2008年05月10日

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『[プロ編集者による]
  文章上達〈秘伝〉スクール 壱「秘伝」』

『[プロ編集者による]
  文章上達〈秘伝〉スクール 参「書く人」』

  村松恒平:著 メタ・ブレーン:出版

壱「秘伝」の帯には
「『文章のバイブル』とまで呼ばれる話題のロングセラー、堂々の改訂新版出来!プロも読んでる実用性と深み Q&A形式であなたの疑問にズバリ答える!」

そして参「書く人」の帯には
「今はヒーリングがブームだけれども、本当に人を癒す力は、言葉がいちばん持っている。でも、みんなそういうことを忘れて乱暴に言葉を振り回しているのね」(著者)

タイトルにもあるように、プロの編集者が文章の書き方について書いている本です。もともとは、著者の方が発行している「プロ編集者による 文章上達〈秘伝〉スクール」というメルマガに書かれていたものです。メルマガは、読者の質問に答える形のメルマガですが、本もこの形態をとっています。

私がブログを書いているのを知っている友人が「役に立つかも」と、貸してくれました。「文章の勉強になるとかを抜きにしても面白いから、読んでみて。」と。

届いた時は、分厚い2冊の本を前に、ブログは書いているものの、文章で身を立てるなど大それたことを考えているわけでもなし、う〜ん、読めるのだろうか、と、思ってしまいました。
しかし、読み始めたら、面白い!

小説などを書く人のための文章上達講座だと思って読んでいたら、文章、テーマの見つけ方、書くことの意味、言葉の力などなど、ジャンルを問わず「書く」ことと、その周辺の質問が次々に出てきて、小説など書くつもりのない私にも参考になる内容でした。
ただし、だからといって、このブログの文章が格段上達しているかというと、全然、そんなことはありません。

参考になったのは、文章の書き方よりも、著者の方のものの見方や考え方、人からの質問に対する答え方など。

もちろん私は小説など書きませんし、この先、書くこともないでしょうが、小説を書くことと、根付を作ることは「モノを作る」という点に於いては少なからず共通点があるように感じます。
根付でなくても、イラストでも、音楽でも、何かを作り出すこと全てに共通することだと思います。
「書く」を「作る」に置き換えて読むと、「そうそう」と共感する点、「ふむふむ」と考えさせられる点が、いろいろとありました。

人から借りた本ですので、壱と参だけで、弐は抜けていましたが、もちろん弐も出版されています。

内容もさることながら、一番、印象的だったのは、著者の方の質問者に対する向き合い方でした。
まず、質問文の行間から質問者の抱えている問題の本質を見抜く洞察力の鋭いこと。
書くことへの質問を通して、質問者の背景にある彼らの人生や悩みまでも見透かしてしまう観察眼。

そして、質問者に対する回答の文章の温かいこと。
参の帯にも書かれているように、この著者の方は、言葉を人を癒す力を持つものとして、とても丁寧に言葉を扱っている様子が感じられました。

日本には、「ことだま」という言葉があります。
漢字で書くと「言霊」。
とても美しい言葉と考え方だと思います。

『[プロ編集者による]文章上達〈秘伝〉スクール』を読んで、改めて言葉の大切さと、言葉の力を感じさせられました。

この本は、文章を書く書かないに関わらず、自分の立場に置き換えて読むことによって、人それぞれの読み方が出来る本だと思います。
ベストセラーになっているようですので、本屋で目にすることがあるかもしれません。そのときは、是非、手に取ってみてください。
何か、自分の中に新しい発見が出来るかもしれません。

*
村松恒平 文章学校 HP
http://www.hiden.jp/mailmagazine/school/






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