙に書いたことはほとんどありません。とはいえ、問題文のページを見て、頭に大体のことを思い描いてから、答案ページを読むという感じでした。
読んでいるだけでも、一度講義を聴いたはずなのに、「この部分何の話をしているんだろう…」と思うような箇所がたくさんあるので、基礎マスターテキストに戻って理解しつつ進めるという感じです。このときに、基礎マスターの講義を聴いたり、論文マスターの講義を聴いていた時には、基礎マスターテキストの内容が全く理解できていなかったことに気付くことも結構ありました。いちいち調べないと理解できないので、なかなか進みません。
でも、論文マスターのテキストを何周かしているうちに、記憶が定着してきて「この部分何の話をしているんだろう…」と思うような箇所が段々と減って行きます。忘れていても、調べてすぐ思い出すことができて理解するのに時間がかからなくなってきます。そうなると読むスピードも速くなってくるので、最終的には、1日で1科目の問題を全部読むというのも全く苦にならなくなってきて(それでも憲民刑は量が多いので、もう少しかかりますが)、一瞬で1科目の復習が出来るようになります。

短答過去問
短答過去問を全部解けるようにしておけば、予備試験や司法試験で8割くらい得点できるようになると思います。同じ知識が繰り返し出題されているためです。短答の練習のために、色々な教材に手を出す必要は無いと思います。
進め方としては、まず1周します。問題を解こうとしても、解けるわけがないので、普通に答えを見て、理解するというだけです。これも論文マスターと同じで、分からないところに関して、基礎マスターテキストに戻って理解するようにします。ただの条文知識もあるのですが、一応ちゃんと六法で条文を引いた方がよいと思います。会社法の規則とかは、面倒なので引いていませんでしたが。
1周目や2周目は進みが遅すぎて泣きそうになりますが(集中できていて調子がよいときで1時間で10問とかでした。)、これも、何周かしているうちに、調べることが減り、調べるのも早くなるので、すぐに1周できるようになります。

辰巳の趣旨規範ハンドブック
論文マスターテキストで登場する論点と(論文マスターテキストを読みながら、趣旨規範ハンドブックにマークしました)、新司法試験と予備試験で出題されたことのある論点だけ、マークして試験直前に読みました。コンパクトにまとまっているのでとても使いやすかったです。
それ以外は捨てました(基礎マスターテキストと同じです)。量が多すぎて、無理だったというのと、他の受験生もできないだろうなと思ったので。
ただ、口頭で質問されて何も答えられないというのが怖すぎたので、口述試験対策としては、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の論点を全部読んで暗記しました。他に覚えるような内容は大してないので。

辰巳の論文答練
現場で書いて、復習はあまりしませんでした。ただ、解けなかった時に、論文マスターに載っている論点であれば、論文マスターの該当箇所に戻ってその場で記憶するようにしました。論文マスターに載っていない論点だったら、どうすれば現場でそれっぽいことが書けるのかを後になって振り返ることを考えていました。

予備試験論文過去問
上に記載した論文マスターテキストへの取り組み方と同じような形で取り組みました。

【科目ごとの教材】
憲法
判例から考える憲法

答案に重要判例(名)を引っ張ってくるかどうかという問題については、意見が対立しているようなのですが、判例を引っ張ってきた方がいいのかなあと思わされる本でした。僕が受かった年は、人権ではなく統治が出たので、あまり意味がありませんでした。

民法、刑法、商法、行政法、民事訴訟法、刑事訴訟法
なし

民事実務基礎科目
新問題研究要件事実
類型別の要件事実
辰巳の民事実務基礎科目ハンドブック(以下「民実ハンドブック」)

実質、要件事実だけで、そのほかは、民法と民事訴訟法の知識でできてしまう科目です。
要件事実は、上に書いた本に載っているものだけでよいと言われていたので、これだけです。(民実ハンドブックに載っている要件事実は、新問題研究要件事実と類型別の要件事実のものを網羅できていたと思います。)
ただし、僕の受かった年の口述試験では、この範囲外から出題されたので、大島本?とかいう教科書に載っている要件事実も押さえないといけない、という流れになっているかもしれません。

刑事実務基礎科目
辰巳の刑事実務基礎科目ハンドブック(以下「刑実ハンドブック」)

論文はただの刑法と刑事訴訟法の問題ですので、特にやるべきことはありません。
口述試験では、手続の細かいところが問われるので、刑実ハンドブックに載っている細かい規則とかを覚えました。受かった年には、逮捕状の緊急執行が出たのが印象的でした。








2019年05月06日 19:41

リクエストを頂いたので、まとめようと思います。
以下の教材は、受験した際に何回かやりこんで、それなりに解けるようにしたものです。
予備校の教材や中学高校の教材にも取り組んだことはありますが、やり込んでないのであまり意味が無いと思います。というか、やり込まなければ1周しても、受験の上ではあまり意味が無いと思います。
(注意:僕が大学受験を最後にしたのが、2012年2月のことなので、現環境とは全然違っているかもしれません。

英語
 高2から高3の終わりまでの鉄緑会の教材

現代文
 過去問だけ

古文
 マドンナ古文単語
 (中学生の時に古典文法は学校できっちりやってくれたので、特にやってません)

漢文
 早覚え即答法

数学
 新数学演習
 (中学生の時に青チャートを1周して、新数学演習を解くようになりました。)

化学
 重要問題集
 新理系の化学問題100選

物理
 難問題の系統とその解き方

地理
 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本



何か質問があればどうぞ。
すぐにお答えできるかはわかりませんが、何らかの返答は致します。
こんなところで。

2018年01月10日 03:30

実務修習始まりました。

修習で思うのは、修習生がみんなきっちりしているなあということです。
医学部の病院実習よりも意識が高い感じがします。
遅刻も滅多にしません。

やはり、平均年齢が高いからでしょうか。
医学部では2年遅れの身でした(8割方現役合格のため)が、修習生としてはむしろ若い部類(司法試験合格者は確か平均30歳)になってしまいます。

それとも給費を頂いているからでしょうか。笑

2017年12月02日 14:33

1年前(と言っても3つ前の記事ですが^_^;)、予備校講師をすると言っておりました。
予備試験向けのゼミをやらさていただいて、3人の生徒さんが来てくださっていました。

1カ月ほど前に、予備試験の口述試験の発表があったのですが、3人中2人も合格の報告をしてくれました。とても嬉しかったです(小並感)。

勉強熱心な人達だったので、僕が指導しなくても関係なかったかもしれませんが(僕の言ったとおりに勉強してくれてたのかも不明ですし)、それでも関わった人が上手く行ってくれるととても嬉しいですね。


ブログで気軽に質問していただいても構いませんし、ご相談がある方はどうぞ。
兼業許可を取れば修習中でも、指導できるみたいなので、雇っていただいても大丈夫ですよ。笑

2017年11月27日 22:47

数人ですが、毎日訪問してくださっているようでありがとうございました。
そして、1年位ほったらかしにしてしまい、申し訳ありません。

12月からは司法修習に行くことにしました。1年間、社会勉強して今後の方針を考えようと思っています。
今まで通り、何か質問あったらどうぞ。

理三受験、東大受験、予備試験、司法試験、位しかアドバイス出来ないと思いますが、何でもどうぞ。

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